今週の注目レース

キーンランドカップ(GIII)

札幌競馬場 1200m(芝)別定 3歳以上オープン

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シリーズチャンピオンの座を狙う人馬が札幌に集結

2016年のキーンランドCをブランボヌールとのコンビで制した戸崎圭太騎手は、この勝利でサマージョッキーズシリーズの獲得ポイントを31に伸ばし、最終的に41ポイントを獲得してシリーズチャンピオンとなった。また、競走馬を対象としたサマースプリントシリーズに関しても、2006年2着のシーイズトウショウ、2010年1着のワンカラット、2012年1着のパドトロワと、過去の連対馬から計3頭のシリーズチャンピオンが誕生している。下半期のビッグレースへつながる前哨戦であると同時に、終盤を迎えたサマーシリーズの行方を占う重要な一戦だ。今回は函館・芝1200mで行われた2013年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

サマースプリントシリーズ対象レースでの実績が重要

過去10年の3着以内馬30頭中17頭は、「前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース」で連対経験のある馬だった。該当馬は3着内率48.6%と好走率も非常に優秀だ。今年も既に同シリーズの対象レースで好走経験のある実績馬が出走してきたらぜひ注目しておきたい。〔表1〕

〔表1〕「前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース」における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-5-6-18 17.1% 31.4% 48.6%
なし 4-5-4-107 3.3% 7.5% 10.8%

なお、「前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース」で連対経験がなかった馬のうち、「牡・せん馬」は3着内率7.8%と苦戦している上、2010年以降に限れば〔0・1・1・50〕(3着内率3.8%)と優勝例がない。同シリーズの対象レースで好走経験のない牡馬やせん馬は評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕「前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース」において連対経験がなかった馬の、性別成績(過去10年)
成績 勝率 連対率 3着内率
牡・せん 1-3-2-71 1.3% 5.2% 7.8%
3-2-2-36 7.0% 11.6% 16.3%

「5歳以下」の馬が中心

過去10年の優勝馬10頭中、2008年のタニノマティーニ(8歳)を除く9頭は、「5歳以下」の馬だった。基本的には若い馬が強いレースと言えそうだ。〔表3〕

〔表3〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 2-1-1-20 8.3% 12.5% 16.7%
4歳 3-3-3-16 12.0% 24.0% 36.0%
5歳 4-1-4-25 11.8% 14.7% 26.5%
6歳 0-4-1-33 0% 10.5% 13.2%
7歳 0-1-1-20 0% 4.5% 9.1%
8歳 1-0-0-9 10.0% 10.0% 10.0%
9歳以上 0-0-0-2 0% 0% 0%
5歳以下 9-5-8-61 10.8% 16.9% 26.5%
6歳以上 1-5-2-64 1.4% 8.3% 11.1%

なお、「6歳以上」馬のうち、「前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース」で連対経験がなかった馬は3着内率5.2%と苦戦している上、2010年以降に限れば〔0・0・0・40〕と3着以内に入った例がない。〔表1〕で挙げた条件をクリアしていない「6歳以上」の馬は、上位争いに食い込む可能性が低いと見ていいだろう。〔表4〕

〔表4〕「6歳以上」馬の「前年か同年のサマースプリントシリーズ対象レース」における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-4-1-9 0% 28.6% 35.7%
なし 1-1-1-55 1.7% 3.4% 5.2%

コース適性が高そうな馬に注目

過去10年の3着以内馬30頭中21頭は、「前年以降に札幌もしくは函館競馬場の芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレース」において連対経験のある馬だった。該当馬は3着内率33.9%と好走率も高い。札幌・函館の芝1200mに実績がある馬は高く評価したいところだ。〔表5〕

〔表5〕「前年以降に札幌もしくは函館競馬場の芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレース」における連対経験の有無別成績(過去10年)
連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-6-6-41 14.5% 24.2% 33.9%
なし 1-4-4-84 1.1% 5.4% 9.7%

なお、「前年以降に札幌もしくは函館競馬場の芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレース」で連対経験がなかった馬のうち、「前年以降に中山・中京・阪神競馬場のいずれかで行われた、1600万下から上のクラスのレース」でも優勝経験がなかった馬は3着内率4.0%と苦戦しているうえ、2010年以降に限れば〔0・0・0・37〕と全て4着以下に敗れている。札幌・函館の芝1200mに実績がない馬を比較する際は、ゴール前の直線に急坂があるコースでの実績を重視してみよう。〔表6〕

〔表6〕「前年以降に札幌もしくは函館競馬場の芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレース」において連対経験がなかった馬の、「前年以降に中山・中京・阪神競馬場のいずれかで行われた、1600万下から上のクラスのレース」における優勝経験の有無別成績(過去10年)
優勝経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-3-4-36 0% 7.0% 16.3%
なし 1-1-0-48 2.0% 4.0% 4.0%

前走好走馬が優勢

過去7年の3着以内馬21頭中15頭は、前走の着順が「3着以内」だった。一方、「4着以下」だった馬は3着内率9.2%と苦戦している。2009年以前は前走「4着以下」の馬の好走も少なくなかったが、近年は前走で「3着以内」に入っていた馬が優勢だ。〔表7〕

〔表7〕前走の着順別成績(過去7年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 6-5-4-28 14.0% 25.6% 34.9%
4着以下 1-2-3-59 1.5% 4.6% 9.2%

なお、前走の着順が「4着以下」だった馬のうち、そのレースが「JRAのGI以外」だった馬の3着内率は5.2%にとどまっている。前走が「JRAのGI」ではなかったにもかかわらず「4着以下」に敗れていた馬は評価を下げたい。〔表8〕

〔表8〕前走の着順が「4着以下」だった馬の、そのレースの条件別成績(過去7年)
前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRAのGI 1-1-1-4 14.3% 28.6% 42.9%
JRAのGI以外 0-1-2-55 0% 1.7% 5.2%
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強調材料の多い馬が有力候補

過去7年の優勝馬7頭は、いずれも「5歳以下」、かつ「前年以降に函館・芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレース」で連対経験がある馬だった。〔表3〕や〔表5〕で挙げた傾向に合わない馬は割り引きが必要だろう。なお、これら7頭のうち「牡・せん馬」は2012年のパドトロワだけ、前走の着順が「3着以下」だったのは2016年のブランボヌールだけである。性別や前走の着順も参考にすべきポイントと言えそうだ。〔表9〕

(伊吹雅也)

※表は横にスクロールすることができます。

〔表9〕優勝馬の「年齢」「前年以降に函館・芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレースにおける最高着順」「性」「前走の着順」(過去7年)
年度 優勝馬 年齢 前年以降に函館・芝1200mで行われた1600万下から上のクラスのレースにおける最高着順 前走の
着順
2010年 ワンカラット 4歳 1着(2010年函館スプリントS) 1着
2011年 カレンチャン 4歳 1着(2011年函館スプリントS) 1着
2012年 パドトロワ 5歳 1着(2011年UHB杯) 1着
2013年 フォーエバーマーク 5歳 1着(2012年TVh杯) 2着
2014年 ローブティサージュ 4歳 2着(2014年函館スプリントS) 2着
2015年 ウキヨノカゼ 5歳 1着(2015年TVh杯) 1着
2016年 ブランボヌール 3歳 1着(2015年函館2歳S) 6着

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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