今週の注目レース

京都記念(GⅡ)

京都競馬場 2200メートル(芝・外)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

レイデオロ

牡4歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラドラーダ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

京都コースは初めてでも、関西への遠征は昨秋の神戸新聞杯(1着)に続いて2度目。前回はあっさりとクリアしており、不安材料にはなりえない。本レースの結果次第ではUAE遠征が視界に入ってくるだけに、どのような走りを見せてくれるのか、注目だ。

昨年の日本ダービーを制して世代の頂点に立ち、秋初戦の神戸新聞杯では、のちの菊花賞馬キセキ(2着)を寄せ付けず優勝。他世代と初めて対戦した前走のジャパンカップでは、勝ったシュヴァルグランから0秒2差の2着に好走した。昨年のJRA賞年度代表馬となるキタサンブラック(3着)に先着を果たし、自身はJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞。今年は現役最強馬として認知される可能性が高い馬だ。ジャパンカップから約2か月半の間隔を取って挑むこの京都記念は、今年の大事な初戦。騎乗停止となったC.ルメール騎手からの乗り替わりとなるD.バルジュー騎手がどんな騎乗を見せるかは気になるが、この馬らしい走りが期待できるはずだ。

アルアイン

牡4歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ドバイマジェスティ
  • 母の父:Essence of Dubai
ここに注目!

軽い走りをするタイプが多いディープインパクト産駒だが、本馬は十分過ぎるほどのパワーがあり、馬体に芯が入ってきた昨秋以降は特にそう感じられる。現在の力の要る状態になっている京都の馬場も克服できるだろう。

昨年の皐月賞を制したクラシックホース。その後の3戦は勝ち切ることができなかったが、前走の菊花賞は、不良馬場がこたえただけでなく、母がアメリカの牝馬スプリントチャンピオンという血統背景から、距離も少し長かったように感じられた。むしろ勝ち馬から0秒8差の7着なら、そこまで大きく負けてはいないと判断できる。京都・芝コースでは〔1・0・0・2〕という成績だが、6着だった昨年1月のシンザン記念は、直線で行き場をなくすシーンがあってのもの。このコースが苦手ということはないはずだ。自身のフィールドである中距離戦に戻り、どのようなパフォーマンスを見せるのか、期待の大きい一戦になる。

クリンチャー

牡4歳

調教師:宮本博(栗東)

  • 父:ディープスカイ
  • 母:ザフェイツ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

調教で目立つ走りをするタイプではなく、特に休み明けは緩慢な動きをすることもあったが、今回は約3か月半ぶりでも以前と見違えるような力強い動きを披露しており、馬体もたくましくなったように感じられる。4歳を迎えて成長が顕著で、パドックでの姿に注目したい。

過去に例を見ないような不良馬場になり、持ち前のスタミナが生きた前走の菊花賞(2着)が、雨の恩恵を受けたレースであることは否定できないだろう。とはいえ、先行策で結果を残してきた馬が中団で待機し、3コーナー手前からのロングスパートで好走したレース内容は見るべきものがあり、実戦を使われて良化するタイプであることも認識できる結果となった。陣営が今後の目標は天皇賞(春)と明言している生粋のステイヤー。休み明けに加えて芝2200メートルと距離も少し足りない今回は、条件的に厳しいかもしれないが、ここで好走することができれば、今春の飛躍を大いに期待できるはずだ。

ディアドラ

牝4歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ライツェント
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

昨秋は走るたびに馬体重を増やし、前走(エリザベス女王杯12着)は492キログラムでの出走。452キログラムだったデビュー戦から40キログラムも増加したことになる。この数字こそが成長の証で、数字と共に筋肉量も増した。今回も、牡馬顔負けの馬体を見せてくれるはずだ。

初のGⅠ制覇を果たした前々走の秋華賞は、後ろのポジションをソツのないコース取りで挽回したC.ルメール騎手の手腕も光ったが、京都の内回りコースに対応させるため、秋華賞本番までにコーナー通過が4回の右回りコースを2度経験させていた陣営のレース選択も、大きかったと言えるだろう。その一方で、前走のエリザベス女王杯は休み明け4戦目。デビュー以来初の2桁着順(12着)という結果は、それまでの疲れが少なからず残っていたことが理由の一つと言えるのかもしれない。約3か月の間隔を空けて挑む今回は、牡馬のGⅠ馬もいるメンバー構成。この馬の力量を測る絶好のレースと言えるだろう。

モズカッチャン

牝4歳

調教師:鮫島一歩(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:サイトディーラー
  • 母の父:キングカメハメハ
ここに注目!

ある程度前のポジションで流れに乗れる自在性と、最後までしっかりと走り切る真面目な性格がセールスポイント。コースを問わないタイプではあるが、GⅠを制した前走(エリザベス女王杯)と同じ条件で走れるのはプラス材料と考えていいだろう。

オークスが勝ったソウルスターリングに次ぐ2着、秋華賞がディアドラの3着と、同世代相手のGⅠでは惜しいところで勝利を逃してきたが、他世代の馬が相手となった前走のエリザベス女王杯で、待望のビッグタイトルを獲得。現4歳世代を代表する一頭となっている。Danzigの4×5というインブリードを持っている本馬の特徴は、一瞬の切れよりもスピードの持続力と考えてよく、父ハービンジャー、母の父キングカメハメハから、スタミナとパワーも受け継いでいる。現在の京都・芝コースのタフなコンディションにマッチするタイプと言えるだろう。牡馬の強豪相手でも期待の大きい一戦となりそうだ。

クロコスミア

牝5歳

調教師:西浦勝一(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:デヴェロッペ
  • 母の父:ボストンハーバー
ここに注目!

牝馬は小柄に出ることが多いステイゴールドの産駒で、加えて本馬は5月17日の遅生まれ。398キログラムしかなかったデビュー当時を思えば、馬体の充実は目を見張るものがある。まだまだ成長しそうな雰囲気を持っており、牡馬相手の今回も期待の方が大きい。

前々走の府中牝馬Sで重賞初勝利を挙げていたものの、前半1000メートル通過タイム1分01秒9というスローペースに持ち込めたことが大きかったと考えられたのか、前走のエリザベス女王杯では9番人気の評価にとどまっていた。しかし、ドバイターフを制したヴィブロス、ヴィクトリアマイルの覇者アドマイヤリード、エリザベス女王杯勝ち馬のクイーンズリングを抑えての府中牝馬S勝利には価値があったようで、芝2200mの距離だけでなく、2番手からの競馬にも対応して2着に好走。最後はモズカッチャンにクビ差先着を許したとはいえ、2キログラムの斤量差があったことを思えば勝ちに等しい内容と言えるはずだ。目下の充実ぶりが目立つ一頭で、牡馬のクラシックホースが相手でも好勝負が可能だろう。

ミッキーロケット

牡5歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マネーキャントバイミーラヴ
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

昨年に天皇賞・秋(12着)へ挑戦し、その後中日新聞杯(2着)への出走を選択したのは左回りが理由のひとつ。右回りの競馬ではどうしてもモタれる面を見せる馬だけに、今回もコースへの対応が最大のポイントになりそうだ。

昨年は、極端な不良馬場だった3走前の天皇賞(秋)を除けば大きく崩れることなく走っていたが、1月の日経新春杯を制した当時の印象を思えば、ブレークしきれなかったと言えるのかもしれない。連覇を狙った今年の日経新春杯は勝ち馬から0秒9差の4着という結果だったが、このレースは中間にフレグモーネを発症して調教のペースを落とす誤算があった。右回りではモタれる面を見せる馬が、その仕草すら見せなかったことからも、状態面が本物でなかった可能性はありそうだ。1月31日に栗東坂路で行われた1週前追い切りでは、4ハロン51秒4と手加減なしに追い切られており、今回はこの馬らしいしぶとさを発揮できるだろう。

ケントオー

牡6歳

調教師:西橋豊治(栗東)

  • 父:ダンスインザダーク
  • 母:ポポチャン
  • 母の父:トウカイテイオー
ここに注目!

パドックでよく見せるタイプではなく、特にGⅠ馬がそろった今回は見劣りするかもしれないが、それはいつものことなので気にする必要はないだろう。ポイントは芝2200メートルで脚をためられるかどうか。折り合いも鍵となってくる。

全5勝のうち3勝が芝1600メートルで、2勝が芝1400メートル。重賞での好走も一昨年の中京記念での3着と、これまでの本馬のイメージがマイラーであることは否定できない。ただ、芝2000メートルに活路を見いだそうとした近3走の内容は、着順ほど悪くない。もともと速い時計の決着に強いタイプではなく、時計のかかる芝コンディションで浮上してくる馬であることを考えれば、開催後半を迎えた現在の京都・芝コースも合いそうだ。父は長距離に強いダンスインザダークで、母の父は日本ダービーや有馬記念などを制したトウカイテイオー。母系には成長力とスタミナに定評があるBlushing Groomの名もある。血統面からは、初めて挑む芝2200メートルに対応しても不思議はない。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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