今週の注目レース

デイリー杯2歳ステークス(GⅡ)

京都競馬場 1600m(芝・外)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

カツジ

牡2歳

調教師:池添兼雄(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:メリッサ
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

母は2010年の北九州記念を制するなど、豊富なスピードを誇った馬。母の父が伊ダービー馬ホワイトマズル、母の母の父が凱旋門賞馬トニービンなら底力も十分だろう。上質な切れ味を伝える父と持続力のある母系との配合は、互いを補完し合う理想的なもの。本馬も今後の活躍が楽しみだ。

前走のメイクデビュー京都(芝1600m)は、雨が降る重馬場という厳しい条件だったが、1馬身1/2差の快勝を飾った。レースはゲートをすんなり出て、楽な手応えで先行策。直線入り口で馬群をさばきながらラストスパートをかけるとすぐさま加速し、一気に他馬をかわし去った。マークした上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速タイの35秒9(推定)。レースセンスの高さをデビュー戦から示しており、いきなりの重賞挑戦でも期待は大きい。良馬場で速い時計の勝負になった場合の対応は課題だが、ディープインパクト産駒が総じてスピード勝負に強いことや、レース慣れが見込める2戦目となることから、さらにパフォーマンスを上げる可能性もありそうだ。

フロンティア

牡2歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:グレースランド
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

前走の新潟2歳Sを制覇し、きょうだいでは半兄ドリームパスポート(父フジキセキ、2006年神戸新聞杯など重賞2勝)以来となる重賞勝ち馬になった。祖母ゴールデンサッシュの産駒には香港ヴァーズ(G1)を制したステイゴールドがおり、日本でも屈指と言える名門牝系の出身だ。

前走の新潟2歳Sは、道中2番手から新潟の長い直線を見事に押し切った。2着馬との競り合いを制し、勝負根性を発揮。ラスト3ハロンも32秒9(推定)でまとめ、先行力と瞬発力を兼ね備えていることを証明してみせた。前々走メイクデビュー中京(芝1600m)も、スタート直後には無理をせずにじっくりと先頭を奪うと、長い直線を逃げ切り勝ち。今回は初めてとなる京都・芝の外回りコースだが、これまでに見せた長くいい脚を使える特長は、直線の長いコースでこそ生きそうだ。安定した先行力は、キャリアの浅い馬たちの戦いになる2歳戦では特に強力な武器となるはず。デビューから無傷の3連勝で重賞連勝を決めることも可能だろう。

ケイアイノーテック

牡2歳

調教師:平田修(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ケイアイガーベラ
  • 母の父:Smarty Jones
ここに注目!

母はダート1400m以下の重賞を2勝。父はスピード色の強い母系との配合で良質な産駒を送り出しており、Danzigがいる母系にディープインパクトという配合からは、ジェンティルドンナやサトノダイヤモンドなどが活躍している。本馬も血統から先々まで楽しみな素質馬だ。

世代初の新馬戦となった前走のメイクデビュー阪神(芝1600m)を白星で飾った。道中は好位のインでじっくりと構え、4コーナーで仕掛けられると素早く反応。内ラチ沿いの狭いところをひるむことなく鋭く伸びて他馬を突き放すと、最後は鞍上の福永祐一騎手が手綱を緩めていた。上がり3ハロン33秒5(推定)はメンバー中最速で、2着馬につけた着差も2馬身とまさに快勝。このレースの2〜4着馬がすでに勝ち上がっているように、決して相手関係に恵まれた勝利でもなかった。今回は相手強化の一戦となるが、初戦で見せた馬群を苦にしない勝負根性や一瞬の切れ味があれば、重賞でも十分に通用するはずだ。

ジャンダルム

牡2歳

調教師:池江泰寿(栗東)

  • 父:Kitten's Joy
  • 母:Believe
  • 母の父:Sunday Silence
ここに注目!

母はスプリントGⅠ2勝の名牝。そのスピードは産駒にも受け継がれ、ファリダット(2009年の安田記念3着など)やフィドゥーシア(今年のアイビスサマーダッシュ2着)などの活躍馬を輩出している。本馬には、きょうだい初の重賞制覇の期待がかかる。

前走のメイクデビュー阪神(芝1600m)は、6枠6番からスッと好位に取り付くと、余裕のある手応えのままレースを進めた。4コーナーで一瞬、口向きの悪さをのぞかせたが、直線に入ると鞍上の仕掛けに反応し、ぐんぐんと加速。後続の追撃も封じ、1馬身1/4差で初陣を白星で飾った。レースの前半1000m通過タイムが1分03秒5のスローペースで、レースの上がり3ハロンが33秒8という瞬発力勝負になった中、メンバー中2位タイの上がり3ハロン33秒7(推定)を発揮し、しっかりと勝ち切ったことは評価できる。重賞の今回は、初戦より速いペースになることが予想され、そこへの対応が鍵となるが、GⅠ馬の母を持つだけに、厳しい展開でより力を発揮する可能性もありそうだ。

メガリージョン

牡2歳

調教師:野中賢二(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:サンクスノート
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

母は、現役時代に2010年の京王杯スプリングCを含む6勝を挙げた快速馬。母の父もしっかりと能力を伝えており、スピード色の濃い母系と言える。父の産駒には母系の長所を生かすタイプが多く、本馬も良質なスピードを持っていそうだ。距離は今回の芝1600m前後がベストだろう。

前々走のメイクデビュー阪神(芝1800m)は、スタート直後から行きたがるなど、若さを見せるシーンがあった。それでも、2番手で折り合いがついてからはスムーズなレース運びで直線へ向くと、最後は逃げ切ったリュクスポケットをクビ差捕らえられず2着だったが、一瞬はかわそうかという末脚を見せており、高い能力は示した。勝ち馬が続くオープン特別・萩Sで3着に好走している点から、本馬も昇級の壁はないと見ていいだろう。前走の未勝利(京都・芝1600m)は、3コーナー手前から先頭に立ち、直線でも脚は鈍ることなくそのまま1馬身1/2差で押し切った。ここでも折り合いを欠くシーンが見られたため、今回への心配は残るが、重賞でペースが速くなれば、すんなりと折り合っても不思議はない。

ロードイヒラニ

牡2歳

調教師:千田輝彦(栗東)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:レディカーニバル
  • 母の父:Giant's Causeway
ここに注目!

祖母ヴァージニーはブラジル産馬で、当地とアメリカでG1を4勝した実力馬。母はJRA未勝利だったが、娘のブリュネット(父ダイワメジャー)が2013年のフローラSで3着に入るなど、その素質は子孫へと受け継がれている。新種牡馬の父も好調で、ここは重賞初制覇の期待がかかる。

前走の未勝利(新潟・芝1600m)は、稍重の馬場も苦にせず、7番人気の低評価を覆し2馬身1/2差で快勝した。抜群のスタートで約1馬身のアドバンテージを取って逃げの手を打つと、リズムよくレースを運び、直線ではメンバー中最速の上がり3ハロン34秒2をマーク。最後は詰め寄られるどころか、逆に2着以下を突き放す強い内容だった。前々走の未勝利(小倉・芝1200m、7着)は追走に苦労していたように、芝1200mのペースが合わなかった可能性が高く、前走は芝1600mへの距離延長で道中をゆったりと運べたことが功を奏した印象だ。今回、再び芝1600mの距離で戦えることは好材料だろう。

ヒシコスマー

牡2歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:コスマグレース
  • 母の父:ヘクタープロテクター
ここに注目!

父はディープインパクトの全兄で、種牡馬としてはキタサンブラック(GⅠ6勝)を送り出すなど、良血ぶりを発揮している。本馬は、父の代表産駒と同厩舎所属で、陣営は育成方法を熟知しているはず。偉大な厩舎の先輩と同じ東京デビューから、出世街道を歩んでいく。

関西馬ながら、メイクデビュー東京(芝1400m)で勝ち名乗りを上げた。道中は中団からレースを進め、3コーナー手前から徐々に仕掛けられると、直線では馬場の真ん中やや外めからぐんぐん加速してハナ差、差し切った。マークした上がり3ハロンタイムは、メンバー中最速の36秒5(推定)。不良馬場を苦にせずこなしたこと、2着馬との競り合いをきっちり制したことなどから、勝負根性も持ち合わせていると推測できる。前半で流れに乗れなかった印象もあるだけに、今回、200mの距離延長は歓迎材料で、輸送時間の短い京都競馬場での競馬となることも、プラスに働く公算が大きい。父の産駒は京都の下り坂を上手にこなす馬が多く、その点からも大きな期待を抱かせる。

(山口 大輝)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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