今週の注目レース

京都牝馬ステークス(GⅢ)

京都競馬場 1400メートル(芝・外)別定 (牝) 4歳以上オープン

出走馬情報

ミスパンテール

牝4歳

調教師:昆貢(栗東)

  • 父: ダイワメジャー
  • 母: エールドクラージュ
  • 母の父: シンボリクリスエス
ここに注目!

課題は初挑戦になる芝1400メートルの克服だが、今年の京都開催の芝コースは例年よりも時計を要し、パワーも必要になっている。500キログラムと牝馬でも大柄な本馬に向いた馬場と言え、初の距離にも対応できそうだ。

前走のターコイズSで重賞初制覇。ハナ差の勝利だった前々走の1600万下・清水S(京都・芝1600メートル)に続き、今度はクビ差の接戦をモノにしたレースだったが、狭いところから抜け出してきた末脚の切れは相当なもの。本馬の特長を見事に引き出した横山典弘騎手の好騎乗と相まって、着差以上の完勝と言えるレースだったのではないだろうか。桜花賞が16着、オークスが10着とクラシックレースでは結果を出せなかったが、デビュー2戦目で約7か月ぶりの出走だったチューリップ賞でいきなり2着に好走したように、能力の高さは明らかだろう。素質馬が軌道に乗ったとあれば、重賞連覇の可能性は十分にありそうだ。

ワンスインナムーン

牝5歳

調教師:斎藤誠(美浦)

  • 父: アドマイヤムーン
  • 母: ツーデイズノーチス
  • 母の父: ヘクタープロテクター
ここに注目!

今開催に行われたスプリント重賞のシルクロードSでは、アドマイヤムーン産駒が1・2・3着を独占。力の必要な馬場を得意とする種牡馬で、ワンスインナムーンもこの産駒だ。今回は、香港遠征で減らしていた馬体を戻してくることができるかが、焦点となるだろう。

豊富なスピードを武器とし、スプリント戦でも楽々とハナを切っている印象がある。実際、3着だった前々走のスプリンターズSでも果敢に先手を取り、勝ったレッドファルクスに0秒1差と好走している。さらに、スピードだけを頼りにしたワンパターンな馬ではないことを証明したのが、7番人気でレッツゴードンキの2着に好走した昨年の本レース。前半は無理をせずに好位で脚をため、直線で抜け出そうとしたレースぶりは、本馬の自在性を証明するものだろう。距離は3勝をマークしている芝1200メートルがベストかもしれないが、芝1400メートルでも〔2・3・0・3〕の好成績。昨年のような走りができれば、重賞初制覇を決めることができそうだ。

ソルヴェイグ

牝5歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父: ダイワメジャー
  • 母: アスドゥクール
  • 母の父: ジャングルポケット
ここに注目!

前走の京阪杯(9着)は、2番手から上手に競馬をしながら直線で失速。前々走のオープン特別・オパールS(京都・芝1200メートル、1着)より2秒近く遅い走破時計から推測するに、開催最終週の力を要する馬場がこたえたと考えられる。当日の馬場コンディションが鍵になりそうだ。

一昨年のフィリーズレビューと函館スプリントSを制し、同年のスプリンターズSでは3着の実績もある。GⅠのメンバーを相手に差のない競馬をしてきた経緯を考えれば、収得賞金不足で昨秋のスプリンターズSに出走できなかったことは驚きだったが、1週のスライド出走になった前々走のオープン特別・オパールSを逃げ切りで勝利し、大事な収得賞金の加算に成功。前走の京阪杯は9着と結果を残すことはできなかったが、勝ち馬から0秒5差なら悲観するほどの内容ではないだろう。今回は、久々の芝1400メートルでどのような競馬を見せてくれるかに注目したい。

デアレガーロ

牝4歳

調教師:大竹正博(美浦)

  • 父: マンハッタンカフェ
  • 母: スーヴェニアギフト
  • 母の父:Souvenir Copy
ここに注目!

今回が初の関西遠征。牝馬でも十分な馬格のある馬で、輸送による馬体重の減少を心配する必要はないかもしれないが、レース直前の移動でテンションが上がってしまう可能性は否定できない。当日のパドックで落ち着いているかどうかの確認はしておきたい。

函館スプリントSで2着のシュプリームギフト(父ディープインパクト)やアーリントンC3着があるロワアブソリュー(父ゼンノロブロイ)の半妹という血統背景。デアレガーロは長距離向きの印象が強いマンハッタンカフェの産駒だが、きょうだいと同じくマイル以下の距離で実績を残している。3走前の1000万下・道新スポーツ杯(函館・芝1200メートル)、前走の1600万下・市川S(中山・芝1600メートル)で見せたパフォーマンスから、今回の芝1400メートルも十分に対応できるだろう。折り合いに課題を残す血統でもあるが、前走のように道中で脚をためることができれば、非凡な瞬発力を見せてくれるはずだ。

エンジェルフェイス

牝5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父: キングカメハメハ
  • 母: ワンフォーローズ
  • 母の父:Tejano Run
ここに注目!

全姉のレディアルバローザは古馬になって重賞を2勝。この馬自身は3歳春のフラワーCを勝っているが、血統的には晩成タイプだろう。1年ぶりの前走は12キログラムの馬体増。しかし、そこまで太い印象はなかった。成長分もあったと考えていいはずだ。

昨年1月のオープン特別・ニューイヤーS(中山・芝1600メートル、13着)後はトモの状態がひと息で、実戦復帰までに1年の時間を要してしまった。前走の1600万下・新春S(京都・芝1600メートル)は降級初戦で、重賞勝ちのある本馬は実績上位のはずだが、9頭立ての9番人気という評価だった。しかし、結果は見事な逃げ切り勝ち。前半800メートル通過タイム49秒6のスローペースが大きな勝因の一つだろうが、2着のロジクライも重賞勝ち馬で、次走をあっさりと勝ち上がっていることからも、メンバーレベルは低くなかったはずだ。今回は初めての芝1400メートルを克服できるかどうかが鍵だが、牝馬限定重賞なら能力は上位。楽しみな一戦になりそうだ。

ミスエルテ

牝4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父: Frankel
  • 母: ミスエーニョ
  • 母の父: Pulpit
ここに注目!

激しい気性がネックになって、なかなか結果を出せずにいる。パドックで燃え過ぎてしまうことは少なくなっているが、今回も警戒はしておきたい。昨秋、馬体重の増加があったが、それまでが細かっただけで、前走くらいの数字なら問題はないだろう。

前々走のスワンS、前走の阪神Cは共に勝ち馬から1秒差の15着に大敗。GⅠ候補と呼ばれた2歳時の輝きをなかなか取り戻せないでいるが、3歳春までのように馬体が細くなることもなく、一気にトップスピードに乗ってしまうチグハグな調教になることも減ってきた。心身共に成長を感じる状況だけに、結果の出ない現状がもどかしい。今回は昨年の桜花賞(11着)以来となる牝馬限定戦で、舞台もファンタジーSを勝ったときと同じ。雨の影響を受けた馬場コンディションは向かないタイプだが、良馬場であれば、力の要る芝でも克服できるパワーはあるはずだ。持っている能力を出し切ることができれば、復活も十分にありえる。

ヴゼットジョリー

牝4歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父: ローエングリン
  • 母: フレンチビキニ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

3着以内というわかりやすい結果こそ出していないが、休み明け2走目よりも休み明けのほうがレースの内容はいいくらいで、4か月ぶりになる今回も調教の動きは素軽い。〔0・0・0・3〕という休養明けの成績を気にする必要はないだろう。

一昨年にデビュー2戦目の新潟2歳Sを制し、早々と重賞勝ち馬の仲間入りを果たしたが、その勝利を最後に1年半近くも勝ち星から遠ざかっている。とはいえ、その後に出走したレース数はそこまで多くなく、一昨年の阪神ジュベナイルフィリーズでは5着、昨年のアーリントンCでは4着と、まずまずの結果も残してきた。ここでも力は足りるはずだ。11着に敗れた前走の秋華賞は、重馬場と芝2000メートルの距離が敗因の一つと考えられ、芝1400メートルに距離が短縮される今回は巻き返しが期待できるはず。2003年と2005年の読売マイラーズCなど重賞を4勝した父ローエングリン譲りのスピードを、ここで発揮したいところだ。

サザナミ

牝6歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父: ディープインパクト
  • 母: クーデンビーチ
  • 母の父: Peintre Celebre
ここに注目!

休み明けでも軽い調整になることが多い馬だが、今回は美浦の坂路でしっかりと基礎を作り、2月7日に南Wコースで行われた1週前追い切りでは6ハロンからの時計をマーク。意欲が感じられる調整過程になっている。長距離輸送を克服することができれば、面白い存在だ。

デビュー時の馬体重が396キログラムという小柄なディープインパクト産駒。なかなかレースを使い込めず、3か月以上の休養を何度も繰り返してきた。オープンクラスへの昇級を決めたのは昨年2月の1600万下・雲雀S(東京・芝1400メートル)だが、その後はわずかに4戦しかしていない。そのような背景を踏まえれば、前走のターコイズSは11着という着順よりも、中1週の日程で出走できたことに注目したい。近走の馬体重は420キログラム台。6歳春を迎え、これまでよりも馬体に芯が入ってきたと言えそうだ。芝1400メートルに距離が短縮される一戦で、どのようなパフォーマンスを見せるかに注目したい。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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