今週の注目レース

ホープフルステークス(GⅠ)

中山競馬場 2000m(芝)馬齢 牡・牝 2歳オープン

出走馬情報

ルーカス

牡2歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:メジロフランシス
  • 母の父:カーネギー
ここに注目!

日本と香港でGⅠ6勝を挙げ、2015年度のJRA賞年度代表馬に輝いたモーリスの全弟にあたる良血馬。兄をほうふつとさせるガッチリとしたたくましい馬体に加え、フットワークもパワフルで、ポテンシャルは相当に高そうだ。今後の活躍を占う意味でも目が離せない。

8月20日のメイクデビュー札幌(芝1800m)は、チークピーシーズ着用で随所に幼さを見せていたが、残り600m手前から一気に加速して先頭に並びかけると直線で力強く抜け出し快勝。馬場差があるとはいえ、同開催の札幌2歳Sを0秒8上回る1分50秒6の走破時計も優秀だった。前走の東京スポーツ杯2歳Sは、クラシック候補の呼び声が高いワグネリアン(1着)には3馬身離されたものの、スタートで出遅れながらも4コーナー最後方からしぶとく脚を伸ばして接戦の2着争いに先着。キャリア2戦目で約3か月の休み明けだったことを踏まえれば、高く評価できるレース内容だ。まだ粗削りで成長の余地を残すが、前走を使われて状態面の上積みは十分。今年からGⅠになった本レースで、兄弟GⅠ制覇に挑む。

ジャンダルム

牡2歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

デビューから無傷の2連勝でデイリー杯2歳Sを制した素質馬だ。母ビリーヴは2002年スプリンターズS、2003年高松宮記念とスプリントGⅠ2勝をマーク。本馬のきょうだいも短距離で活躍するタイプが多いだけに、今回は前走から400mの距離延長が鍵になりそうだ。

9月9日のメイクデビュー阪神(芝1600m)は、スローペースをスムーズに折り合って3番手を追走。4コーナーで外へ逃避する面を見せたが、すぐに体勢を立て直すと直線は楽な手応えで抜け出し快勝した。前走のデイリー杯2歳Sは、スタートで後手を踏み、中団5番手のインを追走。レース中盤でペースが緩みラストの瞬発力勝負となったが、直線半ばで前を走る2頭の間を割ってくると、鮮やかに突き抜けて重賞タイトルを手に入れた。0秒6差の3着に退けたケイアイノーテックが次走の朝日杯フューチュリティSで4着に入ったことからも、世代トップクラスの能力を持っていることは明らか。母系は短距離色が強いが、父は中距離型の産駒を多く送り出しており、距離の融通は利きそうだ。

タイムフライヤー

牡2歳

調教師:松田国英(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:タイムトラベリング
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

ハーツクライ産駒らしく胸前やトモにボリューム感があり、見映えのする好馬体の持ち主。伸縮性に優れた躍動感あふれるフットワークは、非凡な素質を証明するものだ。ここでGⅠタイトルを奪取し、来春のクラシック路線に弾みをつけたい。

8月6日のメイクデビュー新潟(芝1800m)は2着に敗れたが、勝ち馬がロックディスタウン(次走で札幌2歳S優勝)なら評価は下がらず、2戦目の未勝利(阪神・芝1800m)を2番手追走から楽に抜け出して優勝。前々走のオープン特別・萩S(京都・芝1800m)は、スピードをそがれる重馬場だったが、4コーナー6番手(7頭立て)から直線は大外を豪快に突き抜けて4馬身差の圧勝劇を演じた。前走の京都2歳Sは、勝ったグレイルの決め手にアタマ差屈したものの、正攻法のレース運びで抜け出しを図り、3着以下に2馬身1/2差なら勝ちに等しい2着と言えるだろう。デビューから連対を外していないように、まだ能力の底を見せておらず、自在性も強み。GⅠのここでも、主役候補の1頭に挙げられる。

サンリヴァル

牡2歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ルーラーシップ
  • 母:アンフィルージュ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

本レースと同じ舞台で行われたオープン特別・芙蓉S(中山・芝2000m)を快勝。デビュー戦では新潟・芝外回りの瞬発力勝負に対応しており、非凡なレースセンスを示している。今回は約3か月の休み明けだが、11月下旬から時計を出し始めており、出走態勢は整っていそうだ。

9月3日のメイクデビュー新潟(芝1800m)は、スローペースを3番手でピタリと折り合うと、直線の競り合いから力強く抜け出し、最後は2着馬の追い上げをアタマ差しのいで初陣を飾った。前走のオープン特別・芙蓉Sは、すんなり2番手を確保して、レースの前半1000m通過タイム1分03秒9のスローペースの展開。直線の入り口で並びかけてきたファストアプローチ(2着)を残り200mでスッと突き放して快勝した。レース後に騎乗した田辺裕信騎手が「まだ馬体が緩く子供っぽいですが、レースに行けば注文がつきません。これからしっかりしてくれば楽しみな馬ですね」と、高い評価を与えていた。約3か月の休養でさらに成長していれば、GⅠタイトルに手が届いても不思議はない。

ジュンヴァルロ

牡2歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:New Approach
  • 母:ウェイクミーアップ
  • 母の父:Rock of Gibraltar
ここに注目!

4回京都開催の開幕週だったとはいえ、メイクデビュー京都(芝2000m)の優勝時計2分01秒3は、翌月の京都2歳S(2分01秒6)を0秒3上回る好タイムだった。2連勝が共に逃げ切りでここも展開の鍵を握る一頭。その動向に注目が集まる。

10月8日のメイクデビュー京都は、好ダッシュで先手を奪い、直線の入り口で後続を突き放しにかかると、ラスト2ハロンのラップを11秒6−11秒7でまとめ、セーフティリードを保ったまま鮮やかな逃げ切り勝ちを収めた。前走の500万下・黄菊賞(京都・芝2000m)は、1コーナーでジワッとハナに立ち、向正面で息を入れて平均ペースの逃げ。3コーナー過ぎで後続にプレッシャーをかけられて楽な展開ではなかったものの、直線は力強く押し切って無傷の2連勝を飾った。この中間は本レースに照準を合わせて順調な乗り込みを消化しており、引き続き好調をキープしている様子。直線に急坂のある中山・芝コースに替わり、相手も強くなるが、持ち味の先行力を生かせば好レースに持ち込めそうだ。

マイハートビート

牡2歳

調教師:高橋義忠(栗東)

  • 父:ゼンノロブロイ
  • 母:トゥーピー
  • 母の父:Intikhab
ここに注目!

半兄にサトノラーゼン(父ディープインパクト、2015年京都新聞杯)、サトノクロニクル(父ハーツクライ、2017年チャレンジC)と2頭の重賞ウイナーがいるように、血統背景は優秀。本馬は前走の京都2歳Sで7着に敗れたが、高い素質を秘めており、まだ見限れない。

8月20日のメイクデビュー札幌(芝1800m)は勝ったルーカスの4着に敗れたものの、出走馬9頭中7頭がすでに勝ち上っているように、ハイレベルな一戦だった。続く未勝利(札幌・芝2000m)では、サヤカチャン(その後アルテミスS2着)に2馬身1/2差をつけて快勝。前々走の500万下・紫菊賞(京都・芝2000m)では、6頭立ての少頭数とよどみない展開が向いた面はあったが、最後方追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒6(推定)の末脚で瞬時に抜け出し、2分00秒4の好タイムで優勝した。前走の京都2歳Sは、スタートで後手を踏み、スローの展開も向かずと敗因は明らか。紫菊賞で見せた一瞬の脚はここでも互角以上のものがあり、上位争いに食い込むシーンもありそうだ。

フラットレー

牡2歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:リッチダンサー
  • 母の父:Halling
ここに注目!

今年の日本ダービー、オークスを制した藤沢和雄厩舎が送り出す素質馬。現2歳世代も京王杯2歳S優勝のタワーオブロンドンなど既に8頭が勝ち上がっており、依然好調のようだ。本馬も、このホープフルSでビッグタイトル獲得に挑む。

8月13日のメイクデビュー札幌(芝1800m)は、後方に控えて道中はじっくりと脚を温存。4コーナーで大外を回り抜群の手応えで直線に向くと豪快に突き抜け、2馬身1/2差で快勝した。前走のオープン特別・アイビーS(東京・芝1800m)は、瞬発力をそがれる不良馬場で、直線の伸び脚を欠いて勝ち馬から0秒4差の5着。騎乗したC.ルメール騎手はレース後に「一生懸命走りましたが、この馬場で反応が遅かったです」と敗因を挙げており、力負けでないことは明らかだ。まだ馬体に緩さがあり、成長の余地は残すが、重賞3勝を挙げたバウンスシャッセ(父ゼンノロブロイ)の半弟で将来性は十分。厩舎の先輩レイデオロに続く本レース制覇に挑む。

シャルルマーニュ

牡2歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:ヴィクトワールピサ
  • 母:エイブルアロー
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

まだ1勝だが、デビューから5戦全てで3着以内と抜群の安定感を誇り、前走の東京スポーツ杯2歳Sでは、2着ルーカスとクビ差の3着。展開に左右されない自在性があり、中山・芝コースで立ち回りのうまさを生かせば、ここでも上位進出が可能だろう。

メイクデビュー中京(芝1600m)が3着、続く未勝利(中京・芝1600m)が2着と一戦ごとに着順を上げ、3戦目の未勝利(小倉・芝1800m)で初勝利をマーク。前々走のオープン特別・アイビーS(東京・芝1800m)は、勝ち馬の逃げ切りを許したものの、最後はハナ差まで詰め寄って惜敗の2着と敗れた。前走の東京スポーツ杯2歳Sは、レースの前半1000m通過タイム58秒5のハイペースを3番手で追走。勝ったワグネリアンには3馬身離されたものの、直線でじわじわと脚を伸ばして3着に食い込み、1分47秒1の走破時計も優秀だった。今回はGⅠで好メンバーがそろったが、相手なりに走れるタイプ。キャリア5戦で培った経験が強みで、前走以上のパフォーマンスを発揮できれば、遜色のない競馬が可能だろう。

(京増 正臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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