今週の注目レース

フェアリーステークス(GⅢ)

中山競馬場 1600m(芝・外)別定 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

サヤカチャン

牝3歳

調教師:田所秀孝(栗東)

  • 父:リーチザクラウン
  • 母:アップルトウショウ
  • 母の父:アンバーシヤダイ
ここに注目!

今回で8戦目と豊富なキャリアを誇り、前々走のアルテミスSではラッキーライラック(次走の阪神ジュベナイルフィリーズ優勝)の2着に入るなど、今回のメンバーでは実績も一枚上。これまで培った経験を生かして、重賞タイトル獲得を目指す。

デビュー4戦目の未勝利(阪神・芝1600m)で初勝利を挙げると、昇級初戦の500万下・りんどう賞(京都・芝1400m)で5着に健闘。重賞初挑戦となった前々走のアルテミスSは13番人気に甘んじたが、好スタートを決めて果敢に先手を奪うと、前半800m通過47秒5の平均ペースで逃げを打つ。ラッキーライラック(1着)には抜かれたものの、最後までしぶとく食い下がって0秒1差の2着に好走した。2歳女王決定戦となる前走の阪神ジュベナイルフィリーズは、直線で粘りを欠いて14着に敗れたが、好メンバーがそろっていたことを踏まえれば、悲観する内容ではなく、強敵に揉まれた経験は今後に生きそうだ。父譲りの軽快なスピードがセールスポイントで、機動力が生きる中山コースに替わることは好材料。1勝馬同士の戦いとなる今回のレースでは、主役候補の1頭に挙げられる。

トロワゼトワル

牝3歳

調教師:安田隆行(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:セコンドピアット
  • 母の父:ハーツクライ
ここに注目!

キャリア2戦目、約4か月の休み明けとなった前走のアルテミスSで勝ち馬と0秒4差の4着に入り、能力の高さは証明済み。父のロードカナロアは、産駒がデビューした2017年の2歳戦でディープインパクトに次ぐ勝ち星を挙げており、産駒の完成度は高い。

2017年7月2日のメイクデビュー中京(芝1600m)は、好スタートを決めてすんなり2番手を追走。仕掛けてからの反応は素早く、最後は2着馬にクビ差まで迫られたものの、センス溢れる走りで快勝した。前走のアルテミスSは中団馬群に控えて折り合いに専念し、直線でじわじわと脚を伸ばしたものの4着。騎乗した福永祐一騎手は「(レースは)理想的に運べたが、直線は躓きだして故障したかと思ったくらい。予想以上に(柔らかい馬場を)走りにくそうにしていた」と敗因を挙げており、良馬場発表とはいえ雨の影響を受けた芝に脚を取られて、力を出し切れなかったことは明らか。約2か月半とレース間隔は開いたが、12月中旬に帰厩して順調な乗り込みを消化。稽古の動きは一段と良くなっており、前走以上のパフォーマンスが期待できそうだ。

プリモシーン

牝3歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:モシーン
  • 母の父:Fastnet Rock
ここに注目!

オーストラリアのG1で4勝を挙げた母に、ディープインパクトを配した超良血馬。均整の取れた品のある好馬体の持ち主で、身のこなしも滑らか。約3か月の休み明けになるが、本レースに照準を合わせて出走態勢は整ったと見てよいだろう。

2017年9月17日のメイクデビュー中山(芝1600m)は、勝ったトーセンブレス(次々走の阪神ジュベナイルフィリーズで4着)の決め手に屈しはしたものの、直線では狭いスペースから抜け出す勝負根性を見せて2着を確保した。前走の未勝利(東京・芝1600m)は、後方2番手追走から4コーナー手前でポジションを押し上げると、直線では一気に先行勢との差を詰め、最後はテトラドラクマとのマッチレースを力でねじ伏せるようにクビ差先んじて勝利した。走破時計の1分34秒2は同じ週に行われた3歳以上1000万下特別を0秒5も上回る優秀なもの。若駒らしく心身ともに成長の余地は残しているが、ポテンシャルは高い。重賞初挑戦で試金石となるこの一戦で、あっさり勝っても不思議はない。

レッドベルローズ

牝3歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:レッドファンタジア
  • 母の父:Unbridled's Song
ここに注目!

前走のメイクデビュー東京(芝1600m)のパドックでうるさい面を見せていたが、レースでは手先のスナップを利かせた弾力のあるフットワークで勝利。父譲りの瞬発力が持ち味だ。非凡な素質を秘めており、先々まで目が離せない存在。

2017年11月18日のメイクデビュー東京はスタートで後手を踏み、後方待機策。前半800m通過49秒5のスローペースと不向きな展開だったが、直線は大外からメンバー中最速となる上がり3ハロン33秒5(推定)の末脚を繰り出すと、ゴール寸前でエルディアマンテ(2着)をハナ差捕らえて勝利した。レースのラスト3ハロンタイムが11秒8-11秒2-11秒1という加速ラップの中での追い込み勝ちには、着差以上の強さを感じる。騎乗した福永祐一騎手は「普段はおとなしいようだが、返し馬で一気にテンションが上がり、そのまま下がらなかった。それでも走ることに対しては前向きで、いい瞬発力がある」と、素質の高さには太鼓判を押している。今後は気性面の成長がカギになりそうだが、展開次第では好タイムでの勝利も可能だろう。

テトラドラクマ

牝3歳

調教師:小西一男(美浦)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:リビングプルーフ
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

前走となった未勝利(東京・芝1600m)の走破時計1分33秒9は、馬場やペースの違いはあるものの、前開催のアルテミスSの勝ち時計を1秒上回る好タイム。レースを経験するごとにパフォーマンスを上げており、牝馬同士の重賞なら、潜在能力は互角以上だ。

2017年7月22日のメイクデビュー福島(芝1200m)はスタートでの出遅れが響き、流れに乗り切れずに9着だったが、約2か月半の休養で立て直しが図られた前々走の未勝利(東京・芝1600m)では好発進から先行集団に取りつくと、直線ではプリモシーン(1着)との熾烈な追い比べの末、クビ差の2着。断然の1番人気に支持された前走の未勝利は、前半800m通過46秒7の速い流れを抜群の手応えで好位追走。ラスト300m付近で先頭に躍り出ると、後続を5馬身突き放して圧勝した。キャリアを積むごとに競馬を覚えている印象で、ここ2戦のレースぶりから中山へのコース替わりも不問だろう。重賞の舞台でも有力候補の1頭だ。

ジーナスイート

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:ディアジーナ
  • 母の父:メジロマックイーン
ここに注目!

母ディアジーナは現役時代に重賞2勝(2009年フローラS、クイーンC)を挙げた活躍馬。父ステイゴールド、母の父メジロマックイーンは、オルフェーヴルやゴールドシップを輩出した黄金配合。今後を占う意味で、ここは重要な一戦になりそうだ。

2017年11月4日のメイクデビュー東京(芝1600m)は、最初の200mを通過したあたりでじわっとハナを奪うと、後続を引きつけて前半800m通過50秒1のスローペースに持ち込む。直線ではラスト2ハロンを11秒2-11秒3でまとめ、クスリバコ(2着)の追撃を半馬身封じて快勝した。「スピードに乗ってからは、いい走りをしますね。先頭に立って物見をするなど、全体に“遊び遊び”の走りでしたが、後ろから迫られるとまたしっかり伸びてくれて、まだ余裕がありました」と、騎乗した戸崎圭太騎手は初戦の内容を高く評価している。今回はそれ以来のレースと間隔は開いたが、初戦が実質追い切り2本という調整過程だったことを踏まえれば、1度実戦を使った上積みは十分。メンバーは一気に強くなるが、上位争いに食い込む可能性は十分にありそうだ。

グランドピルエット

牝3歳

調教師:田村康仁(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ザレマ
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

父ロードカナロアは、2012年、2013年のスプリンターズSと香港スプリントを連覇した、歴史的スプリンター。母ザレマは現役時代に2009年の京成杯オータムHを制した活躍馬で、両親から高い能力を受け継いでいる。

断然の1番人気に支持された2017年9月23日のメイクデビュー中山(芝1600m)は、すんなりと好位につけると道中の手応えは十分。直線に向いて仕掛けると残り100m付近であっさり先頭に立ち、最後はクリッパー(2着)の追い上げを楽に振り切って勝利した。好メンバーがそろった前々走のアルテミスSは、キャリアの浅さもあってか13着に敗れたが、前走の500万下・ひいらぎ賞(中山・芝1600m)は骨っぽい牡馬が相手となる中、前残りの展開を好位追走から直線でしぶとく差を詰める中身の濃い3着。レースセンスが良く、トリッキーな中山芝1600mで好成績を収めていることは強調材料といえる。中間も引き続き好調をキープしており、重賞でも1勝馬同士の組み合わせなら、能力は見劣りしないはずだ。

(京増 正臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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