今週の注目レース

東海S(GII)

中京競馬場 1800m(ダート)別定 4歳以上オープン

出走馬情報

グレンツェント

牡4歳

調教師:加藤征弘(美浦)

  • 父:ネオユニヴァース
  • 母:ボシンシェ
  • 母の父:Kingmambo
ここに注目!

初の関西遠征となった前々走(みやこS2着)は馬体重が6kg増で、その前の新潟遠征(レパードS1着)も2kg増。成長分もあったのだろうが、長距離輸送で大きく馬体を減らすことがない点は魅力だ。オープン特別を勝ってから臨むローテーションも好印象。いい状態で出走してくるはず。

圧倒的な1番人気に支持された前走のオープン特別・師走S(中山・ダート1800m)を完勝。2着馬との着差は1/2馬身だったが、それ以上の能力差を感じさせる内容だった。これまでダートでは8戦して〔5・2・1・0〕と3着以内を外したことがなく、その勝率は60%を超える。昨年夏のレパードSですでに重賞を勝っており、前々走のみやこSもクビ差の2着。GII でも主役を張れる能力を持っている馬で、同じ左回りの東京や新潟でも結果を出していることから、初めての中京・ダートコースがマイナスになるとも思えない。このレースでしっかりと収得賞金を加算し、今後のローテーション選択を楽にしたいところだ。

ピオネロ

牡6歳

調教師:松永幹夫(栗東)

  • 父:ネオユニヴァース
  • 母:クルソラ
  • 母の父:Candy Stripes
ここに注目!

昨年10月のシリウスS(2着)以来の出走。寒い時期の休み明けは太め残りになりやすいため、500kg前後の馬格がある本馬の当日の馬体重には注意を払いたい。馬自身はダートを使われるようになって、馬体にボリュームが出ている。

厩舎の先輩であるアウォーディーに続いて、本馬もダート転向でさらなる飛躍を目指している。アウォーディーがまず芝路線へ活躍の場を求めたのは、父がダービー馬のジャングルポケットという血統背景があったからだという。ピオネロの父もダービー馬のネオユニヴァースで、半妹クルミナル(父ディープインパクト)は桜花賞2着、オークス3着と芝のレースで活躍した。よって本馬のダート転向は、アウォーディーという先駆者の存在がなければ実現しなかったかもしれない。ダート転向後〔2・1・0・0〕という戦績で、ダートの重賞初挑戦だった前走のシリウスSでは勝ち馬とクビ差の2着に入り、アポロケンタッキー(3着、昨年の東京大賞典勝ち馬)に先着を果たしている。このレースを勝つようなら、ダート路線の主役候補となるはずだ。

アスカノロマン

牡6歳

調教師:川村禎彦(栗東)

  • 父:アグネスデジタル
  • 母:アスカノヒミコ
  • 母の父:タバスコキャット
ここに注目!

1週前追い切りはテンから飛ばしてラストでバタバタになったが、そこで息を作る調整が最近のパターンなので、それほど気にする必要はないだろう。寒い時期の方が強いイメージがある馬。ここは積み上げてきた実績を素直に信頼してよさそうだ。

10番人気という低評価だった前走のチャンピオンズCで、勝ち馬(サウンドトゥルー)から0秒1差の3着。同年に重賞を2勝し、フェブラリーSでも3着に好走していた本馬がここまで人気を落としていたのは、14着に大敗した前々走のみやこSのレース内容によるものだろう。ただ、そのみやこSをあらためて振り返ってみれば、追い切りの動きがひと息だった上に、馬体重も前走比プラス10kg(532kg)で初めて530kgを超えていた。本調子になかったと考えるのが妥当ではないだろうか。ここまで〔2・0・1・0〕の好相性を誇る中京・ダートコースなら、3つ目の重賞タイトル獲得も十分に可能なはずだ。

インカンテーション

牡7歳

調教師:羽月友彦(栗東)

  • 父:シニスターミニスター
  • 母:オリジナルスピン
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

過去には好走したこともあるが、本質的に休み明けは苦手としている馬。それだけに2か月半の休養明けで出走する今回は、評価が難しいところだ。とはいえ、中間の乗り込み量はかなり豊富で、好走をしそうな気配はある。

8か月の休み明けだった昨年の本レースで11着と敗れた後は再び長期休養に入り、前走のみやこS(8着)も約9か月半ぶりの一戦。レースが近づくにつれて気配は良くなっていったものの、一頓挫があった影響はあったはず。結果は勝ち馬から0秒9差の8着でも、まずまずの内容だったと言えるのではないだろうか。今回は前2走と違い、中間に一頓挫がなく、順調に調教を積んでレースを迎える。すでに7歳の本馬にさらなる上積みを望むのは難しいのかもしれないが、持っている能力はこのメンバーでも上位のものがある。さらに、舞台は〔2・0・2・2〕の中京・ダートコース。走って不思議のない下地もある。

ロワジャルダン

牡6歳

調教師:戸田博文(美浦)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:アグネスショコラ
  • 母の父:サンデーサイレンス
ここに注目!

昨年の本レースは3着だったが、前残りの展開が向かなかった印象だ。道中のラップが速くなるような持久戦に強く、脚抜きのいい馬場コンディションになって、速い時計を要求される状況をより好む。当日の馬場状態によって、チャンスも大きく変わってきそうだ。

前々走のみやこSでは、出走馬中最速タイの上がり3ハロン36秒1(推定)をマークして3着。本レースの注目馬の1頭でもあるグレンツェント(2着)とは0秒1差の競馬をしている。前走のチャンピオンズCは8着だったが、勝ったサウンドトゥルーからは0秒5差と大きくは負けていなかった。折り合いに難しい面を見せて、思うような成績を残せない時期もあったが、最近のレース内容を見る限り、この馬本来の能力を発揮できる状態に戻ってきたと考えていいだろう。一昨年のみやこSで重賞を勝っているが、それ以降は勝利をマークできていない。今回、久々の勝利を2つ目の重賞タイトル獲得で決めたいところだろう。

ラストインパクト

牡7歳

調教師:角居勝彦(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:スペリオルパール
  • 母の父:ティンバーカントリー
ここに注目!

1週前追い切りもそうだったが、最近は調教で折り合いのつかないシーンを目にすることが多くなっており、以前とは馬の雰囲気が変わってきている印象だ。今年で7歳。当日のパドックでは、馬に活気があるのかどうかをチェックしたい。

父はディープインパクトだが、母の父はダート適性の高い産駒を多く輩出したティンバーカントリー。血統背景的にはダートで走っても不思議のないイメージがある。特に、道中でしっかりと折り合い、タメの利いた状況であるにもかかわらず直線で伸びきれない最近のレースぶりを見ると、陣営がダートを試してみたくなるのも納得のいくところ。初めてのダートでGII メンバーは少し厳しい印象もあるが、この馬自身の能力を言えば、芝の重賞を3勝し、一昨年のジャパンカップでは勝ち馬とクビ差の2着に好走している。ここで結果を出せるようなら、今後のレース選択の幅も広がってきそうだ。

モズライジン

牡5歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:クロフネ
  • 母:グランプリオーロラ
  • 母の父:ウォーニング
ここに注目!

地方交流重賞に挑んだ近2走の成績はひと息だが、これまで〔5・7・3・8〕という成績が示すように、どちらかと言えば相手なりに走るタイプ。GII であっても条件さえ合っていれば、好走しても不思議はない。一変の可能性も考えておくべきだろう。

前々走の名古屋グランプリ(JpnII、名古屋・ダート2500m)は勝ち馬から2秒3離された4着、前走の東京大賞典(GI、大井・ダート2000m)では勝ち馬から1秒9離された6着に敗れた。前走は相手が強かったという背景もあったが、それでも勝ち馬から差をつけられ過ぎている印象を受ける。2つのレースに共通するのは地方交流競走で、なおかつ重馬場だったこと。地方競馬の砂質が合わなかった可能性は否定できず、それまでは特に苦手としていないように感じたダートの重馬場も、本質的にはマイナスだったのかもしれない。中京・ダートコースでは過去に2戦して共に2着。追われて味のあるタイプだけに、直線の長いコースはイメージがいい。巻き返しがあって不思議はないはずだ。

(松浪大樹)

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: