今週の注目レース

京都大賞典(GⅡ)

京都競馬場 2400m(芝・外)別定 3歳以上オープン

出走馬情報

シュヴァルグラン

牡5歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ハルーワスウィート
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

京都・芝コースでは〔2・2・2・1〕の好成績。3着以内を外した1戦も本格化前だった3歳時の成績(京都新聞杯8着)で、得意コースと言って差し支えないだろう。十分に乗り込まれていれば、追い切りの動きが良く見えなくても力を出せるタイプだ。

重賞勝利は昨年の阪神大賞典とアルゼンチン共和国杯の2つだが、昨年のジャパンカップでは勝ったキタサンブラックの3着に好走し、今年の天皇賞(春)でも同馬から0秒2差の2着に入った。すでにGTを狙える一頭として周囲には認識されており、この秋もジャパンカップ、有馬記念といったビッグタイトルを目標にしている。まずは秋初戦となる本レースを無事に走り切りたいところだろう。前走の宝塚記念(8着)は芝2200mの距離が微妙に短かったうえ、予想外の逃げという作戦が裏目に出た印象もあった。自身の適条件と言える今回は、能力の高さを信頼できるはずだ。

サウンズオブアース

牡6歳

調教師:藤岡健一(栗東)

  • 父:ネオユニヴァース
  • 母:ファーストバイオリン
  • 母の父:Dixieland Band
ここに注目!

UAE遠征からの帰国初戦で、約5か月ぶりの実戦だった前走の札幌記念(4着)は512kgの馬体重。デビュー以来最高の数字ということもあり、見た目以上に余裕があったのかもしれない。馬体が締まってくれば、この馬本来の切れ味が見られるだろう。

現役最強の2勝馬と呼んでも差し支えない一頭だ。持っている能力は間違いなくGT級で、実際に2014年の菊花賞、2015年の有馬記念、そして2016年のジャパンカップと、1年に1度はビッグレースで2着に好走している。課題は全22戦中で2着が8回もある勝ち味の遅さ。すでに6歳とキャリアも十分に積んでいるだけに、そろそろ重賞制覇という結果が欲しいところだろう。前走の札幌記念は4着とやはり最後の詰めを欠いたが、3歳春以来の芝2000mの距離が少し忙しく、小回りコースも合わなかった印象。広い京都・外回りの芝2400mなら、また違った結果を期待できるはずだ。

ミッキーロケット

牡4歳

調教師:音無秀孝(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マネーキャントバイミーラヴ
  • 母の父:Pivotal
ここに注目!

シャケトラ(2着)をハナ差抑えて重賞初勝利を決めた今年1月の日経新春杯は、今回と同じ京都・芝2400mが舞台。相性のいい条件なのは間違いないだろう。間隔を詰めて使うとゲートで気難しさを出すことがあるので、休み明けの方がいいタイプだ。

スタートで出遅れ、本来のポジションを取れない形になるのが本馬の負けパターン。4着だった3走前の京都記念はその典型的なレースだった。前々走の大阪杯はゲートこそ出たものの、それ以降のダッシュがつかず道中の位置取りが悪くなったことが7着という結果につながった印象だ。ところが、前走の宝塚記念の敗因はスタートではなかった。久々に好位から競馬を進め、本来のしぶとさを生かせる形に見えたが、内にササる面を見せて6着に敗退。これが癖になると今後のレース運びも難しくなってくるだけに、今回のレースでは真っすぐ走れるかどうかを確認したい。能力はここでも上位のはずだ。

フェイムゲーム

せん7歳

調教師:宗像義忠(美浦)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ホールオブフェーム
  • 母の父:アレミロード
ここに注目!

一昨年のオーストラリア遠征から帰国後の初戦は470kgの馬体重だったが、現在は450kg台で安定。牡馬(せん馬)にしては大きくない馬体だが、この体でも重い斤量をこなせる馬だ。むしろ、太めが残ると切れが鈍るので、大幅な体重増は歓迎できないだろう。

3歳時の2013年京成杯で初の重賞勝ちを決めたが、晩成型が多いハーツクライ産駒というだけでなく、7歳時に重賞を2勝したバランスオブゲーム(父フサイチコンコルド)の半弟という血統背景を持つ馬。その後も息の長い活躍を続け、7歳となった今年は前走の目黒記念で5度目の重賞制覇を達成した。もちろん、今後さらなる活躍が見込めそうで、その裏付けとなるのが前走のレース内容。58kgのトップハンデを背負いながら、レースの上がり3ハロンタイム(35秒1)を1秒2も上回る同33秒9(推定)をマークして差し切った。このパフォーマンスを再現できるようなら、今回も優勝争いができるだろう。

スマートレイアー

牝7歳

調教師:大久保龍志(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スノースタイル
  • 母の父:ホワイトマズル
ここに注目!

7歳の秋を迎え、白さを増した見た目からは年齢を感じさせるが、その馬体からは筋肉が落ちたような印象がなく、むしろ以前よりもボリュームアップしたように思えるほど。太め残りは避けたいが、前走程度の馬体重(476kg)で出走できれば力を出せるだろう。

2014年の阪神牝馬S(阪神・芝1400mで開催)で重賞初勝利をマーク。2016年には東京新聞杯と距離が芝1600mに変更された阪神牝馬Sを制したように、以前は芝1600m前後の距離がベストと考えられていた。近年では年齢を重ねたことで折り合い面の不安がなくなり、少しズブさも出てきたことで、中距離にも対応できるようになっている。その代表的なレースと言えるのが、勝ち馬サトノクラウンと0秒2差の2着に好走した3走前の京都記念だろう。のちの宝塚記念優勝馬に迫り、前年のダービー馬マカヒキ(3着)に先着した内容は優秀だった。当時と同じ走りができるようなら、このメンバーが相手でも互角に戦えるはずだ。

マキシマムドパリ

牝5歳

調教師:松元茂樹(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:マドモアゼルドパリ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

先行策で制した前々走のマーメイドSとは異なり、前走のクイーンS(7着)では好位を取れず、流れに乗り切れない競馬だった。今回は前半のペースが落ち着きやすい芝2400mに距離が延長されるので、先行策を取れる可能性が高い。

今年初戦の愛知杯で重賞初制覇を果たし、前々走のマーメイドSで2つ目の重賞タイトルを獲得。ミッキークイーンが制した一昨年の秋華賞で同馬から0秒2差の3着に入るなど早い時期から能力の高さを感じさせていたが、今年になってようやく結果が伴うようになった印象だ。5歳を迎えて本格化を果たしたと考えていいだろう。良績は芝2000m以下のレースに多く、2つの重賞勝ちも芝2000mで挙げたもの。今回は芝2400mへの対応が鍵になるが、全弟のサトノエトワールは芝2400m前後の距離でしぶとさを生かす競馬をしており、血統面からはこの距離に対する適性を持っていても不思議はない。

ハッピーモーメント

牡7歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アドマイヤハッピー
  • 母の父:トニービン
ここに注目!

能力は一級品なものの、体質の弱さがある馬で間隔を詰めてレースを使うことができず、必然的に休養明け初戦の成績が良くなっている。ただ、年齢を重ね疲れが残りにくくなった現在なら、今回の休み明け2戦目こそが走り頃なのかもしれない。

ダイナカールを祖に持つ母系にディープインパクトを配合。血統背景からは末脚の切れを武器にするイメージがあるが、スタミナが豊富だった母の父トニービンの影響が強いのか、この馬は先行して粘り込むスタイルの競馬で好結果を出している。3着に敗れはしたが、好位の3番手から進めた前々走の目黒記念がこの馬の好走パターンだろう。一方で、9着だった前走の新潟記念は久々の芝2000mで追走に苦労しているような印象だった。京都の芝では3勝をマークしているコース巧者。芝2400mへの距離延長で得意の先行策に持ち込めるようなら、好勝負に持ち込めるかもしれない。

トーセンバジル

牡5歳

調教師:藤原英昭(栗東)

  • 父:ハービンジャー
  • 母:ケアレスウィスパー
  • 母の父:フジキセキ
ここに注目!

昨年の3連勝は全て左回りコースで挙げたもの。サウスポーというほどではないかもしれないが、京都・芝コースでは〔0・1・0・3〕と結果を残せていないのも確かだ。今回はその適性を見極める一戦になるだろう。

クラス再編成を経た昨年夏以降に500万下クラスから3連勝でオープンクラス入りを果たし、秋にはジャパンカップにも挑戦した(結果は11着)。今年は3走前の阪神大賞典で3着に好走しており、重賞戦線でも戦えるだけの能力が備わってきた印象だ。約4か月ぶりの実戦だった前走の新潟記念は7着と結果こそ振るわなかったが、勝ったタツゴウゲキとのタイム差は0秒2。上がり3ハロンタイムは出走馬中最速の33秒7(推定)をマークしていた。先行馬が上位を占めた前残りの決着であったことを考慮すれば、まずまずのパフォーマンスを見せたと判断してよさそうだ。休み明けを1度使われた今回は、上積みが見込めるだろう。

(松浪 大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: