今週の注目レース

クイーンステークス(GIII)

札幌競馬場 1800m(芝)別定 (牝) 3歳以上オープン

データ分析関連動画

高配当決着となる年も珍しくない牝馬限定重賞

過去10年のクイーンS優勝馬10頭中7頭は、単勝2番人気以内の支持を集めていた。もっとも、ここ2年は波乱の決着が続いており、2015年は単勝オッズ32.5倍(7番人気)のメイショウスザンナが、2016年は単勝オッズ20.2倍(9番人気)のマコトブリジャールが優勝している。また、2009年には単勝オッズ58.7倍(11番人気)のピエナビーナスが優勝した例もあるだけに、前評判が高い馬だけでなく、伏兵にも注目しておくべきレースと言えるだろう。今回は函館・芝1800mで行われた2013年を含む過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

マイル以下の重賞における実績がポイント

過去10年の3着以内馬延べ30頭中24頭は、JRAの1600m以下の重賞で10着以内に入った経験があった。一方、その経験がなかった馬は3着内率が11.5%にとどまっている上、2010年以降の過去7回では〔0・1・2・33〕(3着内率8.3%)、さらに2014年以降の過去3回に限れば〔0・0・0・13〕(3着内率0%)と、近年は苦戦傾向がより強まっている。オープン特別や条件クラスのレース、または1800m以上の重賞を主戦場としてきた馬など、1600m以下の重賞で実績のない馬は評価を下げた方がよさそうだ。〔表1〕

〔表1〕JRAの1600m以下の重賞で10着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-9-6-50 12.2% 24.3% 32.4%
なし 1-1-4-46 1.9% 3.8% 11.5%

GIで9着以内に入った経験のある馬が中心

過去10年の3着以内馬延べ30頭中21頭は、JRAのGIで9着以内に入った経験があった。ちなみに、2010年以降の優勝馬7頭は、いずれもこの経験を有していた。JRAのGIに出走した経験がない馬はもちろん、10着以下に敗れた経験しかない馬も過信禁物と見るべきだろう。〔表2〕

〔表2〕JRAのGIで9着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-4-50 12.7% 23.9% 29.6%
なし 1-2-6-46 1.8% 5.5% 16.4%

なお、同年のJRAのGIで9着以内に入った経験がある馬は3着内率48.1%とより優秀な成績をおさめている。今年も年明け以降のJRAのGIで9着以内に入っていた馬が出走してきたら、ぜひ注目してみたい。〔表3〕

〔表3〕同年のJRAのGIで9着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-5-2-14 22.2% 40.7% 48.1%
なし 4-5-8-82 4.0% 9.1% 17.2%

同年の福島牝馬Sに出走していた馬は要注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中11頭は、同年の福島牝馬Sで14着以内に入った経験のある馬だった。該当馬は3着内率36.7%と好走率も優秀だ。ちなみに、2014年以降の優勝馬3頭は、いずれも同年の福島牝馬Sで3着以内に入っていた。今年もそのような馬が出走してきたらしっかりマークしておこう。〔表4〕

〔表4〕同年の福島牝馬Sで14着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-5-2-19 13.3% 30.0% 36.7%
なし 6-5-8-77 6.3% 11.5% 19.8%

重賞好走馬を除くと5歳馬が優勢

過去10年の年齢別成績を調べると、連対率と3着内率が最も高いのは3歳馬となっている。とはいえ、3〜6歳馬の3着内率はいずれも20%台で、大きな差はない。〔表5〕

〔表5〕年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 3-2-1-15 14.3% 23.8% 28.6%
4歳 2-3-3-28 5.6% 13.9% 22.2%
5歳 2-5-5-37 4.1% 14.3% 24.5%
6歳 3-0-1-14 16.7% 16.7% 22.2%
7歳 0-0-0-2 0% 0% 0%

一方、JRAの重賞で3着以内に入った経験がなかった馬の年齢別成績を調べると、3着以内に好走した馬の大半は5歳馬だった。重賞で3着以内に入った経験がない馬を比較する際は、5歳馬を高く評価すべきだろう。〔表6〕

〔表6〕JRAの重賞で3着以内に入った経験がなかった馬の年齢別成績(過去10年)
年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 0-0-0-7 0% 0% 0%
4歳 0-0-1-10 0% 0% 9.1%
5歳 1-1-3-14 5.3% 10.5% 26.3%
6歳 0-0-0-5 0% 0% 0%
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

大敗直後の馬は割り引きが必要

過去7年の優勝馬7頭は、いずれも前走の着順が1着、もしくは前走で敗れていたとしても1着馬とのタイム差が0秒9以内だった。前走で勝ち馬に1秒以上のタイム差をつけられていた馬は過信禁物だ。また、この7頭はJRAの1600m以下の重賞で5着以内に入った経験があった点、JRAのGIで9着以内に入った経験があった点も共通している。〔表1〕と〔表2〕で挙げた傾向も重視したい。〔表7〕

(伊吹雅也)

※表は横にスクロールすることができます。

〔表7〕優勝馬の「前走の着順」「前走の1着馬とのタイム差」「JRAの1600m以下の重賞での最高着順」「JRAのGIでの最高着順」(過去7年)
年度 優勝馬 前走の着順 前走の1着馬とのタイム差 JRAの
1600m以下の
重賞での最高着順
JRAの
GIでの
最高着順
2010年 アプリコットフィズ 6着 0秒6 1着(2010年クイーンC) 5着(2010年桜花賞)
2011年 アヴェンチュラ 1着 - 4着(2010年阪神JF) 4着(2010年阪神JF)
2012年 アイムユアーズ 4着 0秒9 1着(2012年フィリーズRほか) 2着(2011年阪神JF)
2013年 アイムユアーズ 8着 0秒4 1着(2012年フィリーズRほか) 2着(2011年阪神JF)
2014年 キャトルフィーユ 5着 0秒1 5着(2014年ヴィクトリアマイル) 5着(2014年ヴィクトリアマイル)
2015年 メイショウスザンナ 10着 0秒6 5着(2012年桜花賞) 5着(2012年桜花賞)
2016年 マコトブリジャール 1着 - 4着(2015年京都牝馬S) 9着(2013年秋華賞)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: