今週の注目レース

阪神ジュベナイルフィリーズ(GⅠ)

阪神競馬場 1600m(芝・外)馬齢 (牝) 2歳オープン

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クラシック戦線を占ううえでも見逃せない2歳牝馬チャンピオン決定戦

2015年の優勝馬メジャーエンブレムが翌2016年にNHKマイルCを制覇、2016年の優勝馬ソウルスターリングが翌2017年にオークスを制覇と、阪神ジュベナイルフィリーズの優勝馬はここ2年連続で翌春のGⅠを制している。ちなみに、2006〜2009年の優勝馬であるウオッカ、トールポピー、ブエナビスタ、アパパネも、それぞれ翌春に3歳クラシック競走を制した。JRA賞最優秀2歳牝馬のタイトルが懸かった大一番であると同時に、年明け以降のGⅠ戦線にもつながっていく重要な一戦だ。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみよう。

4着以下に敗れたことのない馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、JRAのレースで「4着以下」に敗れた経験がない馬だった。一方、この経験があった馬は3着内率3.8%と苦戦している。既に「4着以下」に敗れた経験がある馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕JRAのレースにおいて4着以下に敗れた経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-3-1-100 0% 2.9% 3.8%
なし 10-7-9-50 13.2% 22.4% 34.2%

距離適性がポイント

過去10年の3着以内馬30頭中24頭は、JRAの1600m以上のレースで優勝経験がある馬だった。一方、優勝経験がなかった馬は3着内率6.1%と苦戦している。今回と同じか、今回より長い距離のレースを勝ち切った経験がある馬に注目したいところだ。〔表2〕

〔表2〕JRAの1600m以上のレースにおける優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-8-6-58 12.2% 22.0% 29.3%
なし 0-2-4-92 0% 2.0% 6.1%

なお、JRAの1600m以上のレースで優勝経験がなかったにもかかわらず3着以内に入った6頭は、いずれも「東京もしくは京都競馬場で行われた、500万下から上のクラスの1400mのレース」において3着以内に入った経験がある馬だった。1600m以上のレースを勝ち切った経験がなく、1400mのレースにおいてもこれといった実績のない馬は、苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。〔表3〕

〔表3〕「JRAの1600m以上のレース」で優勝経験がなかった馬の、「東京もしくは京都競馬場で行われた、500万下から上のクラスの1400mのレース」において3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-2-4-33 0% 5.1% 15.4%
なし 0-0-0-59 0% 0% 0%

「関東馬」や東京・中山で好走経験がある馬は堅実

過去10年の出走馬の所属別成績を調べると、美浦所属の関東馬が3着内率25.0%と比較的優秀な成績をマークしている。ちなみに、2008年以降の過去9年に限ると〔4・5・5・34〕で3着内率は29.2%となっている。阪神競馬場で行われるレースだが、「関東馬」にもぜひ注目しておきたい。〔表4〕

〔表4〕所属別成績(過去10年)
所属 成績 勝率 連対率 3着内率
美浦 4-5-5-42 7.1% 16.1% 25.0%
栗東 6-5-5-108 4.8% 8.9% 12.9%

また、過去10年の3着以内馬30頭中17頭は、「東京もしくは中山競馬場のレースで3着以内に入った経験」がある馬だった。こちらも3着内率が34.0%に達しているうえ、2008年以降の過去9年に限ると〔4・6・7・28〕で3着内率37.8%、2014年以降の過去3年に限れば〔3・3・2・11〕で3着内率42.1%と、近年はさらに好走率が高まっている。関東馬だけでなく、「東京・中山競馬場」で実績を残している馬も信頼してよさそうだ。〔表5〕

〔表5〕東京もしくは中山競馬場のレースで3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-6-7-33 8.0% 20.0% 34.0%
なし 6-4-3-117 4.6% 7.7% 10.0%

重賞での実績と前走の勝ちっぷりに注目

過去10年の3着以内馬30頭中16頭は、「JRAの1400m以上の重賞」において3着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率33.3%と好走率も高い。既に1600m前後の重賞で優勝争いに絡んだことがある馬は高く評価すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕JRAの1400m以上の重賞で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-7-5-32 8.3% 22.9% 33.3%
なし 6-3-5-118 4.5% 6.8% 10.6%

なお、「JRAの1400m以上の重賞」において3着以内に入った経験がなかった馬のうち、前走の着順が「1着、かつ2着馬とのタイム差が0秒1以上」だった馬の成績は〔5・2・3・41〕(3着内率19.6%)なのに対し、その他の馬は〔1・1・2・77〕(3着内率4.9%)と苦戦している。ちなみに、2008年以降の過去9年に限ると〔0・0・2・72〕(3着内率2.7%)で、連対を果たした馬はいない。1600m前後の重賞で優勝争いに絡んだことがない馬のうち、前走を勝っていなかった馬、勝っていたとしても2着馬とのタイム差が小さかった馬は評価を下げたいところだ。〔表7〕

〔表7〕JRAの1400m以上の重賞で3着以内に入った経験がなかった馬の、前走の着順と2着馬とのタイム差別成績(過去10年)
前走の着順と2着馬とのタイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
1着、かつ2着馬とのタイム差が0秒1以上 5-2-3-41 9.8% 13.7% 19.6%
1着、かつ2着馬とタイム差なし 0-1-1-20 0% 4.5% 9.1%
前走2着以下 1-0-1-57 1.7% 1.7% 3.4%
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2004年以降キャリア4戦以上の馬は優勝例なし

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも通算出走回数が3戦以内だった。ちなみに、キャリア4戦以上だったにもかかわらず優勝を果たしたのは、2003年のヤマニンシュクル(4戦)が最後である。また、この10頭はJRAのレースで「4着以下」に敗れた経験がなかった点、「JRAの1600m以上のレース」で優勝経験があった点も共通している。〔表1〕や〔表2〕で挙げた条件をクリアしているかどうかも重要なポイントと言えるだろう。〔表8〕

(伊吹雅也)

備考:表は横にスクロールすることができます。

〔表8〕優勝馬の「通算出走回数」「JRAのレースでの最低着順」「JRAの1600m以上のレースでの最高着順」(過去10年)
年度 優勝馬 通算出走回数 JRAのレースでの最低着順 JRAの1600m以上のレースでの最高着順
2007年 トールポピー 3戦 2着(黄菊賞ほか) 1着(2歳未勝利)
2008年 ブエナビスタ 2戦 3着(2歳新馬) 1着(2歳未勝利)
2009年 アパパネ 3戦 3着(2歳新馬) 1着(赤松賞ほか)
2010年 レーヴディソール 2戦 1着(2戦2勝) 1着(デイリー杯2歳S)
2011年 ジョワドヴィーヴル 1戦 1着(1戦1勝) 1着(2歳新馬)
2012年 ローブティサージュ 2戦 2着(ファンタジーS) 1着(2歳新馬)
2013年 レッドリヴェール 2戦 1着(2戦2勝) 1着(札幌2歳Sほか)
2014年 ショウナンアデラ 3戦 2着(2歳新馬) 1着(2歳未勝利)
2015年 メジャーエンブレム 3戦 2着(アルテミスS) 1着(アスター賞ほか)
2016年 ソウルスターリング 2戦 1着(2戦2勝) 1着(アイビーSほか)
  • 注記:該当レースが複数ある場合は直近のものを掲載

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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