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アメリカJCC(GII)

中山競馬場 2200m(芝・外)別定 4歳以上オープン

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GIクラスの古馬がいち早く激突する波乱含みの一戦

過去10年のアメリカジョッキークラブC優勝馬のうち、2007年のマツリダゴッホは同年12月に有馬記念を、2011年のトーセンジョーダンは同年10月に天皇賞(秋)を勝った。また、2012年の優勝馬ルーラーシップも、同年4月に香港のクイーンエリザベス2世Cを制している。今年の当レースも2016年の古馬中長距離戦線を占ううえで、重要な意味を持つレースとなりそうだ。なお、2008年以降の過去8回中4回は、3連単が1000倍を超える高額配当決着となっている。既にビッグレースで好走経験がある実績馬はもちろん、このレースをきっかけにGI 戦線への進出を目論む新興勢力にも注目すべきだろう。今回は過去10年のレース結果から、好走馬に共通するポイントを分析してみたい。

重賞での連対経験がポイント

過去10年の連対馬延べ20頭中、2007年1着のマツリダゴッホ、2014年2着のサクラアルディートを除く18頭は、JRA重賞で連対経験がある馬だった。条件クラスやオープン特別のレースでしか連対経験がない馬は評価を下げるべきだろう。〔表1〕

〔表1〕
JRA重賞での連対経験の有無別成績(過去10年)

連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 9-9-7-63 10.2% 20.5% 28.4%
なし 1-1-3-36 2.4% 4.9% 12.2%

なお、前年以降にJRA重賞で連対経験があった馬は、3着内率35.7%とより高い好走率をマークしている。前年以降に重賞で連対を果たしている馬は信頼できそうだ。〔表2〕

〔表2〕
前年以降のJRA重賞での連対経験の有無別成績(過去10年)

連対経験の有無 成績 勝率 連対率 3着内率
あり 7-8-5-36 12.5% 26.8% 35.7%
なし 3-2-5-63 4.1% 6.8% 13.7%

前走の格も重要

過去10年の連対馬延べ20頭中、2007年1着のマツリダゴッホ、2012年2着のナカヤマナイトを除く18頭は、前走が「JRA重賞」だった。条件クラスやオープン特別のレースを経由してきた馬は苦戦する可能性が高いと見るべきだろう。〔表3〕

〔表3〕
前走の条件別成績(過去10年)

前走の条件 成績 勝率 連対率 3着内率
JRA重賞 9-9-6-61 10.6% 21.2% 28.2%
その他のレース 1-1-4-38 2.3% 4.5% 13.6%

なお、前走の条件が「JRA重賞」以外のレースだった馬のうち、そのレースで「2着以下」に敗れていた馬は連対例がなく、3着に入ったのも2014年のフェイムゲームだけだ。前走が条件クラスやオープン特別のレースだった馬の中で、2着以下に敗れていた馬はさらに評価を下げた方がよさそうだ。〔表4〕

〔表4〕
前走が「JRA重賞」以外のレースだった馬の、そのレースの着順別成績(過去10年)

前走の着順 成績 勝率 連対率 3着内率
1着 1-1-3-13 5.6% 11.1% 27.8%
2着以下 0-0-1-25 0% 0% 3.8%

内外極端な枠に入った馬は不振

過去10年の連対馬延べ20頭中16頭は、枠番が「3〜6枠」だった。一方、「1、2枠」の馬は連対率3.8%、「7、8枠」の馬も連対率7.3%と、それぞれ低調な成績に終わっている。内外極端な枠に入った馬ではなく、真ん中付近の枠に入った馬を重視すべきかもしれない。〔表5〕

〔表5〕
枠番別成績(過去10年)

枠番 成績 勝率 連対率 3着内率
1枠 0-1-1-11 0% 7.7% 15.4%
2枠 0-0-2-11 0% 0% 15.4%
1、2枠 0-1-3-22 0% 3.8% 15.4%
3枠 4-1-0-8 30.8% 38.5% 38.5%
4枠 0-2-1-12 0% 13.3% 20.0%
5枠 2-2-2-10 12.5% 25.0% 37.5%
6枠 3-2-0-13 16.7% 27.8% 27.8%
3〜6枠 9-7-3-43 14.5% 25.8% 30.6%
7枠 1-1-2-16 5.0% 10.0% 20.0%
8枠 0-1-2-18 0% 4.8% 14.3%
7、8枠 1-2-4-34 2.4% 7.3% 17.1%

馬格のない馬は割り引き

過去10年の3着以内馬延べ30頭中26頭は、前走の馬体重が「480kg以上」だった。一方、「480kg未満」だった馬は優勝例がなく、3着内率も8.9%にとどまっている。ちなみに、前走の馬体重が470kg未満だった馬は〔0・0・1・29〕、460kg未満だった馬は〔0・0・0・16〕と、より苦戦している。馬体重が比較的軽い馬は評価を下げるべきだろう。〔表6〕

〔表6〕
前走の馬体重別成績(過去10年)

前走の馬体重 成績 勝率 連対率 3着内率
480kg未満 0-3-1-41 0% 6.7% 8.9%
480kg以上 10-7-9-58 11.9% 20.2% 31.0%
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前年に格の高いレースで連対していた馬が有力候補

過去6年の優勝馬6頭は、いずれも前年にJRAのGII で連対していた。優勝馬を検討する際は、〔表2〕の傾向をクリアしている馬の中から、より格の高いレースで優勝争いに絡んでいた馬を重視したいところだ。なお、この6頭は枠番が3〜6枠だった点や、前走の馬体重が480kg以上だった点も共通している。〔表5〕や〔表6〕の条件を満たしていない馬は過信禁物と見るべきかもしれない。〔表7〕

(伊吹雅也)

〔表7〕
優勝馬の、「前年以降のGII・JpnII での最高着順」「枠番」「前走の馬体重」(過去6年)

年度 優勝馬 前年以降のGII・JpnII での最高着順 枠番 前走の馬体重
10年 ネヴァブション 1着(09年アメリカジョッキークラブC) 6枠 488kg
11年 トーセンジョーダン 1着(10年アルゼンチン共和国杯) 6枠 490kg
12年 ルーラーシップ 1着(11年金鯱賞ほか) 3枠 504kg
13年 ダノンバラード 2着(12年日経新春杯) 3枠 482kg
14年 ヴェルデグリーン 1着(13年産経賞オールカマー) 5枠 480kg
15年 クリールカイザー 2着(14年アルゼンチン共和国杯) 6枠 490kg

ご注意

当コーナーの情報は、特別登録の情報に基づき制作されております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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