今週の注目レース

フィリーズレビュー(GII)

阪神競馬場 1400m(芝)馬齢 (牝) 3歳オープン

出走馬情報

キャンディバローズ

牝3歳

調教師:矢作芳人(栗東)

  • 父:ディープインパクト
  • 母:アフレタータ
  • 母の父:タイキシャトル
ここに注目!

前走(阪神ジュベナイルフィリーズ、9着同着)時の馬体重が402kgと、コンパクトな馬体の馬。今回は3か月の休み明けだけに、ふっくらとした馬体で出走するのが望ましいだろう。

3走前の未勝利(札幌・芝1500m)勝ちから2か月半ぶりの実戦だった前々走のファンタジーSで重賞初制覇を達成。休み明けでいきなり結果を出したのは、能力の高さがあればこそと考えられる。ファンタジーSのレース後に、騎乗したC.ルメール騎手が「長くいい脚を使うのではなく、一瞬の脚で勝負するタイプ」とコメント。直線の長いコースで長く脚を使うイメージが強い父の産駒としては珍しいタイプと言えるだろう。直線で伸び脚を欠いた前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(9着)の敗因が、外回りコースへの適性によるものだけとは限らないが、今回の内回り・芝1400mの方が一瞬の脚を生かしやすいのは確か。重賞ウイナーの底力に期待したい。

メイショウスイヅキ

牝3歳

調教師:本田優(栗東)

  • 父:パイロ
  • 母:ヴィトンクイーン
  • 母の父:ダンスインザダーク
ここに注目!

今回は3か月ぶりの実戦になるが、追い切りで見せる動きが休養前よりもはるかに力強くなっていて、精神面の成長も感じられる。この距離なら折り合いもつきやすいはずだ。

3走前のオープン特別・もみじS(京都・芝1400m)を勝利して、収得賞金の加算に成功。その後は前々走のファンタジーSが6着、前走の阪神ジュベナイルフィリーズが12着という成績だった。昨秋は月1走というローテーションで日程的に詰まっていたわけではないが、リフレッシュ期間を経た今回の追い切りでの動きがいいだけに、当時は激戦の疲れがあったのかもしれない。今回は、真価を問われる一戦となるだろう。折り合いを考慮して馬を前に置いた形の競馬をすることが多く、今回、多頭数の競馬で馬込みをスムーズにさばけるかどうかは鍵になるが、決め手は今回のメンバーでも上位の存在。200mの距離短縮もプラス材料だろう。

アットザシーサイド

牝3歳

調教師:浅見秀一(栗東)

  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ルミナスハーバー
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

馬体が細くなったという印象はなかったが、デビューから馬体重が減り続けていた馬なので、3か月のリフレッシュ期間を取ることができた点は好材料と言える。気性的に休み明けは苦にしないタイプだろう。

母は2006年の阪神ジュベナイルフィリーズでウオッカ(1着)、アストンマーチャン(2着)に続く3着に好走した馬だが、スピード色が強く行きたがる面もあったため、その後は芝1200〜1400mの距離に専念した。本馬も、芝1400mで2戦2勝。この血統背景を踏まえれば、今回の舞台は最適と言えるだろう。ただ、本馬は母よりも折り合いに苦労せず、直線での瞬発力を武器にしているタイプ。前走の阪神ジュベナイルフィリーズ(5着)でしっかりと差を詰めてきたレース内容からも、距離の融通は利きそうだ。ここで好勝負ができれば、本番の桜花賞でも楽しみな存在になるだろう。

ナタリーバローズ

牝3歳

調教師:角田晃一(栗東)

  • 父:メイショウサムソン
  • 母:ルビーレジェンド
  • 母の父:アグネスタキオン
ここに注目!

5か月余りの休み明けだった前走の500万下(京都・芝1400m、2着)時の馬体重は、プラス12kgの464kg。まだ馬体に緩さは残すものの、休養前よりパワーアップした印象だ。

前々走のメイクデビュー阪神(芝1400m)では、2着馬のエルビッシュに2馬身1/2の差をつけて快勝。エルビッシュがその後2勝をマークしていることを考えれば、その価値は高い。5か月余りの休み明けで臨んだ前走の500万下は勝ち馬から1/2馬身差の2着に敗れたが、本馬は跳びの大きいフットワークで走るので、パワー勝負の芝より良馬場の軽い芝でこそ真価が発揮されるタイプ。8週連続開催の最終週で、力の要る馬場コンディション(稍重)だった中での前走は、むしろ能力を再確認できた一戦と言えるだろう。桜花賞出走に向けて、ここで3着以内に入って優先出走権を確保したい。

ウインミレーユ

牝3歳

調教師:梅田智之(栗東)

  • 父:ステイゴールド
  • 母:アラームコール
  • 母の父:ブライアンズタイム
ここに注目!

スタートから出していくと折り合い面の難しさを見せるので、馬の気に任せたレース運びが理想だろう。3か月の休み明けになるが、気性的に間隔が空いても力を出せるタイプだ。

前走の阪神ジュベナイルフィリーズは15着と大敗を喫したが、これはスタート後につまずいたことが敗因で、参考外と見ていいだろう。好走と凡走の波が大きいタイプで、信頼度という面ではひと息に思えるが、自分の競馬ができたときの強さは、メジェルダ(2着、次走のファンタジーSで2着)に競り勝った前々走の500万下・りんどう賞(京都・芝1400m)で証明済みだ。半兄に2012年の天皇賞(春)優勝馬ビートブラック(父ミスキャスト)がいる血統背景だが、父が気性の激しいステイゴールドの本馬は、折り合い面に課題を残している。そのため、200mの距離短縮はプラス材料と言えるだろう。

クードラパン

牝3歳

調教師:久保田貴士(美浦)

  • 父:ダイワメジャー
  • 母:ルシルク
  • 母の父:Dynaformer
ここに注目!

前走(フェアリーS、4着)時の馬体重が482kgと、父の産駒らしい力強い馬格になってきた。ただ、まだ必要な部分に筋肉が付ききっていない印象で、さらなるパワーアップがほしいところだ。

デビュー2戦目の未勝利(新潟・芝1600m)を上がり3ハロン33秒4(推定)の末脚で差し切り、続く500万下のサフラン賞(中山・芝1600m)も、1番人気に応えて快勝。直線が平坦で長い新潟・芝コースと直線が短くゴール前に急坂がある中山・芝コースという、対照的なコースに難なく対応した競馬センスの高さが魅力だ。前々走の阪神ジュベナイルフィリーズ(13着)は、緩みない流れに対応できなかった印象だが、前走のフェアリーSでは内めの枠の馬が上位を独占する中、外枠(7枠13番)からのスタートで4着に入っており、内容は濃かったと言える。今回、芝1400mへの出走は初めてになるが、適応力の高さに期待したい。

カトルラポール

牝3歳

調教師:浅野洋一郎(美浦)

  • 父:グラスワンダー
  • 母:スポーティングラダー
  • 母の父:Danzig
ここに注目!

ここまで12戦という豊富なレース経験を持つ馬なので、初の関西圏への長距離輸送、阪神・芝コースにも対応可能なはずだ。折り合い面を考慮すれば、芝1400mの距離もベストと言えるだろう。

前走の500万下・春菜賞(東京・芝1400m)で2勝目を挙げ、オープンクラス入りを決めた。レースでは、スタート後に他の馬と接触するシーンがあったため本来の好位差しのパターンが取れず、中団追走から末脚を生かす形での勝利。1分22秒0の勝ち時計も、牝馬限定の500万下クラスなら水準レベルと判断できる。前走が12戦目と、この時期の3歳牝馬としては異例とも言える豊富なキャリアの持ち主。それでも、デビュー当時から馬体重が10kg増えており、ハードなローテーションの中でも着実な成長を示している。今回も楽しみは大きい。

ワンダフルラッシュ

牝3歳

調教師:手塚貴久(美浦)

  • 父:バゴ
  • 母:アドマイヤパンチ
  • 母の父:ワイルドラッシュ
ここに注目!

中1週のローテーションで臨んだ前走のオープン特別・クリスマスローズS(中山・芝1200m)で勝ち馬と同タイムの3着に好走。コンパクトな馬体の牝馬だが、スピードに加えてタフな一面を兼ね備えているようだ。

初勝利は芝1600mの未勝利(中山)で挙げたが、初めて芝1200mに挑んだ前々走の500万下・黒松賞(中山)を勝利してスプリントレースへの適性の高さを見せると、前走のオープン特別・クリスマスローズSでも勝ち馬からクビ+ハナ差の3着に入った。近2走の内容から、本質的には短い距離でこその馬と判断してよさそうだ。それだけに、今回のポイントは200mの距離延長と言える。今回は2か月半ぶりの実戦となるが、コンパクトな馬体で仕上げにそれほど時間を要さない印象があるので、大きな不安材料にはならないだろう。

(松浪大樹)

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

ページトップへ戻る
表示モード: