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波乱の決着も珍しくない年末の“ダート王”決定戦

ジャパンカップダートの名称で行われていた2013年以前を含めた過去16回の優勝馬延べ16頭中11頭は、同年のJRA賞最優秀ダートホースに選出されている。レース名の通り、ダート戦線における“王者”を決める一戦だ。なお、昨年のチャンピオンズCでは単勝オッズ66.4倍(12番人気)のサンビスタが優勝を果たし、3連単31万8430円の大波乱決着となった。過去16回のうち、単勝オッズ15倍以上の馬が3着以内に入らなかったのは、2001年の1回だけ。注目度の高い実績馬だけでなく、前評判が低い伏兵馬にも注目しておくべきだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通しているポイントを分析してみたい。

外国馬・外国産馬は不振

外国馬は過去10年で9頭が出走したものの、すべて4着以下に敗れている。3着以内に入ったのは2003年の優勝馬フリートストリートダンサーが最後だ。〔表1〕

〔表1〕
外国馬の成績(過去10年)

年度 馬名 着順 調教国
07年 スチューデントカウンシル 8着 アメリカ
ジャックサリヴァン 12着 イギリス
キャンディデート 15着 イギリス
08年 フロストジャイアント 12着 アメリカ
ティンカップチャリス 13着 アメリカ
09年 ティズウェイ 12着 アメリカ
13年 パンツオンファイア 16着 アメリカ
14年 インペラティヴ 15着 アメリカ
15年 ガンピット 16着 香港

なお、過去10年における外国産の日本馬の成績を調べると、延べ13頭中12頭が4着以下に敗れており、3着以内に入ったのは2006年2着のシーキングザダイヤだけである。海外から参戦してくる馬だけでなく、海外で生まれた“外国産馬”も評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕
外国産の日本馬の成績(過去10年)

年度 馬名 着順 生産国
06年 シーキングザダイヤ 2着 アメリカ
ジンクライシス 11着 アメリカ
07年 エイシンロンバード 13着 アメリカ
カフェオリンポス 16着 アメリカ
08年 カジノドライヴ 6着 アメリカ
09年 ラヴェリータ 13着 アメリカ
スーニ 14着 アメリカ
10年 ラヴェリータ 7着 アメリカ
11年 ラヴェリータ 4着 アメリカ
テスタマッタ 12着 アメリカ
12年 イジゲン 15着 アメリカ
13年 テスタマッタ 8着 アメリカ
14年 ベストウォーリア 11着 アメリカ

前走の着順と単勝人気に注目

過去10年の3着以内馬延べ30頭中、2008年の優勝馬カネヒキリを除く29頭は、前走が国内のレースで4着以内に入っていた。基本的には前走好走馬が強いレースと言えそうだ。〔表3〕

〔表3〕
前走が国内のレースだった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 9-10-10-70 9.1% 19.2% 29.3%
5着以下 1-0-0-48 2.0% 2.0% 2.0%

また、過去10年の優勝馬延べ10頭は、いずれも前走が国内のレースで、そのレースでの単勝人気が4番人気以内だった。一方、そのレースで5番人気以下だった馬は3着内率12.0%とやや苦戦している。臨戦過程を比較する際は、前走の着順が良かった馬だけでなく、前走で上位人気に支持されていた馬も高く評価すべきだろう。〔表4〕

〔表4〕
前走が国内のレースだった馬の、そのレースの単勝人気別成績(過去10年)

前走の単勝人気 成績 勝率 連対率 3着内率
4番人気以内 10-7-7-74 10.2% 17.3% 24.5%
5番人気以下 0-3-3-44 0% 6.0% 12.0%

同年の成績をチェック

過去10年の3着以内馬延べ30頭中19頭は、同年のJRAのダート1600〜1800mの重賞において連対経験がある馬だった。該当馬は3着内率30.2%と好走率も比較的高い。年明け以降にJRAのダート1600〜1800mの重賞で好走している馬は信頼できるようだ。〔表5〕

〔表5〕
“同年のJRAのダート1600〜1800mの重賞”における連対経験の有無別成績(過去10年)

連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 6-7-6-44 9.5% 20.6% 30.2%
なし 4-3-4-84 4.2% 7.4% 11.6%

なお、同年のJRAのダート1600〜1800mの重賞で連対経験がなかった馬のうち、本レースで3着以内に入った延べ11頭中8頭は、過去に“11月、12月、1月のGI・JpnI”で3着以内に入った経験がある馬だった。ちなみに、2010年以降の該当馬5頭は、いずれも同年11月に地方競馬で行われたJBC諸競走で3着以内に好走していた。冬場のダートGI、特に同年11月に行われた地方競馬のJBC競走で好走していた馬は、前出の条件をクリアしていなくても注目しておきたい。〔表6〕

〔表6〕
3着以内馬のうち、同年のJRAのダート1600〜1800mの重賞で連対経験がなかった馬の、“11月、12月、1月のGI・JpnI”で3着以内に入った回数(過去10年)

年度 着順 馬名 11月、12月、1月のGI・JpnI で
3着以内に入った回数
06年 1着 アロンダイト 0回(出走なし)
3着 フィールドルージュ 0回(出走なし)
07年 1着 ヴァーミリアン 1回(07年川崎記念)
2着 フィールドルージュ 1回(06年ジャパンカップダート)
08年 1着 カネヒキリ 1回(05年ジャパンカップダート)
09年 3着 ゴールデンチケット 0回(出走なし)
10年 3着 アドマイヤスバル 2回(10年JBCクラシックほか)
12年 2着 ワンダーアキュート 3回(12年JBCクラシックほか)
13年 2着 ワンダーアキュート 7回(13年JBCクラシックほか)
15年 1着 サンビスタ 2回(15年JBCレディスクラシックほか)
3着 サウンドトゥルー 1回(15年JBCクラシック)

高齢馬は割り引き

過去10年の年齢別成績を調べると、7歳以上の馬は優勝例がない。〔表7〕

〔表7〕
年齢別成績(過去10年)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 1-2-2-19 4.2% 12.5% 20.8%
4歳 2-1-2-26 6.5% 9.7% 16.1%
5歳 5-4-2-32 11.6% 20.9% 25.6%
6歳 2-2-3-25 6.3% 12.5% 21.9%
7歳 0-1-1-15 0% 5.9% 11.8%
8歳 0-0-0-9 0% 0% 0%
9歳 0-0-0-2 0% 0% 0%

さらに、前年以前のチャンピオンズC(ジャパンカップダート時代を含む)で5着以内に入った経験がなかった馬に限れば、6歳以上の馬はすべて4着以下に敗れている。年齢の高い馬、特にこのレースで5着以内に入った経験のない6歳以上の馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表8〕

〔表8〕
前年以前のチャンピオンズC(ジャパンカップダート時代を含む)で5着以内に入った経験がなかった馬の年齢別成績(過去10年)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
3歳 1-2-2-19 4.2% 12.5% 20.8%
4歳 2-1-1-23 7.4% 11.1% 14.8%
5歳 2-2-1-29 5.9% 11.8% 14.7%
6歳 0-0-0-17 0% 0% 0%
7歳 0-0-0-9 0% 0% 0%
8歳 0-0-0-4 0% 0% 0%
9歳 0-0-0-1 0% 0% 0%

近年は前走の4コーナーの通過順がポイント

ダート1800mで行われた過去8年の出走馬について、前走が“国内のレース”だった馬に限定して前走の4コーナーの通過順別成績を調べると、通過順が「9番手以下」だった馬は3着内率が4.2%にとどまっている。前走で後方からレースを進めていた馬は評価を下げた方が良さそうだ。

また、「先頭」で通過していた馬も3着内率は18.8%と、「2〜8番手」で通過していた馬の数値(25.0%)を下回っている。ちなみに、過去5年でこれに該当する11頭中4頭は単勝2番人気以内の支持を集めていたが、この4頭はそれぞれ10着、3着、12着、7着に敗れていた。たとえ前評判が高くても、前走の4コーナーを先頭で通過した馬は評価を下げるべきかもしれない。〔表9〕

〔表9〕
前走が国内のレースだった馬の、そのレースの4コーナーの通過順別成績(過去8年)

前走の4コーナーの通過順 成績 勝率 連対率 3着内率
先頭 2-0-1-13 12.5% 12.5% 18.8%
2〜8番手 6-7-7-60 7.5% 16.3% 25.0%
9番手以下 0-1-0-23 0% 4.2% 4.2%
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実績や前走の内容を重視したい

過去5年の優勝馬5頭は、いずれも国内のGI・JpnI での最高着順が5着以内、かつ同年の国内のダート重賞で優勝経験がある馬だった。ビッグレースで上位を争った経験があり、同年のダート重賞を制している馬が勝ち馬の有力候補だ。また、この5頭は前走の着順が4着以内だった点、前走の単勝人気が4番人気以内だった点、前走の4コーナーを2〜5番手で通過していた点も共通している。勝ち馬を検討する際は、〔表3〕〔表4〕〔表9〕で挙げた傾向にも注目してみたい。〔表10〕

(伊吹雅也)

〔表10〕
優勝馬の「国内のGI・JpnI での最高着順」「同年の国内のダート重賞での最高着順」「前走の着順」「前走の単勝人気」「前走の4コーナーの通過順」(過去5年)

年度 優勝馬 国内のGI・JpnI での最高着順 同年の国内のダート重賞での最高着順 前走の着順 前走の単勝人気 前走の4コーナーの通過順
11年 トランセンド 1着(11年マイルCS南部杯ほか) 1着(マイルCS南部杯ほか) 2着 2番人気 2番手
12年 ニホンピロアワーズ 5着(12年川崎記念) 1着(白山大賞典ほか) 2着 3番人気 2番手
13年 ベルシャザール 3着(11年日本ダービー) 1着(武蔵野S) 1着 1番人気 5番手
14年 ホッコータルマエ 1着(14年川崎記念ほか) 1着(川崎記念) 4着 4番人気 3番手
15年 サンビスタ 1着(14年JBCレディスクラシック) 1着(レディスプレリュードほか) 2着 1番人気 4番手

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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