今週の注目レース

小倉大賞典(GⅢ)

小倉競馬場 1800メートル(芝)ハンデ 4歳以上オープン

出走馬情報

スズカデヴィアス

牡7歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

これまでGⅡで2着1回、3着1回、GⅢで2着1回と重賞制覇まであと一歩の成績を残している。7歳となっても全く衰えは見せず、その実力は健在。小倉・芝コースは2014年2月の未勝利(2000メートル、1着)以来となるが、小回りコースで何度も好走しており、問題ないだろう。

前々走の京都金杯はキャリアで2度目となるマイル戦ということもあったのか、うまく流れに乗れず11着だったが、前走のオープン特別・白富士S(東京・芝2000メートル)では、メンバー中最速の上がり3ハロン33秒9(推定)をマークして2着。白星こそ逃したが、あらためて力のあるところを示した。4走前の福島記念では、内枠で立ち回った勝ち馬(ウインブライト)に対し、7枠13番(15頭立て)から直線でも馬群の外から差し脚を伸ばし、クビ差の2着まで追い詰めた。GⅢのメンバーなら実力上位。キャリア31戦の経験値もアドバンテージとなるはずだ。芝2000メートルの距離も〔2・2・2・7〕と結果を残しており、上位争いを繰り広げる可能性は高い。

ストレンジクォーク

牡6歳

調教師:小島太(美浦)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:フェルミオン
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

牝系をたどれば、タイキフォーチュン(NHKマイルC)やセイウンコウセイ(高松宮記念)などのGⅠ馬の名があり、スピードと底力を兼ね備えた血統の持ち主。前走の中山金杯では3着と本格化を果たした印象で、重賞タイトル獲得も可能なポテンシャルを秘めている。

古馬となってから初めての重賞挑戦となった前走の中山金杯では、10番人気の低評価を覆す走りで3着に好走した。道中を中団のインでじっくりと構え、直線では馬群をさばきながら一瞬の脚で強襲。メンバー中2位タイの上がり3ハロン34秒5(推定)をマークし、このクラスでも通用する力があることを証明してみせた。前々走の1600万下・修学院S(京都・芝2000メートル)では、重馬場をものともせず、先行策から抜け出してV。馬場コンディションを問わない点は心強い。これまで、21戦中11戦を芝2000メートルで使われてきた経験が、ここにきて花を開いた形。その勢いをそのままに、重賞タイトルが手の届く位置まできている。

トリオンフ

せん4歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:タートルボウル
  • 母:メジロトンキニーズ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

安定した先行力は、小回りコースかつ、開幕2週目の馬場なら大きな武器となるはず。2歳時の札幌2歳S(11着)以来の重賞挑戦となるが、現在の充実ぶりならまた違った結果を見せてくれるだろう。

これまで、ある程度の好位を取りながら、上がり3ハロンタイムもメンバー中上位の数字(以下推定)をマークするなど、レベルの高いレース内容を重ねてきている。前走の1600万下・寿S(京都・芝2000メートル)は4馬身差の圧勝劇で、道中で2番手を進みながら、上がり3ハロンタイムもメンバー中3位となる34秒8をマークするという中身の濃い内容だった。前々走の1000万下(京都・芝2000メートル)でも、4コーナーで先頭に立つ強気のレース運びで3馬身1/2差の勝利を収めており、着実な成長を見せている。現在、8戦連続で掲示板(5着以内)を確保している安定感は、重賞でも信頼できる。小倉も2戦1勝、2着1回と結果を残しており、重賞初制覇の条件は整った。

ダッシングブレイズ

牡6歳

調教師:吉村圭司(栗東)

  • 父:Kitten’s Joy
  • 母:Blazing Bliss
  • 母の父:Honour and Glory
ここに注目!

一番の鍵は約8か月ぶりの実戦となる点だが、もともと休養が多く、過去にも半年以上の休み明けでオープン特別を制するなど、結果を残している点は心強い。実績的にはメンバー中でも上位と言えるだけに、万全の状態なら優勝争いを繰り広げるだろう。

前走のエプソムCで、念願の重賞初制覇を成し遂げた。スタートから前の位置を取りに行き、4、5番手につけると直線入り口では3番手にポジションアップ。エンジンのかかりこそ遅かったが、残り200メートルを過ぎてからもうひと伸びを見せると内から差し切ってみせた。東京・芝コースは、一昨年の東京新聞杯で内ラチと接触し、競走中止となった舞台だけに、大きな勝利だったと言えるだろう。過去に、重賞で1番人気に支持されたことあるように、期待の大きな一頭。重賞を1つ勝っただけで満足できるようなポテンシャルの持ち主ではないはず。ひと皮もふた皮もむけた姿が、今回また見られるかもしれない。

ダノンメジャー

牡6歳

調教師:橋口慎介(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ヴィヤダーナ
  • 母の父:Azamour
ここに注目!

今回の舞台である小倉・芝1800メートルでは、3戦2勝の相性の良さを誇る。昨年の小倉大賞典は好位先行から11着に敗れたが、前半1000メートル通過タイムが57秒6と超がつくハイペースであったことは確か。マイペースでリズムを刻めれば、昨年の雪辱を果たしてもおかしくはない。

前走の京都金杯は、道中で2番手集団の先頭を引っ張り、直線は3番手で迎えるこの馬らしい先行策の競馬。後続でレースを進めた馬たちに差されはしたが、勝ち馬と0秒2差の4着なら充実ぶりを示すには十分な結果だっただろう。後方待機勢に流れが向くレース展開の中、先行勢の中では最先着と内容も濃かった。管理する橋口慎介調教師は、「以前は後ろから馬に来られるとレースをやめるところがありましたが、最近はそれを見せなくなってきています。去年の後半から肉体面も良くなってきました」と話しており、6歳を迎えたが、今がまさに充実期と言える。重賞でも上位争いができるだろう。

ヤマカツライデン

牡6歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:シンボリクリスエス
  • 母:ヤマカツオーキッド
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

一昨年の春に芝へ再転向してからは、12戦全てで逃げの手を打ってきた。自身の形を持っている点は大きな武器で、過去5年で4コーナー先頭の馬が3勝を挙げるレースなだけに、条件は絶好。先行力を生かして粘り込みを図る。

約7か月ぶりの出走となるが、2月7日に栗東CWコースで6ハロン79秒4(ラスト1ハロン12秒7)を馬なりでマークし、11日にも坂路で4ハロン52秒0を計時。もともと、調教は走るタイプとはいえ、上々の仕上がりを見せている。前走の函館記念も2か月半ぶりの出走だったが、初めて重賞で3着以内に入った(3着)。レース自体も重馬場の中、前半1000メートル通過タイムが1分00秒6という緩みのないペースの逃げで引っ張ってのもので、“負けてなお強し”の内容だったことは間違いない。芝に再転向後は2200メートル以上の距離を使われていたため、2000メートルで結果が出たのは大きな収穫。今回はさらに距離が200メートル短縮となるが、そのタフな先行力はここでも武器になるだろう。

ヒットザターゲット

牡10歳

調教師:加藤敬二(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラティール
  • 母の父:タマモクロス
ここに注目!

重賞4勝を誇る10歳馬も、2013年に勝利したこの小倉大賞典がラストランとなる予定。2015年の目黒記念以来、白星から遠ざかるが、重賞制覇は全て5番人気以下とこれまで何度もファンをアッと驚かせてきた。最後の大仕事が重賞制覇となる可能性もありそうだ。

前走の日経新春杯は、普段よりも前のポジションとなる道中6番手を進み、直線も内ラチ沿いを立ち回り6着と、結果が出ていない近走の中でもまずまずの内容だった。小倉競馬場は、2015年の小倉大賞典を制したことを含めて5戦3勝と相性抜群のコース。近走を見ると年齢的な衰えは否定できないが、7日に栗東坂路で一杯に追われラスト1ハロン12秒6(4ハロン53秒8)をマークするなど調教では素軽い動きを見せており、いい状態はキープしているだろう。これまでの好走パターンからも内めの枠が欲しいところ。今回の出走で、自身が持つJRA重賞連続出走記録もちょうど「40」に伸びる(通算では42戦目)。自らの激走で快挙を祝うことができるか、注目だ。

ウインガナドル

牡4歳

調教師:上原博之(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:タイムフェアレディ
  • 母の父:メジロマックイーン
ここに注目!

昨年の勢いをそのままに今年も快進撃を見せる現4歳世代。先週も京都記念をクリンチャーが制するなど、古馬重賞戦線をにぎわせている。本馬も、前々走の新潟記念で勝ち馬から0秒1差の4着に入るなど力は示しており、ここから頭角を現したいところだ。

前走の菊花賞は、不良馬場でタフなコンディションの中、スタートから2番手で競馬を進めたが、直線に入るまでに失速(16着)。馬場を考えれば、前半1000メートル通過タイム1分04秒1というペースも厳しかったのだろう。これは度外視で問題なさそうだ。年長の馬との初対戦だった前々走の新潟記念は、マイペースの逃げを打ち、4着とわずかに及ばなかったものの、勝ち馬と0秒1差の優勝争いを演じたことは高く評価できる。小倉・芝コースの経験は昨年の500万下・あすなろ賞(芝2000メートル)で1度あり、7着と敗れたが、3コーナー手前から各馬の位置取りが目まぐるしく入れ替わる厳しい流れだった。スムーズにレースを進められれば、また違った結果が期待できるだろう。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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