今週の注目レース

共同通信杯(GⅢ)

東京競馬場 1800メートル(芝)別定 3歳オープン

出走馬情報

グレイル

牡3歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母: プラチナチャリス
  • 母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!

今回の出走メンバーでは唯一の重賞勝ち馬で、その京都2歳Sを含めて2戦2勝と能力の底を全く見せていない。3歳シーズンの初戦に選択してきたこの共同通信杯で無傷の3連勝を飾ることができれば、クラシックの主役候補に浮上する。

同じ舞台で行われたメイクデビュー京都(芝2000メートル)を快勝し、中4週で臨んだ前走の京都2歳Sでは2番人気に支持された。スタートを決め、道中は9頭立ての4番手をスムーズに追走。最後の直線で外ヘ持ち出されると馬体をダイナミックに躍動させて加速し、先に抜け出していた1番人気のタイムフライヤー(2着)をゴール寸前でアタマ差かわして優勝した。そのタイムフライヤーが続いて出走したGⅠのホープフルSを制したことで、この勝利の価値は一段と高まっている。デビュー戦は不良馬場で、力の要る馬場コンディションでも問題はないことは実証済み。左回りや長距離輸送など未知の要素もあるが、こうした課題をあっさりとクリアするようなら大いに夢が広がる。

ステイフーリッシュ

牡3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父: ステイゴールド
  • 母: カウアイレーン
  • 母の父: キングカメハメハ
ここに注目!

伯父にブラックホーク(1999年スプリンターズS、2001年安田記念)、伯母にピンクカメオ(2007年NHKマイルC)とGⅠホースが並ぶ良血馬。前走のホープフルSは8番人気ながら3着に入っており、GⅢなら主役級の評価が必要だ。

前走のホープフルSでは、スタートは互角に出たものの、鞍上の中谷雄太騎手が手綱を抑えて後方で末脚を温存する戦法を選択した。3から4コーナーにかけて馬群を縫うように進出し、抜群の手応えで最後の直線へ。さらに後方から追い込んできた勝ち馬タイムフライヤーにはあっさり抜き去られたが、ジワジワと末脚を伸ばして3着でゴールイン。2着のジャンダルムとはクビ差の接戦に持ち込んだ。先着された2頭には既に重賞での連対歴があったのに対し、本馬はメイクデビュー中京(芝2000メートル)を勝ったばかり。4着サンリヴァルには2馬身1/2という差をつけたことからも、価値ある3着と評価できる。GⅠの激戦を経験した今回、さらにパフォーマンスを上げてくるはずだ。

ゴーフォザサミット

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父: ハーツクライ
  • 母: ラグジャリー
  • 母の父: Storm Cat
ここに注目!

半兄ショウナンマイティ(父マンハッタンカフェ)は強烈な末脚を武器に2012年産経大阪杯を制したが、本馬も現在、いずれもメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(推定)をマークして2連勝中。非凡な決め手を武器に、初タイトル奪取を狙う。

メイクデビュー札幌(芝1800メートル)は5着に完敗も、舞台を中山・芝1800メートルに移した2戦目の未勝利では、中団から鋭く伸びて差し切りV。2着馬に2馬身1/2差の完勝ながら、続く前走の500万下・百日草特別(東京・芝2000メートル)では8頭立ての4番人気とそれほど注目を集めていなかった。しかし、レースでは3番手をスムーズに追走し、最後の直線で3頭の競り合いからグイッと抜け出すという強い勝ちっぷりを披露。スパッと切れる印象はなかったものの、上がり3ハロンタイムは2着ナスノシンフォニーと並んでメンバー中最速タイの33秒6(推定)をマークした。スピードとスタミナを兼備し、長くいい脚を使えるタイプ。広々とした東京コースが合っているのは間違いないだろう。

オウケンムーン

牡3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父: オウケンブルースリ
  • 母: ムーンフェイズ
  • 母の父: エリシオ
ここに注目!

2008年の菊花賞を制した父オウケンブルースリの産駒は、現3歳と4歳の2世代で計15頭がJRAデビューして3頭が勝利を挙げている(2月4日終了時点)。その中で唯一2勝しているのが本馬。3連勝で父に産駒初の重賞タイトルをもたらすことができるか、注目だ。

昨年8月のメイクデビュー新潟(芝1800メートル)は4着だったが、4コーナー最後方からメンバー中最速の上がり3ハロン33秒4(推定)をマークして素質の片りんは見せた。1番人気となった前々走の未勝利(新潟・芝2000メートル)ではスタートを決めて好位を進み、2分01秒8の2歳コースレコードタイムで6馬身差の圧巻の勝利。約4か月の休養を挟んで出走した前走の500万下(中山・芝2000メートル)でも1番人気に支持され、ここでも中団追走から危なげなく抜け出して2勝目を飾った。スタミナが豊富でレース運びも自在性があり、センスの良さを感じさせるタイプと言えるだろう。芝2000メートル戦で連勝しているだけに、今回は200メートルの距離短縮がポイントで、うまく流れに乗れればチャンスは十分にあるだろう。

カフジバンガード

牡3歳

調教師:松元茂樹(栗東)

  • 父: ハービンジャー
  • 母: エミリア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

過去6戦と今回の顔ぶれでは豊富なキャリアを誇り、芝1600メートルと芝2000メートルで勝利を挙げている。この共同通信杯と同舞台だった東京スポーツ杯2歳Sでは4着に敗れたが、当時よりも経験を積んだ今回はV争いの期待がかかる。

1番人気に応えて順当に2勝目を飾った前々走の500万下・こうやまき賞(中京・芝1600メートル)の内容を評価され、前走のシンザン記念では3番人気と優勝候補の一角に数えられていた。しかし、発馬機内で落ち着きをなくしてガタガタしている時にゲートが開いたために後手を踏み、後方からの追走。コースロスを避けるために道中は内を回り、最後の直線で末脚を伸ばしたが、5着まで押し上げるのが精いっぱいだった。不良馬場だった東京・芝2000メートルの未勝利で初勝利を飾っているだけに、芝1800メートルの距離はもちろん、パワーを要する馬場にも不安は全くないタイプ。今回と同舞台で行われた昨秋の東京スポーツ杯2歳Sは4着も、2着ルーカスとは0秒1差で、上位食い込みのチャンスは十分ある。

コスモイグナーツ

牡3歳

調教師:高橋祥泰(美浦)

  • 父: エイシンフラッシュ
  • 母: ナパ
  • 母の父:スペシャルウィーク
ここに注目!

近2戦は東京スポーツ杯2歳S6着→京成杯11着と大敗続きだが、この共同通信杯と同じ東京・芝1800メートルが舞台だった3走前のオープン特別・アイビーS優勝の実績はキラリと光る。当時のようにマイペースで逃げられれば、侮れない存在だ。

前走の京成杯は、8枠15番のジェネラーレウーノ(1着)を筆頭に外枠勢が好ダッシュを決めたが、2枠2番の本馬に騎乗していた柴田大知騎手は譲らずに先手を主張。前半1000メートル通過59秒7とよどみないラップを刻んで後続を離しての逃げに持ち込んだものの、最後の直線で好位勢にかわされると抵抗できず、11着に敗れた。激しい気性でパドックはいつもテンションが高めだが、ここ2戦は特にイレ込みがきつかった印象。現状では気性面に課題を残していることは否めず、いかに集中してレースに臨めるかが好走の鍵と言える。2勝目を挙げた3走前のオープン特別・アイビーS(東京・芝1800メートル)は不良馬場で、水分を含んだ馬場になればさらにチャンスは広がるだろう。

サトノソルタス

牡3歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父: ディープインパクト
  • 母: アイランドファッション
  • 母の父:Petionville
ここに注目!

2013年アルテミスSと2014年フラワーCで2着するなど早い段階から活躍したパシフィックギャル(父ゼンノロブロイ)の半弟。本馬は不良馬場で初陣Vを飾ったが、ディープインパクト産駒とあって、良馬場でさらに良さが出る公算が大きい。

育成段階から注目を集めていた良血のディープインパクト産駒とあって、初陣となった昨秋のメイクデビュー東京(芝1800メートル)では単勝オッズ1.5倍の圧倒的な1番人気に支持された。当日は前週に続く雨で極端な不良馬場という、極めてタフなコンディション。好ダッシュから2番手をスムーズに追走したものの、4コーナー手前では馬群が密集して他の馬と接触し、直線でも馬場に脚を取られてかなりもたついたが、最後は内から先に抜け出していたダークナイトムーン(2着)をアタマ差抑えて初陣を飾った。着差はわずかでも、勝ち切ったことを評価するべきだろう。今回は3か月半の休養明けで一気の相手強化となるが、軽視は禁物だ。

(鳥谷越 明)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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