出走馬情報

アイダホ

牡4歳

調教師:A.オブライエン(アイルランド)

  • 父:Galileo
  • 母:Hveger
  • 母の父:Danehill
ここに注目!

今年大活躍を見せるエイダン・オブライエン厩舎の所属馬。まだ好結果こそ残せていないが、カナダ2回、アメリカ1回とヨーロッパ圏外への遠征経験が豊富な点は心強い。

アイルランドから参戦するアイダホは、英愛チャンピオンサイヤーにここ7年連続で8度も輝くGalileoの産駒。昨年のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSやブリーダーズカップターフなどG1・6勝を挙げるハイランドリールの全弟にあたる。今年だけでG1・27勝(11月19日現在)を挙げ、平地における年間G1最多勝記録を更新中のA.オブライエン調教師が手がけるアイダホは、英ダービー(G1、エプソム・芝2410m)3着、愛ダービー(G1、カラ・芝2400m)2着と3歳春のクラシックでは勝ち切れなかったが、昨年8月のグレートヴォルティジュールS(G2、ヨーク・芝2400m)で重賞初制覇。1番人気に推されたイギリス三冠最後の英セントレジャー(G1、ドンカスター・芝2920m)でレース中につまずいて騎手が落馬し、競走中止となったのは実に残念だった。今年は、6月のハードウィックS(G2、アスコット・芝2400m)で2度目の重賞勝ちを果たすと、続くキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS(G1、アスコット・芝2400m)でもエネイブル(1着)、ユリシーズ(2着)に続き、兄ハイランドリール(4着)には先着する3着に健闘した。しかし、その後はアメリカのソードダンサーS(G1、サラトガ・芝2400m)で6着に敗れると、凱旋門賞(G1、シャンティイ・芝2400m)が8着、10月15日の前走カナディアンインターナショナル(G1、ウッドバイン・芝2400m)も4着。シーズン後半はやや精彩を欠いている。

ギニョール

牡5歳

調教師:J.カルヴァロ(ドイツ)

  • 父:Cape Cross
  • 母:Guadalupe
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

ジャパンカップと同じ、左回り・芝2400mのG1では3戦3勝と抜群の適性を見せる。昨年逃げに転じてから急上昇を見せており、ここもすんなり逃げられるかどうかが大きなポイントだ。

ドイツのシュタル・ウルマン(1869年に創設されたドイツ最古の民間牧場シュレンダーハンのオーナーであるゲオルク・フォン・ウルマン男爵の夫人が代表を務める法人馬主)が所有するギニョールは、種牡馬としてウィジャボード、Sea The Stars、Golden Hornと3頭のヨーロッパ年度代表馬を送るCape Crossの産駒。母Guadalupeは伊オークス(G1)の勝ち馬で、半兄Guiliani(父Tertullian)もダルマイヤー大賞(G1)の優勝馬という良血だ。ギニョールにとってターニングポイントになったのは昨年11月のバイエルン大賞(G1、ミュンヘン・芝2400m)。それまでは2、3番手からレースを進めるケースが多かったが、ここで他馬を大きく引き離す逃げの手に出ると、そのまま押し切ってG1の舞台で重賞初制覇。以降、全てのレースで逃げている。今年は、フランスのガネー賞(G1、サンクルー・芝2100m)6着の後、バーデン経済大賞(G2、バーデンバーデン・芝2200m)でイキートスの追撃をクビ差退けて優勝。続くハンザ大賞(G2、ハンブルク・芝2400m)は4着に終わったものの、9月のバーデン大賞(G1・バーデンバーデン・芝2400m)でイキートスを2馬身半差で下して快勝すると、さらに前走のバイエルン大賞(G1、ミュンヘン・芝2400m)でも逃げ粘って、またしてもイキートスを下して優勝(クビ差)。G1連勝とした。

イキートス

牡5歳

調教師:H.グリューシェル(ドイツ)

  • 父:Adlerflug
  • 母:Irika
  • 母の父:Areion
ここに注目!

小柄だが末脚は確か。昨年のジャパンカップ(7着)で見せ場があったように良馬場でも対応可能だが、重馬場の方がより向いている。馬場が渋ればチャンスが大きく広がるだろう。

昨年に続いてのジャパンカップ参戦。イキートスは独ダービー(G1)を7馬身差で圧勝したAdlerflugの産駒。父の代表産駒には、2015年のバイエルン大賞(G1)を勝ってジャパンカップにも参戦(18着)したイトウや、今年の独オークス(G1)を制したLacazarなどがいる。イキートスが本格化したのは4歳になった昨年。まず5月のバーデン経済大賞(G2、バーデンバーデン・芝2200m)を最後方から差し切って重賞初制覇を飾ると、9月には重馬場で争われたバーデン大賞(G1・バーデンバーデン・芝2400m)を、バーデン経済大賞と同じように最後方追走から、最終コーナーで内をすくって鋭く伸び、前年のドイツ年度代表馬ナイトフラワー(2着)に2馬身3/4差をつけて優勝。同年11月にはジャパンカップに参戦し、4着ゴールドアクターとタイム差なしの7着に入り、外国調教馬としては最先着を果たした。今年は7月末のダルマイヤー大賞(G1、ミュンヘン・芝2000m)を差し切って2つ目のG1勝ちを果たしたが、9月のバーデン大賞(G1、バーデンバーデン・芝2400m)でギニョールの2着に終わると、10月の凱旋門賞(G1、シャンティイ・芝2400m)は7着(アイダホが8着)。前走11月1日のバイエルン大賞(G1、ミュンヘン・芝2400m)もギニョールを捕らえ切れず2着で、3連敗となっている。

ブームタイム

牡6歳

調教師:D.ヘイズ(オーストラリア)

  • 父:Flying Spur
  • 母:Bit of a Ride
  • 母の父:Snippets
ここに注目!

オーストラリアを代表する芝2400m戦であるコーフィールドC(G1、コーフィールド)を、直線でロスがありながらも差し切り勝ち。陣営は、1990年のジャパンカップをベタールースンアップで優勝した経験がある。

オーストラリアの調教馬としては2003年のフィールズオブオマー(18着)以来、14年ぶりの参戦となるブームタイムは、2006‐2007年シーズンにオーストラリアチャンピオンサイヤーに輝いたFlying Spurの産駒。父の代表産駒には、父も制したゴールデンスリッパー(G1・オーストラリア)の勝ち馬Forensicsなどがいる。本馬は、オーストラリアですでに競馬殿堂入りを果たし、1990年にはベタールースンアップでジャパンカップを制したデヴィッド・ヘイズ調教師の管理馬(オーストラリアでは息子のベンと甥にあたるトム・デイバーニッグ調教師の共同名義。デヴィッドは同馬の現在の馬主でもある)。2015年(3歳)3月にデビュー13戦目の準重賞・メルヴィスタS(豪アスコット・芝2200m)でようやく初勝利を挙げ、続くW.A.T.C.ダービー(G2、豪アスコット・芝2400m)でも3着に入ったが、その後デビューしたT.アンドルーズ厩舎からP.ムーディー厩舎に移って3走した後、屈腱炎を発症して約1年間の長期休養を余儀なくされた。復帰以降は現厩舎の所属として出走。今年9月のJRAカップ(G3、ムーニーバレー・芝2040m)で3着に入ると、続くハーバートパワーS(G2、コーフィールド・芝2400m)4着から中6日で臨んだ10月21日のコーフィールドC(G1)では、52kgの軽ハンデ(単勝51倍の13番人気)だったとはいえ、5、6番手追走から、直線で行き場を失う場面がありながらも力強く抜け出して優勝。オーストラリアを代表する芝2400m戦で重賞およびG1初制覇を果たした。続いて向かった前走11月7日のメルボルンC(G1、フレミントン・芝3200m)は、3番手追走から直線で伸びを欠いて15着に終わっている。

キタサンブラック

牡5歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:シュガーハート
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

2015年の菊花賞を皮切りに、前走の天皇賞(秋)でGⅠ6勝目をマーク。2016年度にはJRA賞年度代表馬に輝いた現役最強馬だ。年内での引退が表明されており、出走予定のレースはジャパンカップ、有馬記念と残り2戦。その勇姿を目に焼き付けておきたい。

3歳時の一昨年菊花賞でGⅠ初制覇を果たし、4歳時の昨年は天皇賞(春)とジャパンカップを優勝。5歳を迎えた今年は、3か月余りの休養を挟み、GⅠに格上げされた大阪杯で始動となったが、3番手追走から抜け出し、危なげなく押し切って快勝した。続く天皇賞(春)では、大逃げを打ったヤマカツライデン(15着)を深追いせずに離れた2番手を進み、残り600m付近で先頭に躍り出ると直線は後続の追い上げを振り切り、3分12秒5のJRAレコードで同レース連覇を達成。上半期の3戦目となった前々走の宝塚記念は、レコードで走った疲れもあったのか、直線の粘りを欠いて9着に敗れた。約4か月の休養で立て直された前走の天皇賞(秋)では、スタートで出遅れながらも直線で早めに先頭に立つと、最後はサトノクラウン(2着)を抑えてGⅠ6勝目をマークした。今回は不良馬場のタフなコンディションを走った後だけに疲労回復が鍵になるが、主役の座は譲れない。

レイデオロ

牡3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ラドラーダ
  • 母の父:シンボリクリスエス
ここに注目!

今年の日本ダービーを制して、2014年生まれのサラブレッド7015頭の頂点に立った。今秋はジャパンカップを最大目標に置いて、前走の神戸新聞杯(1着)をステップにする予定通りのローテーション。中間は熱心に乗り込みを消化しており、万全の仕上げで臨む。

2歳時の昨年は、デビューから無傷の3連勝でホープフルSを優勝。約3か月半の休み明け初戦で挑んだクラシック一冠目の皐月賞は5着に敗れた。続く日本ダービーでは、レースの前半800m通過タイムが49秒9というスローペースと見るや、鞍上のC.ルメール騎手が後方から一気に動かして2番手に取りつき、直線は馬場のいい外めに持ち出されると、スワーヴリチャード(2着)の追い上げを3/4馬身振り切って見事にダービー馬の称号を手に入れた。夏場は休養で英気を養い、秋初戦となった前走の神戸新聞杯では、好位の4番手で折り合い直線は楽に抜け出して2馬身差の快勝。脚質に幅が出てきたことは収穫で、2着に退けたキセキが次走で菊花賞を制したことからも、能力の高さは相当だ。今回、他世代の馬とは初対戦になり、キタサンブラックを筆頭に現役トップクラスが顔をそろえた中でどのようなパフォーマンスが見せてくれるのか、注目の一戦だ。

サトノクラウン

牡5歳

調教師:堀宣行(美浦)

  • 父:Marju
  • 母:ジョコンダⅡ
  • 母の父:Rossini
ここに注目!

一昨年が17着、昨年が14着と敗れていた天皇賞(秋)で、今年は過去最高の馬体重(498kg)で勝ったキタサンブラックとクビ差の2着。心身共に成長して、充実期を迎えていることは明らかだ。休み明けを1度使われた上積みが見込める今回も、優勝争いが濃厚だ。

昨年12月の香港ヴァーズ(G1、シャティン・芝2400m)で念願のG1制覇を達成。5歳を迎えた今年は京都記念で始動し、58kgの斤量を背負いながらも正攻法の競馬で力強く抜け出して快勝。続く大阪杯は、12kgの馬体減がこたえたのか、直線の伸び脚を欠いて6着に敗れた。約3か月の休養で立て直された前々走の宝塚記念では、プラス10kgと馬体が回復。レースは前半1000m通過タイム1分00秒6と序盤は落ち着いた流れになったが、向正面でジワッと動いて逃げ・先行勢にプレッシャーをかけると、4コーナーでは仕掛けをワンテンポ遅らせ、直線大外から豪快に突き抜けてJRAのGⅠタイトルを獲得した。約4か月の休み明けで秋初戦となった前走の天皇賞(秋)は、勝ったキタサンブラックにクビ差まで肉薄して2着に惜敗した。稍重以上のタフなコンディションで重賞4勝を挙げているように渋った馬場が得意だが、3歳時の日本ダービーではレースレコード(2分23秒2)決着の0秒3差3着に入ったように、時計勝負になっても不安はない。

ソウルスターリング

牝3歳

調教師:藤沢和雄(美浦)

  • 父:Frankel
  • 母:スタセリタ
  • 母の父:Monsun
ここに注目!

父Frankelは現役時代に“怪物”の異名を取り、14戦無敗でG1・10勝を挙げた歴史的名馬。母スタセリタもフランスとアメリカでG1を6勝しており、本馬は“超”の付く良血馬だ。秋2戦の成績は物足りないが、世界が注目するジャパンカップで本領発揮が期待される。

2歳時は無傷の3連勝で阪神ジュベナイルフィリーズを快勝し、3歳となった今年初戦のチューリップ賞(1着)で連勝を「4」に伸ばした。断然の1番人気に支持された桜花賞は、瞬発力のそがれる馬場コンディション(稍重)が合わず3着に敗れたが、続くオークスでは、正攻法のレース運びから直線鮮やかに抜け出し、2分24秒1の好タイムで優勝した。その後オークス2着のモズカッチャンがエリザベス女王杯、オークス4着のディアドラが秋華賞を制したことからも、現役牝馬の頂点に立てるだけの実力馬と言ってもいいだろう。秋初戦で他世代との初対戦だった前々走の毎日王冠は、直線の瞬発力比べで後れを取って8着。前走の天皇賞(秋)も6着に敗れたが、タフな不良馬場に加えて4コーナーではスムーズさを欠く場面があっただけに、悲観するレース内容ではない。今回も豪華メンバーがそろったが、3歳馬でまだ成長の余地は十分。53kgの斤量なら、遜色のない競馬ができそうだ。

シュヴァルグラン

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ハルーワスウィート
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

半姉に、2013年と2014年のヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ。半妹には昨年の秋華賞と今年のドバイターフ(G1)を優勝したヴィブロス(共に父ディープインパクト)がいる。本馬は前走の京都大賞典3着後は本レースに照準を合わせており、悲願のGⅠ勝利を目指す。

4歳時の昨年は、阪神大賞典、アルゼンチン共和国杯の重賞2勝を挙げ、同年の天皇賞(春)とジャパンカップでは3着に好走に入るなど飛躍の一年となった。今年初戦の阪神大賞典は、サトノダイヤモンド(1着)の決め手に屈したものの、積極的な競馬で2着。続く天皇賞(春)では、キタサンブラック(1着)をマークしながら進出を開始すると、直線はサトノダイヤモンド(3着)の追い上げをクビ差しのいで2着に入り、あらためて能力の高さを示した。前々走の宝塚記念は、スピードをそがれる稍重の馬場コンディションに加えて、キャリア20戦目で初めて逃げる競馬になったことなどの要因が重なり、また、天皇賞(春)の疲れもあったのか8着に敗れた。約3か月半の休養で立て直された前走の京都大賞典では、外を回る距離ロスがありながらも勝ち馬スマートレイアーから0秒1差の3着に入り、上々の滑り出しを見せている。中6週のゆったりとしたローテーションで臨む今回は、昨年(中2週で3着)以上の走りが期待できそうだ。

マカヒキ

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ウィキウィキ
  • 母の父:フレンチデピュティ
ここに注目!

昨年の日本ダービーでは、サトノダイヤモンド(2着)との追い比べをハナ差制して見事に優勝。秋にはフランスの凱旋門賞(G1、シャンティイ・芝2400m、14着)に挑戦した、現4歳世代トップクラスの実力馬だ。日本ダービーと同じ舞台で、復活の勝利を目指す。

断然の1番人気に支持された今年初戦の京都記念は勝ち馬サトノクラウンから0秒2差の3着に敗れたものの、昨秋のフランス遠征からの帰国初戦で約4か月半の休み明けだったことを踏まえれば、レース内容は悪くなかった。続く大阪杯は、マルターズアポジー(12着)が大逃げしても前半1000m通過タイムは59秒6の平均ペース。離れた2番手以下は落ち着いた流れで、好位から粘り込んだ1着キタサンブラック、2着ステファノスとは位置取りの差が出た印象だが、直線ではじわじわと脚を伸ばして4着まで追い込んだ。その後は約6か月の休養を取り、秋初戦の毎日王冠(6着)を経て臨んだ前走の天皇賞(秋)では、不良馬場で父ディープインパクト譲りの瞬発力をそがれながらも、4コーナー15番手から5着まで追い込んでおり、今回につながる走りができたことは収穫だろう。昨年9月のニエル賞(G2、シャンティイ・芝2400m)以来勝ち星から遠ざかっているものの、ここでダービー馬復活を示したい。

(文:日本馬=京増正臣、外国馬=秋山響(TPC))

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: