今週の注目レース

京成杯(GIII)

中山競馬場 2000m(芝)別定 3歳オープン

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新たなスター候補が誕生する3歳クラシック前哨戦

グレード制が導入された1984年以降の京成杯の優勝馬34頭(2002年は2頭が1着同着)は、いずれもこのレースがJRAでの重賞初勝利だった。一方、既にJRAの重賞を制した経験があった馬は、1983年に札幌3歳S(現札幌2歳S)を制していた1984年のシーブラック(7着)を含めて計10頭いたものの、すべて2着以下に敗れている。また、1984年以降の優勝馬34頭中29頭は、JRAのオープン特別でも優勝経験がなく、19頭はJRAの特別レースでの優勝経験すらなかった。新興勢力の台頭が目立つ難解な一戦を読み解くべく、今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

前走の内容に注目

過去10年の3着以内馬30頭は、いずれも前走の着順が「7着以内」だった。前走で「8着以下」に敗れていた馬は評価を下げるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕
前走の着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
7着以内 10-10-10-91 8.3% 16.5% 24.8%
8着以下 0-0-0-25 0% 0% 0%

なお、前走がJRAのレースで「7着以内」だった馬のうち、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位が「2位以内」だった馬は、3着内率32.8%とより高い好走率をマークしている。前走の内容を比較する際は、レース終盤の脚色を評価したいところだ。〔表2〕

〔表2〕
前走がJRAのレースで「7着以内」だった馬の、そのレースの上がり3ハロンタイム(推定)順位別成績(過去10年)

前走の上がり3ハロンタイム(推定)順位 成績 勝率 連対率 3着内率
2位以内 9-6-7-45 13.4% 22.4% 32.8%
3位以下 1-4-2-46 1.9% 9.4% 13.2%

ちなみに、前走がJRAのレースで、「7着以内」かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬のうち、そのレースが「重賞」以外だった馬は連対例がなく、3着内率も5.6%にとどまっている。前走でオープン特別や条件クラスのレースに出走して、出走メンバー中2位以内の上がり3ハロンタイム(推定)をマークできなかった馬は評価を下げたい。〔表3〕

〔表3〕
前走がJRAのレースで、そのレースで「7着以内」かつ上がり3ハロンタイム(推定)順位が「3位以下」だった馬の、そのレースの条件別成績(過去10年)

前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
重賞 1-4-0-12 5.9% 29.4% 29.4%
その他のレース 0-0-2-34 0% 0% 5.6%

重賞6着以内がある馬は堅実

過去10年の連対馬20頭中11頭は、JRAの重賞で6着以内に入った経験がある馬だった。該当馬は3着内率34.3%と好走率も高い。前記したように、グレード制導入以降はJRA重賞で優勝経験のある馬が一度も勝っていないレースではあるものの、やはり重賞で上位を争った経験がある馬はそれなりに高く評価すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕
JRAの重賞で6着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)

経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 4-7-1-23 11.4% 31.4% 34.3%
なし 6-3-9-93 5.4% 8.1% 16.2%

なお、JRAの重賞で6着以内に入った経験がなかった馬の中で3着以内に入った18頭のうち、2011年3着のプレイを除く17頭は、前走の着順が「2着以内」だった。重賞で6着以内に入った経験がない馬を比較する際は、前走で優勝争いに絡んでいた馬を重視したい。〔表5〕

〔表5〕
JRAの重賞で6着以内に入った経験がなかった馬の、前走の着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
2着以内 6-3-8-55 8.3% 12.5% 23.6%
3着以下 0-0-1-38 0% 0% 2.6%

連対馬の大半はキャリア3〜4戦

過去10年の連対馬20頭中17頭は、通算出走数が「3〜4戦」だった。一方、「2戦以下」だった馬は連対率2.5%、「5戦以上」だった馬は連対率4.3%と、それぞれ苦戦している。キャリアが浅い馬、キャリアが豊富な馬はそれぞれ評価を下げた方がよさそうだ。〔表6〕

〔表6〕
通算出走数別成績(過去10年)

通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
1戦 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
2戦 0-1-2-23 0% 3.8% 11.5%
3戦 5-5-2-24 13.9% 27.8% 33.3%
4戦 4-3-1-16 16.7% 29.2% 33.3%
5戦 0-1-2-19 0% 4.5% 13.6%
6戦 1-0-1-13 6.7% 6.7% 13.3%
7戦 0-0-0-3 0% 0% 0%
8戦 0-0-0-2 0% 0% 0%
9戦 0-0-0-1 0% 0% 0%
10戦 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
2戦以下 0-1-3-36 0% 2.5% 10.0%
3、4戦 9-8-3-40 15.0% 28.3% 33.3%
5戦以上 1-1-4-40 2.2% 4.3% 13.0%

近年はマイル以下のレースに実績のある馬が不振

過去7年の3着以内馬21頭中、2012年2着のマイネルロブスト、2016年3着のメートルダールを除く19頭は、JRAの1600m以下のレースで4着以内に入った経験がない馬だった。一方、その経験があった馬は3着内率5.3%と苦戦している。近年の傾向を重視するならば、マイル以下のレースで好走したことがある馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表7〕

〔表7〕
JRAの1600m以下のレースで4着以内に入った経験の有無別成績(過去7年)

経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 0-1-1-36 0% 2.6% 5.3%
なし 7-6-6-48 10.4% 19.4% 28.4%

前走の4コーナーの通過順もポイント

過去7年の優勝馬は、いずれも前走の4コーナーの通過順が8番手以内だった。後方の位置取りから直線勝負にかけるタイプの馬は評価を下げたいところだ。また、この7頭は前走の着順が7着以内だった点、通算出走数が3〜4戦だった点、JRAの1600m以下のレースで4着以内に入った経験がなかった点も共通している。〔表1〕〔表6〕〔表7〕で挙げた傾向にも注目したい。〔表8〕

(伊吹雅也)

〔表8〕
優勝馬の「前走の4コーナーの通過順」「前走の着順」「通算出走数」「JRAの1600m以下のレースにおける最高着順」(過去7年)

年度 優勝馬 前走の4コーナーの通過順 前走の着順 通算出走数 JRAの1600m以下のレースにおける最高着順
10年 エイシンフラッシュ 4番手 1着 4戦 出走なし
11年 フェイトフルウォー 8番手 3着 3戦 出走なし
12年 ベストディール 2番手 1着 3戦 出走なし
13年 フェイムゲーム 6番手 1着 3戦 5着(12年2歳未勝利)
14年 プレイアンドリアル 3番手 7着 4戦 7着(13年朝日杯FS)
15年 ベルーフ 8番手 1着 3戦 出走なし
16年 プロフェット 4番手 5着 3戦 出走なし

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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