出走馬情報

イキートス

牡4歳

調教師:H.グリューシェル(ドイツ)

  • 父:Adlerflug
  • 母:Irika
  • 母の父:Areion
ここに注目!

重馬場で行われた3走前のバーデン大賞(G1、バーデンバーデン・芝2400m)でナイトフラワー(2着)に完勝。キャリアハイの走りを見せた。追い込み一手の脚質だが、時計が掛かる馬場になればチャンスがありそうだ。

今年9月4日に行われたドイツ最高峰のレース、バーデン大賞(G1)の優勝馬イキートスは、昨年のジャパンカップにも参戦した2015年のバイエルン大賞(G1)勝ち馬イトウなどを送る独ダービー馬Adlerflugの産駒。昨年もクレフェルト銀行大賞(G3、クレフェルト・芝2050m)2着を含む5戦3勝とまずまずの成績を残したが、本格化したのは今年。5月のバーデン経済大賞(G2、バーデンバーデン・芝2200m)で最後方からイトウ(3着)やナイトフラワー(7着)などを差し切って重賞初制覇を果たすと、9月にはバーデン大賞でG1 初制覇。そのレースでは、降りしきる雨の中、バーデン経済大賞の時と同じように最後方追走から4コーナーで最内に進路を取ると直線で鋭く伸び、2着のナイトフラワーに2馬身3/4差をつける完勝だった。ただ、その後は前々走のオイロパ賞(G1、ケルン・芝2400m)が5着、前走のバイエルン大賞(G1、ミュンヘン・芝2400m)も4着と連敗。共に最後方から追い上げて届かずという内容だった。

イラプト

牡4歳

調教師:F.グラファール(フランス)

  • 父:Dubawi
  • 母:Mare Nostrum
  • 母の父:Caerleon
ここに注目!

昨年のジャパンカップでは、道中でスムーズさを欠きながら外国馬最先着の6着に善戦。勝ったショウナンパンドラとは0秒3差だった。高いスピード能力が問われる日本の馬場にも対応可能なところを示したと言える。

昨年のジャパンカップ以来2度目の来日となるイラプト。デビューから4連勝で昨年7月のパリ大賞(G1、ロンシャン・芝2400m)を制してG1 初制覇。9月のニエル賞(G2、ロンシャン・芝2400m)は勝ったニューベイから大きく離された4着に敗れたが、続く凱旋門賞(G1、ロンシャン・芝2400m)では5着に健闘した。初来日となったジャパンカップでは、4コーナーで前が壁になりポジションを下げる場面がありながらも、勝ったショウナンパンドラから0秒3差の6着に入り、外国馬として最先着を果たした。今年は、始動戦となった5月のイスパーン賞(G1、シャンティイ・芝1800m)こそ最下位の9着に大敗したが、続くサンクルー大賞(G1、サンクルー・芝2400m)で2着に入って健在ぶりを示すと、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1、アスコット・芝2400m)が5着。ドーヴィル大賞(G2、ドーヴィル・芝2500m)3着を経て向かった前走のカナディアンインターナショナル(G1、ウッドバイン・芝2400m)では、中団待機から直線で鮮やかに抜け出して優勝。自身2つ目のG1 タイトルを手にした。

ナイトフラワー

牝4歳

調教師:P.シールゲン(ドイツ)

  • 父:Dylan Thomas
  • 母:Night Of Magic
  • 母の父:Peintre Celebre
ここに注目!

馬場を問わず鋭い差し脚を使えるのが本馬の強み。昨年のジャパンカップは、最後の直線で窮屈になるシーンがあり11着に敗退。今回、経験の少ない多頭数の競馬を上手くさばくことができれば、上位進出もありそうだ。

フランスのイラプトと共に、昨年のジャパンカップに続く2度目の来日となるナイトフラワー。昨年5月のディアーナトライアル(G2、ホッペガルテン・芝2000m)で重賞初制覇を果たすと、9月のオイロパ賞(G1、ケルン・芝2400m)では、中団から鮮やかに差し切ってG1 初制覇。続いて向かったジャパンカップは11着に敗れた(直線で窮屈になるシーンがあった不完全燃焼の一戦で、陣営はレース直後から再挑戦に意欲を見せていた)が、ドイツ国内での2勝、2着2回という安定したパフォーマンスが評価されて、ファン投票で決まる昨年度のドイツ年度代表馬に選出された。4歳になった今年は、イキートス(1着)の7着に敗れたバーデン経済大賞(G2、バーデンバーデン・芝2200m)、同じくイキートス(1着)の2着に敗れたバーデン大賞(G1・バーデンバーデン・芝2400m)を含む4連敗を喫していたが、前走のオイロパ賞(G1、ケルン・芝2400m)では直線で外から鋭く伸びて同レース連覇を達成。再び上昇気流に乗っての参戦となる。

キタサンブラック

牡4歳

調教師:清水久詞(栗東)

  • 父:ブラックタイド
  • 母:シュガーハート
  • 母の父:サクラバクシンオー
ここに注目!

昨年の菊花賞制覇に続いて今年は天皇賞(春)を勝ち、2つ目のGI タイトルを獲得。秋の始動戦となった前走の京都大賞典を勝利し、素晴らしい充実ぶりを見せる今なら、国内外の強豪が相手でも堂々の主役候補と言える。

「前走の京都大賞典(1着)は2番手から進む形になりましたが、上手に走ってくれました。内容も着差(クビ)以上に強いものでしたから、収穫の大きな一戦だったと思います。その後は短期放牧へ出してリフレッシュを図り、帰厩後は本レースに向けて順調に調整を進めています。東京・芝2400mは昨年の日本ダービーで不本意な結果(14着)に終わった舞台ですが、充実顕著な今なら問題ないでしょう。秋の2戦目で状態面の上積みがありますし、レースの幅も広がっているので、ここで3つ目のGI タイトルを獲得させてあげたいです」と、厩舎スタッフは看板ホースの仕上げに懸命な様子だ。自分でレースを作れる先行脚質が大きな武器で、本格化を果たした昨年秋以降は安定感も抜群。今回、国内外の強豪を相手にどんな走りを見せるのか、楽しみだ。

ゴールドアクター

牡5歳

調教師:中川公成(美浦)

  • 父:スクリーンヒーロー
  • 母:ヘイロンシン
  • 母の父:キョウワアリシバ
ここに注目!

昨年秋にアルゼンチン共和国杯→有馬記念を連勝し、一気にスターダムへと駆け上がった一頭。前々走の天皇賞(春)は12着と大敗したが、秋初戦となった前走の産経賞オールカマーを優勝しており、再び軌道に乗ってきた印象だ。

「秋初戦となった前走の産経賞オールカマー(1着)は、テンションもそれほど上がらず良い雰囲気で臨めました。2着馬との差はクビでしたが、それ以上に余裕のある勝ち方だったと思います。馬体も必要なところに筋肉が付き、ひと回り成長していますから、さらなる活躍が期待できるでしょう。中山・芝コースの重賞を3勝している馬で、右回りが得意と思われているかもしれませんが、東京・芝コースでも昨年のアルゼンチン共和国杯を制しており、問題ありません。また、馬場コンディションに注文がつかない点も心強いです」と、陣営は本馬に信頼を寄せている。昨年は4戦4勝、今年は3戦2勝を記録。敗れたのは、関西圏への遠征でイレ込みがきつかった天皇賞(春)12着の1度だけで、関東圏で堅実無比の競馬を続けている。今回も有力な優勝候補と言えるだろう。

ディーマジェスティ

牡3歳

調教師:二ノ宮敬宇(美浦)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:エルメスティアラ
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

皐月賞優勝、日本ダービー3着、菊花賞4着と、現3歳世代を代表する実力馬。今回、直線の長い東京・芝へのコース替わりは、豪快な末脚が持ち味の本馬に向くはずだ。他世代の馬とは初対戦でも、勝機を十分に見いだせるだろう。

「前走の菊花賞は案外の結果(4着)でしたが、馬体にいくらか余裕があった影響が出たのかもしれません。中間の調教では軽快なフットワークを見せていますので、体調面に関しては問題ないと思います。今回は初めて他世代の馬と対戦するだけに、挑戦者の立場になるでしょう。それでも、55kgの負担重量は魅力ですし、広々とした東京・芝2400mの舞台もこの馬に合っているので、末脚が生きる流れになればチャンスがあるはずです」と、厩舎サイドは巻き返しに向けて意欲的だ。ここまで8戦して4勝。3着以内を外したのは初の関西圏での競馬だった前走の菊花賞4着だけと、安定感は抜群だ。皐月賞を制した豪快な末脚を発揮できれば、歴戦の強豪たちが相手でも引けを取らないだろう。

リアルスティール

牡4歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:ラヴズオンリーミー
  • 母の父:Storm Cat
ここに注目!

約5か月の休養明けで臨んだ前走の天皇賞(秋)で勝ち馬のモーリスに次ぐ2着と好走し、あらためて能力の高さをアピールした。今回、JRAのGI 初制覇に向けて視界は明るい。

「今年の秋は毎日王冠から始動する予定でしたが、体調面が整わず、天皇賞(秋)にぶっつけで臨む形になりました。その天皇賞(秋)はまだ良化の余地を残す状態でしたが、最後まで力強い末脚を繰り出して2着に好走してくれたので、あらためてこの馬の実力をアピールできたと思います。また、スローペースでも折り合いを欠くことなく、スムーズな競馬ができたことも大きな収穫でした。あの内容なら前走から400mの距離延長にも対応可能でしょう。1度実戦を使って体調も着実に上昇カーブを描いていますので、楽しみな一戦になりました」と、陣営は本馬の能力の高さを強調した。3歳時の昨年はGI に手が届かなかったが、今春にドバイターフ(G1、メイダン・芝1800m)を制してビッグタイトルを獲得。コースや距離を問わずに活躍してきた馬だけに、今回も好勝負が期待される。

シュヴァルグラン

牡4歳

調教師:友道康夫(栗東)

  • 父:ハーツクライ
  • 母:ハルーワスウィート
  • 母の父:Machiavellian
ここに注目!

半姉に2013年と2014年のヴィクトリアマイルを連覇したヴィルシーナ、半妹に今年の秋華賞を優勝したヴィブロス(共に父ディープインパクト)がいる良血馬。本馬も今年にGII 2勝を挙げ、本格化を遂げてきた印象だ。

「前走のアルゼンチン共和国杯(1着)は、初の関東圏への長距離輸送に加えて左回りコースも初めてでしたが、こちらが想像していた以上に強い競馬ができました。鞍上の福永祐一騎手もレース後に疲れが残らないよう最高の騎乗をしてくれたので、中2週の今回も好調をキープしたまま臨めるでしょう。この秋は京都大賞典への出走を見送るなど始動は少し遅れましたが、今は心身共に充実しています。今回はさらに相手が強化されますが、この馬も地力強化が目覚ましいので、大きなタイトルを取らせてあげたいです」と、厩舎スタッフは本馬の本格化を感じ取っている。今年の秋華賞を制したヴィブロスに続き、きょうだい3頭目のGI ホース誕生なるか、そのレースぶりが楽しみだ。

〔文:日本馬=片野昌一、外国馬=秋山響(TPC)〕

ご注意 当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: