今週の注目レース

シンザン記念(GIII)

京都競馬場 1600m(芝・外)別定 3歳オープン

データ分析関連動画

毎年のようにGI 級の名馬を輩出している注目の一戦

2007年以降のシンザン記念で5着以内に入った馬のうち、このレースより後にJRAのGI を勝った馬は8頭いる。特に2011年の2着馬オルフェーヴル、2012年の優勝馬ジェンティルドンナはそれぞれJRAのGI で通算6勝をマークし、顕彰馬にも選定された歴史的な名馬だ。また、2014年の5着馬であるモーリスは、翌2015年にJRAと香港でGI を計3勝し、JRA賞年度代表馬のタイトルを獲得。さらに、2016年のシンザン記念で2着となったジュエラーも、3か月後の桜花賞を制してGI ウイナーの仲間入りを果たした。数ある重賞の中でも屈指の“出世レース”を制し、クラシック戦線の有力候補に躍り出るのはどの馬だろうか。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

出走頭数と枠番別成績の関係に注目

出走頭数が14頭以上だった年(2008〜2013、2016年)の枠番別成績を調べると、優勝馬の枠番はすべて「1〜4枠」だった。一方、枠番が「5〜8枠」だった馬は3着内率6.9%と苦戦している。基本的には内枠有利なレースと言えそうだ。〔表1〕

〔表1〕
出走頭数が14頭以上だった年の、枠番別成績(2008〜2013、2016年)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 2-1-1-8 16.7% 25.0% 33.3%
2枠 1-2-1-9 7.7% 23.1% 30.8%
3枠 2-1-1-10 14.3% 21.4% 28.6%
4枠 2-2-1-9 14.3% 28.6% 35.7%
5枠 0-0-1-13 0% 0% 7.1%
6枠 0-1-1-12 0% 7.1% 14.3%
7枠 0-0-1-14 0% 0% 6.7%
8枠 0-0-0-15 0% 0% 0%
1〜4枠 7-6-4-36 13.2% 24.5% 32.1%
5〜8枠 0-1-3-54 0% 1.7% 6.9%

ただし、出走頭数が13頭以下だった年(2007、2014、2015年)の枠番別成績を調べると、優勝馬の枠番はすべて「7〜8枠」だった。該当馬は3着内率50.0%と好走率も高い。少頭数であれば、むしろ外寄りの枠に入った馬を重視すべきだろう。〔表2〕

〔表2〕
出走頭数が13頭以下だった年の、枠番別成績(2007、2014〜2015年)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-1-0-2 0% 33.3% 33.3%
2枠 0-0-1-2 0% 0% 33.3%
3枠 0-0-0-3 0% 0% 0%
4枠 0-0-0-4 0% 0% 0%
5枠 0-0-1-4 0% 0% 20.0%
6枠 0-0-0-5 0% 0% 0%
7枠 2-1-0-3 33.3% 50.0% 50.0%
8枠 1-1-1-3 16.7% 33.3% 50.0%
1〜6枠 0-1-2-20 0% 4.3% 13.0%
7、8枠 3-2-1-6 25.0% 41.7% 50.0%

キャリアの浅い馬が中心

過去10年の優勝馬10頭は、いずれも通算出走数が「5戦以下」だった。一方、出走数が「7〜9戦」だった馬は3着以内に入った例がなく、「6戦」だった馬も3着内率は12.5%にとどまっている。キャリアが豊富な馬よりも、デビュー以降の出走数が少ない馬を重視したい。〔表3〕

〔表3〕
通算出走数別成績(過去10年)

通算出走数 成績 勝率 連対率 3着内率
1戦 0-1-1-6 0% 12.5% 25.0%
2戦 3-2-2-17 12.5% 20.8% 29.2%
3戦 1-1-1-19 4.5% 9.1% 13.6%
4戦 2-3-1-17 8.7% 21.7% 26.1%
5戦 4-1-4-22 12.9% 16.1% 29.0%
6戦 0-2-1-21 0% 8.3% 12.5%
7戦 0-0-0-9 0% 0% 0%
8戦 0-0-0-1 0% 0% 0%
9戦 0-0-0-4 0% 0% 0%
5戦以下 10-8-9-81 9.3% 16.7% 25.0%
6戦以上 0-2-1-35 0% 5.3% 7.9%

前年11月以降の戦績をチェック

過去10年の3着以内馬30頭中、2011年の2着馬オルフェーヴルを除く29頭は、“前年11月以降のJRAのレース”で3着以内に入った経験がある馬だった。前年10月以前のレースでしか好走経験がない馬は評価を下げるべきだろう。〔表4〕

〔表4〕
前年11月以降のJRAのレースで3着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)

経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 10-9-10-81 9.1% 17.3% 26.4%
なし 0-1-0-35 0% 2.8% 2.8%

なお、過去10年の3着以内馬30頭中23頭は、“前年11月以降のJRAの500万下から上のクラスのレース”で5着以内に入った経験がある馬だった。該当馬は3着内率も29.1%と比較的高い上、2013年以降は〔4・2・4・15〕(3着内率40.0%)とさらに好走率が高くなっている。前年11月以降に新馬や未勝利を除くレースで好走していた馬は信頼できるようだ。〔表5〕

〔表5〕
前年11月以降のJRAの500万下から上のクラスのレースで5着以内に入った経験の有無別成績(過去10年)

経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-7-9-56 8.9% 17.7% 29.1%
なし 3-3-1-60 4.5% 9.0% 10.4%

近年は前走のコースもポイント

過去7年の連対馬14頭中、2011年の2着馬オルフェーヴルを除く13頭は、前走のコースが「芝1600〜1800m」だった。一方、前走が「その他のコース」だった馬は3着内率9.1%と苦戦している。2009年以前は前走が「芝1600〜1800m」ではなかった馬も好走していたが、近年の傾向を重視するならば、前走が「芝1600〜1800m」以外のレースだった馬はそれぞれ評価を下げたい。〔表6〕

〔表6〕
前走のコース別成績(過去7年)

前走のコース 成績 勝率 連対率 3着内率
芝1600〜1800m 7-6-4-45 11.3% 21.0% 27.4%
その他のコース 0-1-3-40 0% 2.3% 9.1%
勝ち馬を探せ! FOR THE WIN

強調材料が多い馬を重視したい

過去4年の優勝馬4頭は、いずれも通算出走数が5戦以下だった。また、この4頭は“前年11月以降にJRAの500万下から上のクラスのレース”で4着以内に入っていた点、前走のコースが「芝1600〜1800m」だった点も共通している。〔表1〕や〔表2〕で挙げた枠番別成績の傾向を含め、近年のレース傾向に合っている馬を選ぶべきだろう。〔表7〕

(伊吹雅也)

〔表7〕
優勝馬の「通算出走数」「前年11月以降のJRAの500万下から上のクラスのレースにおける最高着順」「前走のコース」(過去4年)

年度 優勝馬 通算出走数 前年11月以降のJRAの500万下から上のクラスのレースにおける最高着順 前走のコース
13年 エーシントップ 4戦 1着(12年京王杯2歳S) 中山・芝1600m
14年 ミッキーアイル 3戦 1着(13年ひいらぎ賞) 中山・芝1600m
15年 グァンチャーレ 5戦 3着(14年萩S) 東京・芝1800m
16年 ロジクライ 4戦 4着(15年千両賞) 阪神・芝1600m

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: