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秋の長距離ハンデGII!「第47回 アルゼンチン共和国杯」
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出走馬情報



ジャガーメイル

昨秋のアルゼンチン共和国杯で2着に入ったあと、国際G1 の香港ヴァーズ(香港・芝2400m)で勝ち馬と同タイムの3着に健闘。すでに世界レベルの実力を実証しながら、いまだ重賞タイトルには無縁。舞台設定がベストの今回は“無冠の帝王”の称号を返上するチャンスだ。前走の京都大賞典は後方から早めに動いたものの、最後は伸びが鈍って4着。3走前の天皇賞(春)も5着止まりだったことを考えると、京都コースは相性が良くないのかもしれない。今回は〔3・2・0・0〕と、連対率100%の東京コース。主役の座は譲れない。


スマートギア

デビュー当時から破壊力満点の末脚は目を引いていたが、4歳になって一段と切れが増してきている。前走の京都大賞典(2着)では、メンバー中この馬だけ上がり3ハロン33秒台(推定)をマーク。優勝した菊花賞馬オウケンブルースリを上回る末脚だった。これまで中距離を中心に使われてきたが、昨年の菊花賞ではそのオウケンブルースリから0秒5差4着に入っており、中距離より長距離が合っている可能性もある。コンスタントに使い込まれているが、引き続き元気一杯。今回も、ラストは確実に伸びてくるだろう。


トーセンキャプテン

今年の京都大賞典は後方待機策の2頭が1、2着を占めた。追い込み馬に有利な流れだったのは明白で、中団追走から直線で一旦先頭に立つ積極的な競馬での3着は価値が高い。昨年の天皇賞(秋)から3戦続けて二桁着順の大敗が続いたが、今夏の札幌記念(5着)で戦列に復帰してからの3戦はいずれも見どころ十分。デビュー3連勝した素質馬が、ようやくリズムを取り戻してきた印象がある。今回のポイントは、過去〔0・0・0・4〕と実績のない東京コースを克服できるか。ただ、過去に走った時とは充実度が違うだけに、不安より期待の方が大きい。



サンライズマックス

前走時の馬体重が442キロと牡馬にしては小柄な馬だが、これは父ステイゴールド譲りだろう。父と同様、タフで勝負根性も一級品。秋初戦の毎日王冠(5着)は展開も向かなかったが、休み明けで微妙に動きが重かったのかもしれない。ひと叩きで稽古の動きはグンと素軽くなり、かなりの上積みを見込めそうだ。距離に関してはオールマイティーにこなせそうなタイプ。重賞3勝の実績馬で、東京コースでは昨年のエプソムCを制しており、左回りの広い東京コースは合っている。


ヒカルカザブエ

昨年4月の未勝利を皮切りに、休養をはさんで500万下・1000万下・1600万下と破竹の4連勝。日経新春杯(7着)で連勝はストップしたものの、続く阪神大賞典で菊花賞馬アサクサキングスとハナ差の接戦(2着)を演じ、一線級のメンバーと互角に戦える力を示した。前走の天皇賞(春)も後方からよく伸びて7着と、GI 初挑戦としては悪くない内容だった。さらなる成長を促すため、夏場は笹針をして放牧休養。帰厩後の調整は順調そのもので、馬体もパワーアップした印象がある。約6か月ぶりの実戦で多少の割り引きは必要だろうが、能力的に軽視は禁物だ。


ハイアーゲーム

ひと昔前なら“超ベテラン”扱いをされた8歳馬だが、今はそんな固定観念を捨てた方がいいだろう。調教施設や治療技術の格段の進歩によって、サラブレッドの競走寿命は確実に延びている。同世代のカンパニーの天皇賞(秋)制覇は鮮烈だったが、毎日王冠で同馬から0秒5差の3着だったこの馬にも復活ムードが漂う。3歳時の青葉賞優勝、日本ダービー3着という実績が示す通り、もともと東京コースが得意で、距離延長も問題なし。GI 初制覇を成し遂げたカンパニーに続き、今週も8歳の古豪が大仕事をするかもしれない。


今週は秋のGI・JpnI シリーズの中休みとなるが、東京・芝2500mを舞台に行われるアルゼンチン共和国杯は、GII の中でも重要度が高い1戦と言える。昨年は、このレースを制したスクリーンヒーローが続くジャパンカップも優勝。国際GI のビッグタイトルを手に入れた。ハンデキャップレースとあって伏兵馬の台頭も少なくはないが、今年も昨年に続き、GI でも好勝負が期待できるハイレベルのメンバーが揃い、熾烈な優勝争いとなりそうだ。

主力を形成するのは、4週間前に行われた京都大賞典の上位勢。舞台が東京・芝コースに替わることを考えると、4着馬ジャガーメイル(牡5・堀宣行)に注目が集まる。昨年のアルゼンチン共和国杯では、優勝したスクリーンヒーローに最後まで食い下がって2着。今春にも同じ舞台の目黒記念で2着と、東京・芝2500mの適性はかなり高い。休み明け2戦目で、状態も確実に上積みが見込めるだけに、好勝負必至だろう。

京都大賞典出走時は1600万下クラスの身で格上挑戦だったスマートギア(牡4・佐山優)だが、後方待機から直線で素晴らしい伸びを見せて2着に善戦。収得賞金を加算してオープンクラス入りを果たし、ここに駒を進めてきた。追い込み一手の脚質で展開に左右される面はあるが、決め手の鋭さは重賞でも十分通用するものがある。広々として直線が長い東京コースは大歓迎。重賞タイトル奪取のチャンスは十分だろう。

トーセンキャプテン(牡5・角居勝彦)は、前走の京都大賞典で7番人気の低評価だったが、中団のインでうまく立ち回って3着に好走。開幕週の絶好馬場で1番枠を引いたことも奏功した印象だが、一時期の不振からは脱している。前走で2400mを克服できただけに、さらに100m距離が延びるここでも好勝負になりそう。

サンライズマックス(牡5・増本豊)は、前走の毎日王冠で5着。極端に上がりの速い競馬になって差し届かなかったが、自身も上がり3ハロン33秒4(推定)をマーク。約5か月ぶりの実戦だったことを考えれば、内容は悪くない。前々走の天皇賞(春)では、勝ち馬から0秒3差の4着。2500mへの距離延長に不安はなく、上積みも十分あるはずだ。

ヒカルカザブエ(牡4・岡田稲男)は天皇賞(春)7着以来、約6か月ぶりの登場。夏場はじっくりと休養し、リフレッシュされて栗東トレーニング・センターに戻ってきた。GI 初挑戦の前走では好結果を出せなかったが、まだまだこれから成長が見込める4歳馬。復帰戦のここでどんな走りを見せるか、要注目だ。

ハイアーゲーム(牡8・大久保洋吉)は、前走の毎日王冠でカンパニー、ウオッカに次ぐ3着。上位2頭は天皇賞(秋)でも1、3着と優勝争いを演じただけに、前走3着は価値のある善戦と見ていい。天皇賞(秋)を除外されてここに回った形だが、引き続き調教の動きは上々。盾制覇のカンパニーと同じ8歳馬で、青葉賞、鳴尾記念に続く重賞3勝目を狙う。

昨年の京都大賞典の覇者トーホウアラン(牡6・藤原英昭)は、連覇を狙った前走の京都大賞典で8着完敗。前年の覇者とあって2番人気の高い支持を集めたが、道中で行きたがったことが響き、ラストの伸びを欠いた。重賞3勝の実績は、このメンバーの中では上位の存在。折り合いがつけば、巻き返してきそう。

ミヤビランベリ(牡6・加藤敬二)は、春に今回と同じ東京・芝2500mの目黒記念を圧勝。極端な不良馬場だったとはいえ、2着のジャガーメイルを5馬身も突き放した。時計の掛かる馬場になれば、急浮上してくる。

モンテクリスエス(牡4・松田国英)は、今春に東京・芝3400mのダイヤモンドSを優勝。現役でも有数のスタミナ自慢だ。2500mでも、底力を問われる厳しい流れになれば、上位進出も可能だろう。

エアジパング(せん6・藤原英昭)は、59キロを背負った前走の札幌日経オープン(札幌・芝2600m)を横綱相撲で完勝。東京コースに良績がないのは気になるが、出来の良さで台頭も考えられる。

アーネストリー(牡4・佐々木晶三)は、前走1600万下の大原S(京都・芝2000m)で器の違いを感じさせる圧勝劇。ここは昇級の形になるが、今春の日経賞4着、新潟大賞典5着と重賞での好走歴もある。勢いに乗っての挑戦は魅力たっぷり。

(鳥谷越 明)

ご注意:当コーナーの情報は、制作段階の情報に基づき制作されております。出走回避などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。