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フェブラリーステークス(GI)

東京競馬場 1600m(ダート)定量 4歳以上オープン

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スターホースが歴代優勝馬に名を連ねるダート界の頂上決戦

GI に昇格した1997年以降のフェブラリーSで優勝を果たした延べ20頭のうち、3分の2以上にあたる14頭は、本レース以外にも地方競馬のダートグレード競走を含むGI・JpnI で優勝を果たしている(2016年末時点)。逆に言うと、フェブラリーSが生涯で唯一のGI 勝利となった馬は現在のところ6頭だけ、現役のモーニン(2016年優勝)を除けば5頭しかいない。2014年のフェブラリーSを制したコパノリッキーは単勝オッズ272.1倍(16番人気)の人気薄だったが、同馬は翌年のフェブラリーSを含めて2016年末までにGI・JpnI を8勝し、2015年にはJRA賞最優秀ダートホースのタイトルも獲得した。2017年最初のJRAのGI を制し、歴史的な名馬たちに肩を並べるのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみよう。

前走好走馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中26頭は、前走の着順が「3着以内」だった。一方、「4着以下」だった馬は3着内率5.2%と苦戦している。前走で4着以下に敗れていた馬は評価を下げたい。〔表1〕

〔表1〕前走の着順別成績(過去10年)

前走の着順別成績(過去10年)
前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
3着以内 9-8-9-56 11.0% 20.7% 31.7%
4着以下 1-2-1-73 1.3% 3.9% 5.2%

なお、前走の着順が「4着以下」だった馬の中で3着以内に入った4頭のうち、2014年の優勝馬コパノリッキーを除く3頭は、いずれも前年のマイルチャンピオンシップ南部杯(盛岡)を優勝していた。前年秋に今回と同じダート1600mのJpnI・マイルチャンピオンシップ南部杯を制していた馬は、たとえ前走の着順が「4着以下」であってもマークしておくべきだろう。〔表2〕

※表は横にスクロールすることができます。

〔表2〕前走の着順が「4着以下」だった3着以内馬(過去10年)

前走の着順が「4着以下」だった3着以内馬(過去10年)
年度 着順 馬名 前走の着順 前年のマイルチャンピオンシップ南部杯での着順
2008年 2着 ブルーコンコルド 5着 1着
2013年 2着 エスポワールシチー 5着 1着
2014年 1着 コパノリッキー 9着 不出走
2015年 3着 ベストウォーリア 11着 1着

前走が1800m以上のレースだった馬に注目

過去10年の3着以内馬30頭中25頭は、前走の距離が「1800m以上」だった。一方、「1800m未満」だった馬は3着内率6.3%と苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走が「1800m以上」のレースだった馬を重視したい。〔表3〕

〔表3〕前走の距離別成績(過去10年)

前走の距離別成績(過去10年)
前走の距離 成績 勝率 連対率 3着内率
1800m未満 2-1-2-74 2.5% 3.8% 6.3%
1800m以上 8-9-8-55 10.0% 21.3% 31.3%

なお、前走の距離が「1800m未満」だった馬の中で3着以内に入った5頭のうち、2012年の優勝馬テスタマッタを除く4頭は、前走で同年の根岸Sを優勝していた。前走の距離が「1800m未満」だった馬のうち、前走で根岸Sを優勝していた馬以外は評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕前走の距離が「1800m未満」だった3着以内馬(過去10年)

前走の距離が「1800m未満」だった3着以内馬(過去10年)
年度 着順 馬名 前走のレース 前走の着順
2007年 3着 ビッググラス 根岸S 1着
2008年 3着 ワイルドワンダー 根岸S 1着
2012年 1着 テスタマッタ 根岸S 3着
2着 シルクフォーチュン 根岸S 1着
2016年 1着 モーニン 根岸S 1着

前走で下位人気だった馬は過信禁物

過去10年の連対馬20頭は、いずれも前走が“国内のレース”、かつそのレースでの単勝人気が「5番人気以内」だった。一方、「6番人気以下」だった馬の3着内率は4.8%にとどまっている。前走を比較する際は、着順や条件だけでなく、単勝人気もチェックしておきたい。〔表5〕

〔表5〕前走が“国内のレース”だった馬の、そのレースでの単勝人気別成績(過去10年)

前走が“国内のレース”だった馬の、そのレースでの単勝人気別成績(過去10年)
前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
5番人気以内 10-10-8-88 8.6% 17.2% 24.1%
6番人気以下 0-0-2-40 0% 0% 4.8%

馬格のある馬が中心

過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、前走の馬体重が「500kg以上」だった。一方、「500kg未満」だった馬は3着内率10.6%とやや苦戦している。なお、前走の馬体重が「500kg未満」だった馬で優勝を果たしたのは2007年のサンライズバッカスが最後で、ここ9年の優勝馬はいずれも前走時の馬体重が「500kg以上」だった。臨戦過程を比較する際は、成績だけでなく“馬体重”もポイントの一つと言えるだろう。〔表6〕

〔表6〕前走の馬体重別成績(過去10年)

前走の馬体重別成績(過去10年)
前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
500kg未満 1-4-2-59 1.5% 7.6% 10.6%
500kg以上 9-6-8-70 9.7% 16.1% 24.7%

近年はJRAのダートのレースでの実績が重要

過去5年の3着以内馬15頭は、いずれも前年以降に“JRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”で3着以内に入った経験がある馬だった。2013年15着のカレンブラックヒル(単勝1番人気)、2016年10着のホワイトフーガ(同5番人気)など、近年はこの条件をクリアしていなかった馬が上位人気に応えられなかった例も少なくない。芝のレースや地方のダートグレード競走を主戦場としてきた馬など、前年以降にJRAのオープンクラスのダートのレースにこれといった実績がない馬は過信禁物だ。〔表7〕

〔表7〕前年以降に“JRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”で3着以内に入った経験の有無別成績(過去5年)

前年以降に“JRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”で3着以内に入った経験の有無別成績(過去5年)
経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 5-5-5-34 10.2% 20.4% 30.6%
なし 0-0-0-31 0% 0% 0%
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コース適性もチェックしておきたい

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも“東京・ダート1600mで行われたオープンクラスのレース”において3着以内に入った経験がある馬だった。また、この5頭は前走の単勝人気が「5番人気以内」だった点、前走の馬体重が「500kg以上」だった点、“前年以降のJRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”において3着以内に入った経験があった点も共通している。コース適性の高さを証明しており、なおかつ〔表5〕〔表6〕〔表7〕で挙げた条件をクリアしている馬が有力候補と言えるだろう。〔表8〕

(伊吹雅也)

※表は横にスクロールすることができます。

〔表8〕優勝馬の「“東京・ダート1600mで行われたオープンクラスのレース”での最高着順」「前走の単勝人気」「前走の馬体重」「“前年以降のJRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”での最高着順」(過去5年)

優勝馬の「“東京・ダート1600mで行われたオープンクラスのレース”での最高着順」「前走の単勝人気」「前走の馬体重」「“前年以降のJRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”での最高着順」(過去5年)
年度 優勝馬 “東京・ダート1600mで行われたオープンクラスのレース”での最高着順 前走の単勝人気 前走の馬体重 “前年以降のJRAのオープンクラスのダート1600〜1800mのレース”での最高着順
2012年 テスタマッタ 2着(2010年フェブラリーS) 5番人気 502kg 1着(2011年マーチS)
2013年 グレープブランデー 2着(2011年ユニコーンS) 4番人気 532kg 1着(2013年東海Sほか)
2014年 コパノリッキー 3着(2013年ヒヤシンスS) 3番人気 526kg 1着(2013年伏竜S)
2015年 コパノリッキー 1着(2014年フェブラリーS) 1番人気 538kg 1着(2015年東海Sほか)
2016年 モーニン 3着(2015年武蔵野S) 1番人気 526kg 3着(2015年武蔵野S)

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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