今週の注目レース

サウジアラビアロイヤルカップ(GⅢ)

東京競馬場 1600m(芝)馬齢 2歳オープン

出走馬情報

ステルヴィオ

牡2歳

調教師:木村哲也(美浦)

  • 父:ロードカナロア
  • 母:ラルケット
  • 母の父:ファルブラヴ
ここに注目!

父は2012年、2013年にスプリンターズSと香港スプリント(G1)を連覇するなど数々の偉業を成し遂げた期待の新種牡馬。母は2008年のクイーンCで3着に入った活躍馬で、本馬の血統背景からも期待がかかる。これからの活躍が楽しみな一頭だ。

前々走のメイクデビュー東京(芝1600m)は、スッと好位に取りつき、直線で3頭の追い比べから力強く抜け出し1分34秒8の好タイムで快勝。断然の1番人気に支持された前走のオープン特別・コスモス賞(札幌・芝1800m)では、レース中盤は後方で脚をため、3コーナー過ぎから進出を開始すると、ラスト100mで先頭を捕らえて無傷の2連勝を飾った。騎乗したC.ルメール騎手はレース後に「重馬場に戸惑い、道中はリズムを取るのが難しかったです。それでも、ムチを入れることなく着差(クビ)以上の強さで勝ってくれました」と、能力の高さを称賛していた。非凡なレースセンスを備え、東京・芝1600mの舞台を経験していることもプラス材料だろう。メンバー中唯一のJRA2勝馬で、主役の座は譲れない。

ダブルシャープ

牡2歳

調教師:米川昇(北海道)

  • 父:ベーカバド
  • 母:メジロルーシュバー
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

前々走のオープン特別・クローバー賞(札幌・芝1500m)を勝利すると、前走の札幌2歳Sでは7番人気の低評価を覆して3着に好走した。今回は関東圏への長距離輸送が鍵になるが、堅実な末脚が武器で、直線の長い東京・芝コースは合いそうだ。

JRA初参戦となった前々走のオープン特別・クローバー賞では、直線でタワーオブロンドン(2着、次走でオープン特別・ききょうSを優勝)との追い比べをゴール寸前で差し返して見事に優勝。前走の札幌2歳Sは、1コーナーでスムーズさを欠き最後方まで下がる展開になったが、3コーナー過ぎから一気に進出を開始すると、最後までしぶとく伸びて勝ち馬からクビ+アタマ差の3着に好走した。この時はメンバー中最速の上がり3ハロン35秒3(推定)の末脚を繰り出しており、あらためて能力の高さをアピールしたと言えるだろう。今回、時計勝負になると少し不安はあるが、これまで5戦というレース経験は強みで、再度JRAの重賞制覇を目指す。

ダノンプレミアム

牡2歳

調教師:中内田充正(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:インディアナギャル
  • 母の父:Intikhab
ここに注目!

リーディングサイヤーの父に加えて、母はアイルランドの重賞で2着に2度入った実績があり、血統のスケールは相当。前評判に違わぬ圧巻の走りで前走のメイクデビュー阪神(芝1800m)を勝ち上がっており、将来性豊かな素質馬だ。先々まで目が離せない。

前走のメイクデビュー阪神(芝1800m)は、好スタートを切って2番手を追走。3コーナーでアドマイヤビクター(4着)が進出してくると連れるように先頭に立ち、手応え良く直線へ向くと、後続を突き離して4馬身差をつけて完勝した。騎乗した川田将雅騎手は「調教から良さを見せていましたが、その通りいい内容で初戦を終えられたと思います」と、レースぶりを高く評価しており、稍重馬場で1分48秒7の走破時計も優秀と言える。今回は約3か月半の休み明けになるが、夏場を休養に充てて成長を促し、帰厩後は順調な乗り込みを消化。相手は一気に強化されるが、本馬も高いポテンシャルを秘めており、今後の活躍を占う意味でも重要な一戦になりそうだ。

テンクウ

牡2歳

調教師:奥村武(美浦)

  • 父:ヨハネスブルグ
  • 母:ピサノドヌーヴ
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

半兄のイブキ(父ルーラーシップ)と同様に新潟2歳Sで3着に入ったが、父が2歳戦で好成績を残すヨハネスブルグに替わった本馬の方が、完成度の高さでは上回っている印象だ。非凡なレースセンスを秘めており、ここも有力候補の一頭に挙げられる。

前々走のメイクデビュー東京(芝1600m)は、スローペースで直線の瞬発力勝負になった中、2番手追走から力強く押し切って快勝。前走の新潟2歳Sもスローペースだったが、好位のインで折り合いに専念すると、メンバー中最速となる上がり3ハロン32秒6(推定)の末脚で差を詰め、見せ場十分の3着に入った。騎乗した北村宏司騎手はレース後に「最後はよく前に詰め寄っています。手先が軽くて、反応のいい馬ですね」と、素質を高く評価している。抜群のレースセンスに瞬発力を兼ね備え、展開に注文のつかないタイプ。中間も順調に調教を積まれ好調をキープしており、今回も上位争いが濃厚だ。

シュバルツボンバー

牡2歳

調教師:須貝尚介(栗東)

  • 父:ディープブリランテ
  • 母:ショアー
  • 母の父:Acatenango
ここに注目!

2015年の本レース2着馬イモータル(父マンハッタンカフェ)の半弟で、馬っぷりの良さから本馬も高い素質を秘めていることは明らかだ。今回は約3か月の休み明けだが、帰厩後の調教では抜群の動きを見せており、一段とパワーアップした印象を受ける。

前々走のメイクデビュー阪神(芝1800m)は、稍重の馬場コンディションに加えて馬体にも若干余裕があり、切れ味を出せずに5着と敗退。中1週で臨んだ前走の未勝利(中京・芝1600m)では、中団追走からメンバー中最速となる上がり3ハロン34秒3(推定)の末脚で馬場の外めから力強く抜け出し、従来の2歳コースレコードを0秒5更新する1分34秒2の走破時計で快勝した。騎乗した福永祐一騎手はレース後に「2戦目で馬がより動ける感じになっていました。いいスタートを切れて、楽に流れに乗れましたからね。まだ余裕のある中でのレコード勝ちですから、素質があります」と、将来性の高さに太鼓判を押していた。前走同様のパフォーマンスを発揮できれば、重賞でも通用していいはずだ。

カーボナード

牡2歳

調教師:栗田徹(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ディアマンティナ
  • 母の父:Seeking the Gold
ここに注目!

気性の勝ったタイプで実戦に行ってテンションが上がりやすく、当日の落ち着きは鍵になるが、前走の未勝利(新潟・芝1600m、1着)から中4週のゆったりしたローテーションは好感が持てる。このメンバーに入っても、ポテンシャルは互角以上だ。

前々走のメイクデビュー新潟(芝1600m)は、勝ち馬の決め手にハナ差及ばず敗れたが、自身も上がり3ハロン32秒3(推定)の末脚で一度は抜け出しており、勝ちに等しいと言える2着だった。1番人気に支持された前走の未勝利は、好スタートを決め、なだめられながら2番手を追走すると、残り300m付近で後続を楽に突き放し2馬身1/2差をつけて快勝した。騎乗した岩田康誠騎手は「2戦目でガラッと変わってくれました。スタートをポンと切れて、最初はハミをかんだのですが、3コーナーでは落ち着きました。切れる脚がある馬で、距離はもっと延びてもいいと思います」と、今後の活躍に期待を寄せている。来春のクラシックに駒を進めるためにも、本レースで好結果が欲しいところだ。

ルッジェーロ

牡2歳

調教師:鹿戸雄一(美浦)

  • 父:キンシャサノキセキ
  • 母:シルヴァーカップ
  • 母の父:Almutawakel
ここに注目!

父は2014年に初年度産駒がデビューしてから4世代で3頭の2歳重賞ウイナー(シュウジ、モンドキャンノ、カシアス)を輩出。本馬も卓越したスピードと完成度の高さがセールスポイントだ。今回、相手強化の一戦でも侮れない。

前々走のメイクデビュー新潟(芝1400m)は、レースの前半600m通過タイム36秒9というスローペースだったこともあり、走破時計の1分25秒3は平凡だが、3番手追走から直線で楽に抜け出し1馬身1/2差の快勝。前走の500万下・アスター賞(中山・芝1600m)は、スタートで後手を踏み、スローペースの展開も相まって上位2頭とは位置取りの差が出た形も、直線では一完歩ごとに差を詰め0秒1差の3着まで追い上げた。騎乗した戸崎圭太騎手が「若さを見せながらの競馬でした」と課題を口にしていたが、デビュー2戦共にメンバー中最速の上がり3ハロンタイム(いずれも推定)をマークしているように、瞬発力は相当なものがある。展開が合えば、ここでも上位争いに食い込んでくるだろう。

スワーヴエドワード

牡2歳

調教師:国枝栄(美浦)

  • 父:エイシンフラッシュ
  • 母:スルージエアー
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

父は非凡な瞬発力を武器に2010年日本ダービー、2012年天皇賞(秋)を優勝。曽祖母にウインドインハーヘア(ディープインパクトの母)がいる母系の血統背景も優秀だ。本馬は今回が重賞初挑戦で試金石の一戦になるが、切れ味は引けを取らない。

前走のメイクデビュー東京(芝1800m)は、スタートで後手を踏んだが、すぐに二の脚がついて中団を追走。直線ではスッと反応できなかったが、残り300m付近でエンジンがかかると鮮やかに差し切り初陣を飾った。騎乗した戸崎圭太騎手はレース後に「行きたがるところを見せましたが、すぐに落ち着いてくれました。いい走りを見せてくれたので、先々が楽しみです」と、レースぶりを高く評価していた。心身共に幼さを残しながらもデビュー勝ちを収めたように、ポテンシャルは高い。2015年のセレクトセール当歳馬セッションにおいて5616万円(消費税込み)で取引された期待馬で、このメンバーに入ってどんなパフォーマンスを見せられるのか、注目の一戦だ。

(京増 正臣)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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