今週の注目レース

ホープフルステークス(GⅠ)

中山競馬場 2000m(芝)馬齢 牡・牝 2歳オープン

データ分析関連動画

2018年の主役候補が集まる注目の2歳GⅠ

4月の大阪杯と同じく、このホープフルSも今年からGⅠに昇格したレースだ。前身は1984年に創設されたラジオたんぱ杯3歳牝馬Sで、当時は阪神・芝1600mを舞台に争われる牝馬限定競走だった。その後、幾度か条件とレース名の変更があり、2006年から2013年までラジオNIKKEI杯2歳Sとして行われていた。そして、2014年から現在のレース名に変更のうえ、中山・芝2000mを舞台に行われている。もともと、過去31回の3着以内馬93頭中27頭が後にJRAのGⅠを制している“出世レース”であり、今後も将来のスターホースを続々と輩出していく一戦になるだろう。今回は阪神競馬場で行われていた2007〜2013年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

キャリアと実績に注目

過去10年の出走馬の通算出走回数別成績を調べると、キャリア「1戦」の馬が3着内率36.8%と優秀な成績を収めている。デビュー戦を勝ち上がった直後の参戦となる馬は、それなりに高く評価して良さそうだ。〔表1〕

〔表1〕通算出走回数別成績(過去10年)
通算出走回数 成績 勝率 連対率 3着内率
1戦 3-1-3-12 15.8% 21.1% 36.8%
2戦 4-2-6-36 8.3% 12.5% 25.0%
3戦 1-3-1-26 3.2% 12.9% 16.1%
4戦 1-1-0-15 5.9% 11.8% 11.8%
5戦 1-2-0-10 7.7% 23.1% 23.1%
6戦 0-1-0-3 0% 25.0% 25.0%
7戦 0-0-0-3 0% 0% 0%
8戦 0-0-0-1 0% 0% 0%

なお、キャリア2戦以上だった馬のうち、「JRAの500万下から上のクラスのレース」で3着以内に入った経験のなかった馬は優勝例がなく、3着内率も6.6%にとどまっている。キャリア2戦以上、かつ新馬か未勝利を勝ち上がった後に3着以内に好走していない馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕通算出走回数が2戦以上だった馬の、「JRAの500万下から上のクラスのレース」で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-8-4-37 12.5% 26.8% 33.9%
なし 0-1-3-57 0% 1.6% 6.6%

前走の条件と着順がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中9頭は、前走が「JRAの重賞」だった。該当馬は3着内率36.0%と好走率は優秀な水準に達している。まずは前走がJRAの重賞だった馬に注目したい。〔表3〕

〔表3〕前走の条件別成績(過去10年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRAの重賞 3-4-2-16 12.0% 28.0% 36.0%
JRAの重賞以外 7-6-8-90 6.3% 11.7% 18.9%

なお、前走が「JRAの重賞以外のレース」だった馬のうち、そのレースでの着順が「4着以下」だった馬は3着以内に入っていない。前走がJRAの重賞以外のレースで、上位に食い込むことができなかった馬は、苦戦する可能性が高いようだ。〔表4〕

〔表4〕前走が「JRAの重賞以外のレース」だった馬の、そのレースでの着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 7-6-8-65 8.1% 15.1% 24.4%
4着以下 0-0-0-25 0% 0% 0%

前走の“末脚”が重要

過去10年の3着以内馬30頭中、2007年1着のサブジェクトを除く29頭は、前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以内」だった。一方、「4位以下」だった馬は3着内率が2.7%にとどまっている。前走の内容を比較する際は、着順だけでなく“末脚”も重視すべきだろう。〔表5〕

〔表5〕前走がJRAのレースだった馬の、そのレースでの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)
前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
3位以内 9-10-10-68 9.3% 19.6% 29.9%
4位以下 1-0-0-36 2.7% 2.7% 2.7%

内外極端な枠が不振

中山・芝2000mで行われるようになった2014年以降の馬番別成績を調べると、3着以内馬9頭中8頭は「6〜11番」の馬だった。一方で、「12〜17番」の馬は3着以内に入った例がなく、「1〜5番」の馬も3着内率は6.7%にとどまっている。近年の傾向からは、内外極端な枠に入った馬が苦戦する傾向にあるようだ。〔表6〕

〔表6〕馬番別成績(過去3年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1番 0-0-0-3 0% 0% 0%
2番 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
3番 0-0-0-3 0% 0% 0%
4番 0-0-0-3 0% 0% 0%
5番 0-0-0-3 0% 0% 0%
6番 1-1-1-0 33.3% 66.7% 100.0%
7番 0-0-1-1 0% 0% 50.0%
8番 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
9番 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
10番 1-0-0-2 33.3% 33.3% 33.3%
11番 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
12番 0-0-0-3 0% 0% 0%
13番 0-0-0-3 0% 0% 0%
14番 0-0-0-2 0% 0% 0%
15番 0-0-0-1 0% 0% 0%
16番 0-0-0-1 0% 0% 0%
17番 0-0-0-1 0% 0% 0%
1〜5番 1-0-0-14 6.7% 6.7% 6.7%
6〜11番 2-3-3-9 11.8% 29.4% 47.1%
12〜17番 0-0-0-11 0% 0% 0%

ローカル場でしか優勝経験のない馬は不振

過去10年の優勝馬10頭中、2007年のサブジェクトを除く9頭は「4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた芝1600m以上のレース」で優勝経験のある馬だった。一方、その経験がなかった馬は3着内率が15.2%にとどまっているうえ、2014年以降の過去3年は〔0・1・0・19〕(3着内率5.0%)とさらに苦戦している。ダートや短距離のレースでしか優勝経験がない馬はもちろん、ローカル場でしか勝ち星を挙げていない馬も評価を下げるべきだろう。〔表7〕

〔表7〕「4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた芝1600m以上のレース」における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-7-7-67 10.0% 17.8% 25.6%
なし 1-3-3-39 2.2% 8.7% 15.2%
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近年の優勝馬は前走が芝1800m以上のレースだった馬ばかり

過去9年の優勝馬9頭は、いずれも前走が芝1800m以上のレースだった。ダートや芝1800m未満のレースから臨んでくる馬は過信禁物だ。また、この9頭は前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位が3位以内だった点、馬番が1〜10番だった点、4大場(東京、中山、京都、阪神)で行われた芝1600m以上のレースで優勝経験があった点も共通している。〔表1〕〜〔表4〕で挙げた傾向を含め、不安要素が少ない馬に注目したい。〔表8〕

(伊吹雅也)

備考:表は横にスクロールすることができます。

〔表8〕優勝馬の「前走のコース」「前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位」「馬番」「4大場(東京、中山、京都、阪神)の1600m以上のレースでの最高着順」(過去9年)
年度 優勝馬 前走の
コース
前走の上がり3ハロン
タイム(推定)順位
馬番 4大場の芝1600m以上のレースでの最高着順
2008年 ロジユニヴァース 札幌・芝1800m 1位 6番 1着(阪神・2歳新馬)
2009年 ヴィクトワールピサ 京都・芝2000m 3位 3番 1着(京都2歳Sほか)
2010年 ダノンバラード 京都・芝2000m 3位 8番 1着(京都・2歳新馬)
2011年 アダムスピーク 阪神・芝2000m 1位 2番 1着(阪神・2歳新馬)
2012年 エピファネイア 京都・芝2000m 1位 7番 1着(京都2歳Sほか)
2013年 ワンアンドオンリー 東京・芝1800m 3位 1番 1着(阪神・2歳未勝利)
2014年 シャイニングレイ 京都・芝2000m 1位 10番 1着(京都・2歳新馬)
2015年 ハートレー 東京・芝2000m 1位 6番 1着(東京・2歳新馬)
2016年 レイデオロ 中山・芝2000m 1位 2番 1着(葉牡丹賞ほか)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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