今週の注目レース

阪急杯(GIII)

阪神競馬場 1400m(芝)別定 4歳以上オープン

データ分析関連動画

高松宮記念の有力馬が激突する注目の一戦

2000年から高松宮記念が3月下旬に移設されたことに伴い、この阪急杯も1回阪神開催の開幕週に移された。その2000年以降に限ると、高松宮記念で連対を果たした延べ32頭のうち17頭は前走が阪急杯だった馬である。近年も、2013年のロードカナロアと2014年のコパノリチャードが両レースを連勝しており、当レースは上半期のスプリント王決定戦と密接な関係にある重要な前哨戦と言えそうだ。今回は、距離が1200mから1400mに変更された2006年以降の過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみよう。

臨戦過程に注目

過去10年の3着以内馬30頭中28頭は、前走が「JRA、地方、海外の重賞」だった。一方、前走が「その他のレース」だった馬は3着内率4.4%と苦戦している上、2010年以降に限れば〔0・0・0・28〕と好走例がない。重賞以外のレースを経由してきた馬は割り引きが必要だ。〔表1〕

〔表1〕
前走の条件別成績(過去10年)

前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRA、地方、海外の重賞 11-8-9-86 9.6% 16.7% 24.6%
その他のレース 0-1-1-43 0% 2.2% 4.4%
2007年は1着同着

また、過去10年の出走馬について前走の着順と勝ち馬とのタイム差別に成績を調べると、前走が「2着以下で勝ち馬とのタイム差が0秒7以上、もしくは競走中止」だった馬の3着内率は8.8%にとどまっている。直前のレースで大きく負けてしまっていた馬も評価を下げるべきだろう。〔表2〕

〔表2〕
前走の着順と勝ち馬とのタイム差別成績(過去10年)

前走の着順と勝ち馬とのタイム差 成績 勝率 連対率 3着内率
1着、もしくは2着以下で勝ち馬とのタイム差が0秒6以内 11-7-6-67 12.1% 19.8% 26.4%
2着以下で勝ち馬とのタイム差が0秒7以上、もしくは競走中止 0-2-4-62 0% 2.9% 8.8%
2007年は1着同着

内寄りの枠に入った馬が優勢

過去10年の3着以内馬30頭中21頭は「1〜3枠」の馬だった。該当馬は3着内率35.6%と好走率も高い。馬場状態が良い開幕週に行われるレースとあって、内枠が活躍する傾向にある。〔表3〕

〔表3〕
枠番別成績(過去10年)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 3-3-1-12 15.8% 31.6% 36.8%
2枠 3-2-3-12 15.0% 25.0% 40.0%
3枠 1-2-3-14 5.0% 15.0% 30.0%
1〜3枠 7-7-7-38 11.9% 23.7% 35.6%
4枠 0-0-1-19 0% 0% 5.0%
5枠 1-0-0-19 5.0% 5.0% 5.0%
6枠 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
7枠 1-2-0-17 5.0% 15.0% 15.0%
8枠 1-0-1-18 5.0% 5.0% 10.0%
4〜8枠 4-2-3-91 4.0% 6.0% 9.0%
2007年は1着同着

高齢馬は割り引き

過去10年の3着以内馬30頭中22頭は「5歳以下」の馬だった。一方、「6歳以上」だった馬は3着内率9.8%と苦戦している。高齢馬は過信禁物と見るべきだろう。〔表4〕

〔表4〕
年齢別成績(過去10年)

年齢 成績 勝率 連対率 3着内率
4歳 2-4-6-23 5.7% 17.1% 34.3%
5歳 6-2-2-32 14.3% 19.0% 23.8%
5歳以下 8-6-8-55 10.4% 18.2% 28.6%
6歳 1-2-2-37 2.4% 7.1% 11.9%
7歳 1-0-0-25 3.8% 3.8% 3.8%
8歳 1-1-0-10 8.3% 16.7% 16.7%
9歳 0-0-0-2 0% 0% 0%
6歳以上 3-3-2-74 3.7% 7.3% 9.8%
2007年は1着同着

なお、「6歳以上」の馬の中で3着以内に入った8頭のうち、2006年1着のブルーショットガンを除く7頭は、前走の着順が「4着以内」だった。直前のレースで「5着以下」に敗れていた「6歳以上」の馬はさらに評価を下げたい。〔表5〕

〔表5〕
「6歳以上」馬の、前走の着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
4着以内 2-3-2-22 6.9% 17.2% 24.1%
5着以下 1-0-0-52 1.9% 1.9% 1.9%
2007年は1着同着

阪神の重賞で好走経験がある馬に注目

過去3年の3着以内馬9頭は、いずれも前年以降に阪神競馬場で行われた重賞で4着以内に入った経験がある馬だった。なお、この条件に該当する馬は2010〜2012年の3年間においても〔1・3・2・6〕(3着内率50.0%)と高い好走率をマークしている。近年は当レースと同じ阪神・芝コースの重賞で好走した実績のある馬が優勢だ。〔表6〕

〔表6〕
前年以降に阪神競馬場で行われた重賞で4着以内に入った経験の有無別成績(過去3年)

経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 3-3-3-8 17.6% 35.3% 52.9%
なし 0-0-0-31 0% 0% 0%
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GI かGII で優勝経験のある馬が3連勝中

過去3年の優勝馬3頭は、いずれもJRAのGI かGII で優勝経験のある馬だった。近年の傾向を重視するなら、当レースよりも格の高いGI やGII を制した経験がある馬に注目すべきだろう。なお、この3頭は前走がJRAか海外の重賞だった点、前走の着順が1着、もしくは2着以下で勝ち馬とのタイム差が0秒6以内だった点、前年以降に阪神競馬場で行われた重賞で3着以内に入った経験があった点も共通している。〔表1〕、〔表2〕、〔表6〕で挙げた傾向にも注目したい。〔表7〕

(伊吹雅也)

〔表7〕
優勝馬の「JRAのGI かGII での最高着順」「前走のレース」「前走の着順(勝ち馬とのタイム差)」「前年以降に阪神競馬場で行われた重賞での最高着順」(過去3年)

年度 優勝馬 JRAのGI かGII での最高着順 前走のレース 前走の着順(勝ち馬とのタイム差) 前年以降に阪神競馬場で行われた重賞での最高着順
13年 ロードカナロア 1着(12年スプリンターズS) 12年香港スプリント 1着 2着(12年セントウルS)
14年 コパノリチャード 1着(13年スワンS) 13年阪神C 10着(0秒6差) 1着(13年アーリントンC)
15年 ダイワマッジョーレ 1着(13年京王杯スプリングC) 14年阪神C 3着(タイム差なし) 3着(14年阪神C)

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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