今週の注目レース

共同通信杯(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳オープン

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近年も後の活躍馬が続出している名馬への登竜門

以前から“出世レース”として知られている共同通信杯だが、近年はその傾向が顕著だ。2014年1着のイスラボニータは皐月賞を勝ち、2015年2着のドゥラメンテは皐月賞と日本ダービーの二冠を制覇、2016年1着のディーマジェスティは皐月賞を優勝し、2017年1着のスワーヴリチャードは日本ダービーで2着に食い込んだ。また、2012年1着のゴールドシップが皐月賞など同年のGⅠを3勝したうえ翌年以降にもGⅠを3勝、同2着のディープブリランテが日本ダービーを勝ち、同3着のスピルバーグは2014年の天皇賞(秋)で優勝を果たしている。当レースは3歳クラシックをはじめとする今後のGⅠ戦線を展望するうえで見逃せない一戦と言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

戦績の安定感がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中15頭は、JRAのレースでの連対率が「80%以上」だった。該当馬は3着内率41.7%と好走率も優秀だ。ちなみに、出走馬の中に該当する馬がいなかった2013年を除くと、2010年以降の優勝馬はいずれもこの条件をクリアしていた。JRAのレースで3着以下となった経験が少ない馬がいたら高く評価すべきだろう。〔表1〕

〔表1〕JRAのレースでの連対率別成績(過去10年)
連対率 成績 勝率 連対率 3着内率
80%以上 8-4-3-21 22.2% 33.3% 41.7%
80%未満 2-6-7-74 2.2% 9.0% 16.9%

実績馬は堅実

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた出走頭数が9頭以上のオープンクラスのレースで3着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率59.0%と好走率も非常に高い。4大場で行われたオープンクラスのレースで既に好走したことがある馬は信頼できるようだ。〔表2〕

〔表2〕4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた出走頭数が9頭以上のオープンクラスのレースで3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-9-7-16 17.9% 41.0% 59.0%
なし 3-1-3-79 3.5% 4.7% 8.1%

なお、4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた出走頭数が9頭以上のオープンクラスのレースで3着以内に入った経験がなかった馬のうち、JRAのレースでの連対率が「100%未満」だった馬は3着内率1.5%と苦戦している。条件クラスやローカル場(札幌、函館、福島、新潟、中京、小倉)のレースでしか好走したことがないうえ、3着以下に敗れた経験がある馬は評価を下げるべきだろう。〔表3〕

〔表3〕4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた出走頭数が9頭以上のオープンクラスのレースで3着以内に入った経験がなかった馬の、JRAのレースでの連対率別成績(過去10年)
連対率 成績 勝率 連対率 3着内率
100% 3-1-2-13 15.8% 21.1% 31.6%
100%未満 0-0-1-66 0% 0% 1.5%

前走の着順と単勝人気に注目

過去10年の出走馬の前走の着順別成績を調べると、「3着以内」だった馬が3着内率34.2%と優秀な成績を収めている。基本的には前走好走馬が強いレースと言えそうだ。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 10-8-7-48 13.7% 24.7% 34.2%
4着以下 0-2-3-47 0% 3.8% 9.6%

また、前走の単勝人気別成績を調べると、「1番人気」だった馬が3着内率36.1%と高い好走率をマークしている。一方、「5〜7番人気」・「8番人気以下」だった馬は優勝例がなく、「8番人気以下」だった馬は2着もない。前走の内容を比較する際は、着順だけでなく単勝人気もチェックしておくべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走の単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
1番人気 4-4-5-23 11.1% 22.2% 36.1%
2〜4番人気 6-3-3-31 14.0% 20.9% 27.9%
5〜7番人気 0-3-1-17 0% 14.3% 19.0%
8番人気以下 0-0-1-24 0% 0% 4.0%

外寄りの馬番に入った馬は不振

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、馬番が「1〜8番」だった。一方、「9〜16番」だった馬は3着内率が11.1%にとどまっている。出走頭数が多くなるようであれば、外寄りの馬番となった馬は過信禁物と見ておいた方がよさそうだ。〔表6〕

〔表6〕馬番別成績(過去10年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1〜8番 9-9-7-55 11.3% 22.5% 31.3%
9〜16番 1-1-3-40 2.2% 4.4% 11.1%
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先行馬は割り引きが必要

過去9年の優勝馬9頭は、いずれも前走の4コーナーの通過順が3番手以下だった。ちなみに、共同通信杯の4コーナーを先頭で通過して優勝を果たしたのは、2005年のストーミーカフェが最後である。“逃げ切り勝ち”が少ないレースだけに、先行タイプの馬は評価を下げるべきだろう。なお、この9頭は馬番が1〜8番だった点、前走の着順が3着以内だった点、前走の単勝人気が4番人気以内だった点も共通している。〔表4〕〜〔表6〕で挙げた傾向に合うかどうかも確認しておきたい。〔表7〕

(伊吹雅也)

〔表7〕優勝馬の「馬番」「前走の4コーナーの通過順」「前走の着順」「前走の単勝人気」(過去9年)
年度 優勝馬 馬番 前走の4コーナーの通過順 前走の
着順
前走の
単勝人気
2009年 ブレイクランアウト 5番 6番手 3着 1番人気
2010年 ハンソデバンド 6番 3番手 1着 1番人気
2011年 ナカヤマナイト 2番 4番手 2着 2番人気
2012年 ゴールドシップ 3番 5番手 2着 3番人気
2013年 メイケイペガスター 8番 9番手 3着 4番人気
2014年 イスラボニータ 7番 3番手 1着 2番人気
2015年 リアルスティール 1番 3番手 1着 1番人気
2016年 ディーマジェスティ 4番 9番手 1着 1番人気
2017年 スワーヴリチャード 1番 9番手 2着 4番人気

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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