今週の注目レース

シンザン記念(GⅢ)

京都競馬場 1600m(芝・外)別定 3歳オープン

出走馬情報

ファストアプローチ

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Dawn Approach
  • 母:ジョリージョコンド
  • 母の父:Marju
ここに注目!

前走となった朝日杯フューチュリティS(6着)の馬体重が540kgという超が付く大型馬。阪神への輸送があった前回でも十分落ち着いていたように、精神面はしっかりした馬のようだ。ストライドが大きいので、スムーズな競馬ができることが前提になりそうだ。

デビューから5戦を消化し、勝ったのは2戦目の未勝利(札幌・芝1500m)のみ。とはいえ、次走の札幌2歳Sではクビ差の2着に好走し、GⅠに挑戦した前走の朝日杯フューチュリティSでは6着。勝ったダノンプレミアムを別格と考えれば、2着ステルヴィオから0秒1差だった結果は悪くない。日本ではあまり馴染みのない父Dawn Approachは現役時に英2000ギニー、セントジェームズパレスSなど英愛のG1を4勝している種牡馬で、ヨーロッパ競馬を席巻しているGalileoの系統に属している。日本の競馬では瞬発力が不足してしまう血統で、これまでのように先行してしぶとさを生かす形がベストだろう。直線が平坦な京都の方が粘り込みやすいのではないだろうか。

カシアス

牡3歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:ラブディラン
  • 母の父:Dylan Thomas
ここに注目!

前々走の京王杯2歳S(2着)は前脚の出が少し硬く、チャカつくようなしぐさも見せていたが、前走の朝日杯フューチュリティS(7着)では、落ち着いてパドックを周回し、脚の出もスムーズ。厚みを増していた馬体には凄みもあった。確実に良化している。

3走前の函館2歳Sで世代最初の重賞勝ち馬になり、前々走の京王杯2歳Sでも2着に好走。にもかかわらず、前走の朝日杯フューチュリティSで10番人気の低評価となっていたのは、父がスプリンターだったキンシャサノキセキという血統背景からだろうか。7着という結果をどう捉えるかだが、3番手から粘り込みを狙い、2着のステルヴィオからは0秒2差。阪神外回りコースの1600mでも折り合うことができたレース内容なら、スプリント戦に限ったレース選択をする必要はなさそうだ。年明けの京都競馬はAコース使用の影響で先行できるスピードタイプ向き。前走よりも条件の合うレースといっていいだろう。

カフジバンガード

牡3歳

調教師:松元茂樹(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:エミリア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

10月の復帰から月1走以上のペースで出走し、今回のレースで早くも5走目。大きな上積みを見込むのは難しい状況ではあるが、前走の500万下・こうきやま賞(中京・芝1600m、1着)で馬体重が増えていたように連戦のダメージは感じない。むしろ、キャリアを積むごとに安定感が増している印象がある。

初勝利は3戦目の未勝利(東京・芝2000m)だったが、このレースが不良馬場で勝ち時計も2分08秒2と遅かったことから、重馬場巧者のような認識がついた印象を受ける。父ハービンジャーの産駒にタフな馬場をこなし、持久力勝負に強いタイプが多いのも、その一因かもしれない。一方で、少頭数にもかかわらず、速いペースで流れた前々走の東京スポーツ杯2歳S(良馬場、4着)も、レースぶりからカフジバンガードに合っていた展開といえた。そのような見識でいけば、スローペースでラスト400mが極端に速い競馬になった前走の500万下・こうやまき賞は、この馬に合っていない展開を押し切って勝ったレースだったともいえる。見た目の印象以上に強い内容と考えていい。マイル重賞の厳しい流れの方が能力を生かせそうだ。

エアアルマス

牡3歳

調教師:池添学(栗東)

  • 父:Majestic Warrior
  • 母:Nokaze
  • 母の父:Empire Maker
ここに注目!

前々走のメイクデビュー京都(芝1400m、2着)もそうだったが、ゆったりとパドックを周回できる馬。テンションが上がってしまう馬も少なくない2歳戦で落ち着いていたことは、大きな強みと言えるだろう。少しコロンと見せる体型で、距離はマイルあたりがベストかもしれない。真価を問われるレースだ。

父Majestic Warriorの日本での代表産駒はマイルチャンピオンシップ南部杯(JpnⅠ、盛岡)を2勝しているベストウォーリア。母の父Empire Maker、母母父であるGone Westもスピードとパワーがセールスポイントのタイプで、芝での瞬発力に欠けるところのある種牡馬だ。それだけに上がり3ハロン33秒8(推定)という出走馬中最速の末脚を駆使し、2着のロードダヴィンチに4馬身の差をつけた未勝利戦(阪神・芝1600m、1着)の内容は血統的な説明がつかないのだが、その見た目からは軽さをそれほど感じないタイプ。持っている能力が違い過ぎたからこその結果と考えられなくもない。重賞メンバーが相手の厳しい流れの方が、この馬にとっては走りやすい可能性がある。

1月6日(土曜)9時30分

出走取消

(馬番決定前)

アーモンドアイ

牝3歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:フサイチパンドラ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

父はロードカナロアだが、芝1400mだった前々走のメイクデビュー新潟(2着)は距離が不足していた印象のレースぶりだった。芝1600m以上の距離が必要なタイプかもしれない。長距離輸送になる今回は落ち着いて競馬に臨めるかどうかが重要。パドックに注目したい。

母は2006年のエリザベス女王杯を勝ったフサイチパンドラ。大種牡馬サンデーサイレンスの最終世代というだけでなく、愛ダービー(G1)馬El Gran Senorなどの母として知られるSex Appealを祖母に持つ優秀な牝系の出身でもある。ゆえに繁殖牝馬としての期待も大きかったのだが、これまでの産駒は必ずしもそれに応えられているとは言い難かった。そのような状況で出現したアーモンドアイに注目が集まるのは当然のことで、デビューから2戦連続で出走メンバー中上がり3ハロン最速タイムをマークし、特に前走の未勝利戦(東京・芝1600m、1着)では上がり3ハロン33秒5の末脚で後続に3馬身半差の楽勝。関西への遠征を克服し、重賞初挑戦で勝利するようなら、注目度はさらに増しそうだ(上がり3ハロンタイムは推定)。

スターリーステージ

牝3歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スターアイル
  • 母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!

全兄ミッキーアイルのような快速馬のイメージはないが、ミッキーアイルより適正距離に幅があるように思える。パドックの周回は落ち着いており、レースで折り合いもスムーズ。ミッキーアイルとは違うタイプという認識の方がいいのかもしれない。

父がディープインパクトで母はスターアイル。NHKマイルCとマイルチャンピオンシップを勝ち、スプリントGⅠでも存在感を見せたミッキーアイルの全妹にあたる血統の持ち主だ。デビュー前から注目を集める存在となったのは血統的な背景によるところも大きいが、調教で見せる動きが抜群だったことも理由の一つ。陣営は早い段階からスターリーステージを「桜花賞候補」と表現しており、それがデビュー4戦で3度の1番人気で、その全てが単勝1倍台という圧倒的な支持に繋がったのかもしれない。4戦目の未勝利戦(京都・芝1600m)で勝ち上がりと、出世は少し遅れたが、持っている能力は間違いない馬。兄ミッキーアイルも勝っているシンザン記念を勝利できれば、トップグループに一気に追いつくことになる。

ツヅミモン

牝3歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ストロングリターン
  • 母:カタマチボタン
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

余裕十分に抜け出した前走のメイクデビュー中山(芝1600m、1着)だが、直線で遊ぶような面を見せたことで結果は接戦になってしまった。相手が強化される重賞なら、遊ぶような余裕はないはず。広い京都外回りコースもこの馬向き。前走以上の走りを期待してよさそうだ。

近年は500kg前後の大型牝馬も珍しくなくなったが、540kgとなるとさすがに数が少ない。これだけ馬体重のある馬が初戦から動くのは難しく、フットワークも極端に大きいので、コーナーの厳しいコースやスローペースからの上がり勝負となる競馬に対応することも難しいはず。そのような状況を踏まえれば、コーナーを3度回る中山のマイル戦で、外枠スタート(7枠13番)から好位を確保し、2着のフレッチアとはハナ差の決着だったものの、3着馬には4馬身以上の差をつけて勝利した前走のメイクデビュー中山には、高い評価が必要だ。見た目の印象以上に素質を感じさせた一戦と考えていいだろう。ひと叩きした上積みは他の馬よりも大きいはず。2戦目で重賞制覇の可能性もありそうだ。

プリュス

牝3歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:サラフィナ
  • 母の父:Refuse To Bend
ここに注目!

馬体重こそ大きく変わっていないが、休養前よりも馬体に芯が入り、走りに力強さが出ていた。良血馬が素質の片りんを見せたとあれば、重賞でも注目が必要だろう。右回りの京都・芝コースに対応できるようなら、今後に期待が膨らむ。

母のサラフィナはフランスで仏オークスを筆頭にG1を3勝し、凱旋門賞(G1)でも3着に好走している名牝。ディープインパクト産駒の半兄ジェニアルはセレクトセールで高額取り引きされており、父がヴィクトワールピサに替わったプリュスに対する期待もデビュー前から相当なものだった。前々走のメイクデビュー中京(芝1400m、9着)では単勝オッズ1.9倍の人気に応えられなかったが、約5か月の休養期間を設けて出走した前走の未勝利戦(中京・芝1400m)をあっさりと勝利。勝ち時計の1分21秒7が同日に行われた2歳500万下のつわぶき賞より1秒以上も速かった点には注目したい。その素質は重賞でも通用しそうだ。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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