今週の注目レース

福島記念(GⅢ)

福島競馬場 2000m(芝)ハンデ 3歳以上オープン

出走馬情報

サンマルティン

せん5歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ディアデラノビア
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

前走の小倉記念では、最後の直線で一度は先頭に立つ内容で勝ち馬とハナ差の2着に好走。重賞タイトルに手の届くところまできた印象だ。今回は約3か月ぶりで仕上がりがポイントだが、調教ではスムーズな動きを見せており、力を発揮できるだろう。

「なかなか順調にレースを使い込めませんが、昨春に去勢してから馬に落ち着きが出てきて、着実に成長を遂げています。前走の小倉記念(2着)は惜しい競馬でしたが、重賞でも十分に通用する能力があることは証明できたので、収穫がありました。その後はひと息入れ、この福島記念を視野に調整を進めていますから、出走態勢は整うでしょう。まだ上を目指せる馬だと思うので、ここで重賞タイトルを獲得したいです」と、陣営は本馬の能力を高く評価している。全弟ドレッドノータスが2015年の京都2歳Sを制しており、血統面の魅力も大きい。展開に左右されないレースセンスの高さもセールスポイントだ。ここは楽しみな一戦を迎える。

フェルメッツァ

牡6歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スキッフル
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

3走前のオープン特別・福島民報杯(福島・芝2000m)でマイネルミラノに次ぐ2着に好走した後は、七夕賞5着、小倉記念3着と、重賞でも掲示板(5着以内)を確保。ここへきてレース内容が安定してきており、地力強化は確かだ。今回は重賞初制覇の好機を迎えた。

「前走の小倉記念は、上位の2頭に少し離された3着でしたが、ハンデ差(1着タツゴウゲキ=52kg、2着サンマルティン=54kg、本馬=55kg)を考えれば内容は良かったと思います。その後は放牧へ出し、涼しくなってから栗東トレーニング・センターに帰厩させ、この福島記念に照準を合わせて調整を進めています。小回りコースの芝2000mがぴったりのタイプなので、チャンスは十分にあるでしょう」と、厩舎サイドの期待は膨らんでいる。まだ重賞のタイトルこそ獲得していないが、2度の3着(前述の小倉記念と2014年アーリントンC)がある馬。半兄フラガラッハ(父デュランダル)に続くステークスウイナーの座が、視界に入ってきた。

ウインブライト

牡3歳

調教師:畠山吉宏(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:サマーエタニティ
  • 母の父:アドマイヤコジーン
ここに注目!

今年のスプリングSを優勝し、続く皐月賞は8着ながら勝ち馬から0秒5差でゴールイン。距離が長かった日本ダービーでは15着と大敗したが、中距離なら今後も活躍が見込めるだろう。強豪のそろった前走・毎日王冠(10着)の経験を糧に、前進が期待される。

「夏場の放牧でうまくリフレッシュでき、前走の毎日王冠(10着)は上々の仕上がりで出走できたと思います。ただ、さすがに他世代の一線級の壁が厚く、上位争いに加わることはできませんでした。それでも、あの経験は今後につながるでしょう。春の日本ダービー(15着)の内容から中距離がベストと判断し、今後は芝1800mから2000mの距離を中心に使っていく予定です。今回は体調面の上積みが見込めるので、あらためて期待しています」と、厩舎スタッフに悲観したムードは感じられない。今年3月のスプリングSでは、最後の直線で見事な末脚を繰り出して優勝。他世代とのレースも2度目となる今回、重賞2勝目を目指す。

マイネルミラノ

牡7歳

調教師:相沢郁(美浦)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:パールバーリー
  • 母の父:Polish Precedent
ここに注目!

昨年の函館記念を快勝した時のように、自分の形に持ち込むことができれば高いパフォーマンスを発揮する。今年の北海道シリーズは不振だったが、前走の産経賞オールカマーでは後続を離す逃げを打って見せ場十分の4着に健闘。今回も展開の鍵を握る一頭だ。

「夏の北海道シリーズは不本意な結果が続きましたが、前走の産経賞オールカマーは久々にこの馬らしい競馬ができました。結果は4着でしたが、4コーナーを回って1度後続を突き放しましたし、リズム良く走れていたのもよかったと思います。中間も疲れはなく、引き続き体調も良好なので、うまくマイペースに持ち込むことができれば勝機を見いだせるでしょう」と、陣営は前走の内容に確かな手応えを感じ取っている。自分の競馬ができないともろい面がある一方、気分良く逃げた際には強敵相手でも高いパフォーマンスを発揮できるタイプ。上昇ムードに転じたここで、約1年4か月ぶりの重賞制覇が見られるかもしれない。

スズカデヴィアス

牡6歳

調教師:橋田満(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:スズカローラン
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

以前は逃げで活躍していたが、昨年暮れから脚質を転換。今年初戦のオープン特別・白富士S(東京・芝2000m)では、差す形で久々の勝利を飾った。暑さに弱い馬で、秋から冬場にかけて上昇するタイプ。ここは重賞初Vのチャンスだ。

「もともと暑い時季よりも気温の低い時季がいいタイプです。前々走の七夕賞(4着)の後は暑さがこたえているように見えたので、無理をせず放牧へ出して休養させました。涼しくなってから乗り込みを開始し、前走のオープン特別・オクトーバーS(東京・芝2000m)から始動しました。この時は馬場コンディション(重)を気にしていましたが、インから末脚を伸ばして3着まで追い上げたので、今後につながる内容だったと思います。1度使って、体調は着実に上向いています」と、厩舎サイドは初の重賞制覇に向けて意欲的だ。一昨年の京都記念では、キズナ(3着)、ハープスター(5着)といった強敵を抑えて2着に好走。地力は確かで、念願の重賞タイトルに手が届くかもしれない。

フルーキー

牡7歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:Redoute's Choice
  • 母:サンデースマイルⅡ
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

一昨年にチャレンジCを制覇し、昨年は新潟大賞典2着、エプソムC2着など、芝の中距離で好成績を残した。今年の上半期は目立つ結果を出せなかったが、前走の新潟記念では最後の直線で本来の末脚を発揮して5着に追い上げており、まだ能力の衰えは感じられない。

「本来の力を発揮できないレースが続いていましたが、前走の新潟記念では、上がり3ハロン33秒8(推定)の末脚で勝ち馬から0秒1差の5着と、久々にこの馬らしい切れ味を見せてくれました。今年で7歳ですが、まだ馬体に衰えは感じられませんから、もうひと花咲かせたいです」と、厩舎スタッフは本馬のケアに余念がない。一昨年12月にチャレンジCを優勝した後は勝ち星を挙げられていないが、芝の中距離では常に目が離せない存在。今回は初めての福島コース出走になるが、これまでの全7勝を右回りの芝コースで挙げている馬なので、十分にこなせるだろう。完全復活を果たせるか、注目だ。

ヒストリカル

牡8歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ブリリアントベリー
  • 母の父:ノーザンテースト
ここに注目!

典型的な末脚勝負型だけに、展開に左右されやすいのは否めないが、はまった時は強烈な伸び脚を見せる。今年の小倉大賞典で2着に入ったように、まだ年齢的な衰えは無さそうだ。ここは、2012年毎日杯以来となる重賞Vの期待がかかる。

「前走の毎日王冠(9着)は、この馬も上がり3ハロン32秒6(推定)の末脚を使っていましたが、上位との差は詰まらず、スローペースの展開が合わなかった印象です。それでも、まだ重賞で戦える感触をつかめたので、収穫はあったと思います。今回は小回りコースで、他の馬たちの仕掛けも早くなるはずです。上がりの時計を要する展開になれば、チャンスがあるでしょう」と、厩舎サイドは今回で通算37戦目となる本馬の手入れに汗を流している。ハイペースの厳しい展開になった今年の小倉大賞典は、最後の直線で大外から足を伸ばして2着に好走。ここも展開次第になるだろうが、持ち味の末脚は侮れない。

マサハヤドリーム

牡5歳

調教師:今野貞一(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:ランペイア
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

前走の1600万下・博多S(小倉・芝2000m)を快勝し、オープンクラス入りを果たした。今回はそれ以来のレースとなるだけに、状態面が注目されるが、もともと仕上がりに時間のかからないタイプ。前走のようなロングスパートが決まれば、ここでも面白い。

「夏の小倉で勝った後は休養に入っていましたが、この福島記念を視野に入れて調整を進めているので、出走態勢は整っています。もともと仕上げに時間のかからないタイプですから、いきなりの好走も可能でしょう。以前と比較して馬に落ち着きが出ており、精神面の成長が感じられます。相手は強化されますが、楽しみな秋初戦ですね」と、陣営は本馬の本格化をアピールした。もともと3歳時の一昨年には菊花賞(18着)へ駒を進めた素質馬。その後は出世に少し時間を要したものの、実戦経験を重ねて心身両面で大きな進歩を遂げた。今回はレース間隔こそ空いたが、前走でオープンクラス入りを決めた成長度は無視できない。

(片野 昌一)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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