今週の注目レース

小倉大賞典(GIII)

小倉競馬場 1800m(芝)ハンデ 4歳以上オープン

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その後のGI・GII との関係性が深まってきた注目のハンデキャップ重賞

近年の小倉大賞典で優勝争いに絡んだ馬を振り返ってみると、後にこのレースよりも格の高いGI やGII で活躍している馬が多い。2013年の優勝馬ヒットザターゲットは同年の京都大賞典と2015年の目黒記念を制し、2014年の優勝馬ラストインパクトは同年に京都大賞典と金鯱賞を連勝。2016年の3着馬ネオリアリズムは、同年の札幌記念で優勝を果たした上、続くマイルチャンピオンシップでも3着に好走している。また、2015年の小倉大賞典を制したカレンブラックヒルは、2012年のNHKマイルCの優勝馬だ。既に格の高いレースで好走した経験がある馬はもちろん、将来的にGI やGII で活躍しそうな素質馬にも注目すべきレースと言えるだろう。今回は過去10年のレース結果から、傾向の変化も踏まえた上で、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前年以降の実績に注目

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で3着以内に入った経験がある馬だった。一方、その経験がなかった馬は3着内率8.3%と苦戦している。前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で上位争いに食い込めていない馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)

前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-8-8-72 9.3% 17.5% 25.8%
なし 1-2-2-55 1.7% 5.0% 8.3%

なお、前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で3着以内に入った経験がある馬のうち、前年以降に「JRAのオープンクラスの2000m以上のレース」で3着以内に入った経験がある馬は、3着内率34.5%とより高い好走率をマークしている。前年以降に、今回より長い距離の重賞やオープン特別で好走経験がある馬は高く評価したい。〔表2〕

〔表2〕前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で3着以内に入った経験があった馬の、前年以降に「JRAのオープンクラスの2000m以上のレース」で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)

前年以降に「JRAのオープンクラスのレース」で3着以内に入った経験があった馬の、前年以降に「JRAのオープンクラスの2000m以上のレース」で3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-5-7-36 12.7% 21.8% 34.5%
なし 2-3-1-36 4.8% 11.9% 14.3%

負担重量が重い馬ほど堅実

過去10年の負担重量別成績を調べると、「57kg以上」の馬は3着内率38.7%と優秀な好走率をマークしている。一方、「54kg未満」の馬は全て4着以下に敗れている。実績に応じた負担重量を課されるハンデキャップ競走だが、このレースに関してはハンデの重い実績馬を重視した方が良さそうだ。〔表3〕

〔表3〕負担重量別成績(過去10年)

負担重量別成績(過去10年)
負担重量 成績 勝率 連対率 3着内率
51kg 0-0-0-3 0% 0% 0%
52kg 0-0-0-12 0% 0% 0%
53kg 0-0-0-8 0% 0% 0%
54kg 1-1-1-25 3.6% 7.1% 10.7%
55kg 3-1-4-32 7.5% 10.0% 20.0%
56kg 1-3-3-26 3.0% 12.1% 21.2%
56.5kg 0-0-0-2 0% 0% 0%
57kg 2-4-1-12 10.5% 31.6% 36.8%
57.5kg 2-0-1-6 22.2% 22.2% 33.3%
58kg 1-1-0-1 33.3% 66.7% 66.7%
54kg未満 0-0-0-23 0% 0% 0%
54kg以上57kg未満 5-5-8-85 4.9% 9.7% 17.5%
57kg以上 5-5-2-19 16.1% 32.3% 38.7%

前走の着順を素直に評価したい

2012年以降の過去5年の3着以内馬15頭中10頭は、前走の着順が「5着以内」だった。一方、前走の着順が「11着以下(競走中止を含む)」だった26頭のうち、2013年3着のダローネガを除く25頭はいずれも4着以下に敗れている。2011年以前は前走で大敗を喫していた馬の好走例も少なくなかったが、近年の傾向を重視するならば、前走の着順が良かった馬に注目すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の着順別成績(過去5年)

前走の着順別成績(過去5年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
5着以内 4-3-3-18 14.3% 25.0% 35.7%
6〜10着 1-2-1-21 4.0% 12.0% 16.0%
11着以下 0-0-1-25 0% 0% 3.8%
  • 備考:競走中止はその競走の最下位として集計

近年は内枠優勢

過去5年の連対馬10頭は、いずれも馬番が「1〜7番」だった。一方、「8〜16番」だった馬は3着内率が6.8%にとどまっている。近年の傾向からは、内枠が優勢と言えるだろう。〔表5〕

〔表5〕馬番別成績(過去5年)

馬番別成績(過去5年)
馬番 成績 勝率 連対率 3着内率
1番 0-2-1-2 0% 40.0% 60.0%
2番 1-2-0-2 20.0% 60.0% 60.0%
3番 0-1-0-4 0% 20.0% 20.0%
4番 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
5番 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
6番 1-0-1-3 20.0% 20.0% 40.0%
7番 1-0-0-4 20.0% 20.0% 20.0%
8番 0-0-0-5 0% 0% 0%
9番 0-0-0-5 0% 0% 0%
10番 0-0-0-4 0% 0% 0%
11番 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
12番 0-0-2-3 0% 0% 40.0%
13番 0-0-0-5 0% 0% 0%
14番 0-0-0-5 0% 0% 0%
15番 0-0-0-5 0% 0% 0%
16番 0-0-0-5 0% 0% 0%
1〜7番 5-5-2-23 14.3% 28.6% 34.3%
8〜16番 0-0-3-41 0% 0% 6.8%
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前年以降に重賞で好走経験のある馬を重視

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも前年以降に「JRAの重賞」で3着以内に入った経験がある馬だった。前年以降にオープン特別や条件クラスのレースでしか実績を残していない馬は評価を下げたい。また、この5頭は負担重量が「55kg以上」だった点、前走の着順が「10着以内」だった点、馬番が「1〜7番」だった点も共通している。〔表3〕〔表4〕〔表5〕で挙げた傾向もそれぞれ考慮すべきだろう。〔表6〕

(伊吹雅也)

※表は横にスクロールすることができます。

〔表6〕優勝馬の前年以降の「JRAの重賞」での最高着順、負担重量、前走の着順、馬番(過去5年)

優勝馬の前年以降の「JRAの重賞」での最高着順、負担重量、前走の着順、馬番(過去5年)
年度 優勝馬 前年以降の「JRAの重賞」での最高着順 負担重量 前走の着順 馬番
2012年 エーシンジーライン 2着(2011年朝日チャレンジC) 56kg 4着 7番
2013年 ヒットザターゲット 1着(2012年新潟大賞典) 57kg 10着 5番
2014年 ラストインパクト 3着(2013年青葉賞) 55kg 1着 4番
2015年 カレンブラックヒル 1着(2014年ダービー卿CT) 58kg 5着 6番
2016年 アルバートドック 3着(2015年京都新聞杯) 55kg 3着 2番

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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