海外競馬発売

チェアマンズスプリントプライズ(G1)

シャティン競馬場 1200メートル(芝)3歳以上

発売開始時刻
日本時間4月28日(日曜)
ネット投票:午前7時00分
UMACA投票:午前9時20分または午前9時30分
発走予定時刻
日本時間4月28日(日曜)午後4時20分

2019年チェアマンズスプリントプライズコラム

太字はチェアマンズスプリントプライズ出走予定馬
4月26日(金曜)時点での情報を基に執筆

かつてない厳しい戦いを強いられる香港調教馬、サンタアナレーンはシャトークアの再現なるか

ミスタースタニングは、4月27日(土曜)12時20分 出走取消

4月最後の日曜日にシャティン競馬場で行われるチェアマンズスプリントプライズ(G1)に、地元香港を代表して出走する6頭のトップスプリンターたちは、かつてない厳しい戦いを強いられることになりそうだ。というのも、ここに海外から参戦する4頭のうち、オーストラリア屈指の強豪であるサンタアナレーン(せん6歳)を筆頭に、3頭がG1勝ちの実績がある馬たちだからだ。優勝トロフィーを国外に流出させないためには、香港調教馬がそれぞれ最大の努力をする必要がありそうだ。

  • サンタアナレーン

  • 前走のTJスミスSを快勝したサンタアナレーン

このレースが国際化されたのは、2016年のことだったが、その年の優勝馬がオーストラリアから遠征してきたシャトークアだった。あれから3年が経つわけだが、あの光景が再現される可能性が高まっていると私は見ている。アンソニー・フリードマンが管理する6歳せん馬サンタアナレーンが、満を持してついに香港に乗り込んできたからだ。シャトークア同様、サンタアナレーンも複数のG1勝利を手にしての参戦となっている。今シーズンも、ヴィクトリアレーシングクラブS、TJスミスS(以上、G1・オーストラリア)という2つのG1を手中にしている他、プレミアS(G2・オーストラリア)も制している。さらに、レース前半は馬群後方に控え、最後の直線で末脚を炸裂させるというレーススタイルも、シャトークアとサンタアナレーンは似通っている。

サンタアナレーンは昨年12月の香港スプリント(G1)にも参戦の意向を持っていたが、香港からオーストラリアへの馬の直行輸送は認めないというオーストラリア政府による裁断が、懐柔の余地がないほど堅固に立ちはだかっていたことから、遠征を断念した経緯があった。その後にオーストラリア政府が、条件の見直しに合意し、香港の国際競走に参加した馬がオーストラリアに直接帰国することを認めたため、ようやく香港遠征が実現することになったのだ。前走のTJスミスSで騎乗したマーク・ザーラが、今回騎乗停止で乗れないのは痛手だが、代わりに手綱を取るのがトップライダーのヒュー・ボウマンならば、全く問題はないはずだ。むしろ、香港を良く知るボウマンなら、ますます信頼性が高まったとも言えそうだ。

6頭の香港調教馬の中で筆頭に挙げるのは、香港チャンピオントレーナーの座に10度就いている伯楽ジョン・サイズが管理するビートザクロック(せん5歳)である。ここまで20戦し、4着以下に沈んだことが一度もないのが同馬で、あらゆる距離カテゴリーを通じて、香港の現役馬の中で最も堅実な走りを見せている馬と言えよう。調整過程に狂いがあり、今季の始動は昨年11月の香ジョッキークラブスプリント(G2)までずれ込んだが、約7か月の休み明けだったそこでも3着に健闘。3週間後の香港スプリントでも3着となった後、今年1月のセンテナリースプリントC(G1)ではベストのパフォーマンスを見せ、ミスタースタニング(せん6歳)を2着に退けて優勝。初めてG1のタイトルを手中にしている。続く芝1400メートルのクイーンズシルバージュビリーC(G1)では、香港で最も高いレーティングを保持するビューティジェネレーションの2着に健闘。前走の香スプリントC(G2)でも2着となっている。レースのペースが速くなれば、この馬のチャンスは増大するはずで、前半は後方で脚をため、直線で末脚を爆発させる騎乗を、鞍上のジョアン・モレイラはするはずだ。

  • ビートザクロック

  • ミスタースタニング

12月の香港スプリントと4月のチェアマンズスプリントプライズを同一シーズンに連覇した馬は、2009-2010年シーズンのセイクリッドキングダム(当時チェアマンズスプリントプライズは2月に開催)以降、出現していない。この快挙に挑むのが、12月に香港スプリントを制しているミスタースタニングだ。昨シーズンまでジョン・サイズが管理していた同馬は、今季からフランキー・ロー厩舎に移ったが、依然としてトップレベルでのパフォーマンスを続けている。前走の香スプリントCでは、ラタン(せん5歳。1着)とビートザクロック(2着)に先着を許しての3着に敗れているが、1月のセンテナリースプリントC以来約2か月半ぶりの出走で、管理するフランキー・ローによると、いくらかシャープさを欠いた状態だったようだ。香スプリントCを叩かれた効果は大きいはずで、なおかつ、チャンピオンジョッキーのザック・パートンが騎乗するとあっては、偉業達成のチャンスは大いにあると見ている。

前述した香スプリントCで、ビートザクロックミスタースタニングに後塵を浴びせて勝利を手にし、ファンを驚かせたのがラタンだ。しかし、同レースにおけるラタンは、ビートザクロックミスタースタニングより負担重量が5ポンド軽かったという事実は、重要なファクターだ。また、たっぷりとレース間隔をとり、馬がフレッシュな時に好走するのがパターンのラタンにとって、前走からわずか3週間で迎えるチェアマンズスプリントプライズで、前走と同じ競馬ができるかどうかは疑問だ。

トニー・クルーズ厩舎のウィナーズウェイ(せん6歳)は、これまでG3までしか勝ったことがないが、1月のセンテナリースプリントCではビートザクロックから2馬身差の3着に好走している。鞍上が、今、乗れているカリス・ティータンでもあり、勝つことまで期待するのは難しくても、ここでも3着に来る可能性はありそうだ。

私の推奨馬は、サンタアナレーンビートザクロックミスタースタニングラタンウィナーズウェイの順番である。

  • 文:Bart Vanders
  • 訳:合田 直弘
  • ラタン

  • ウィナーズウェイ

Bart Vanders(バート・ヴァンダース)

バート・ヴァンダースは、競馬メディアに身を置いて20年以上になる。そのほとんどは、アップルデイリーの看板記者として過ごした歳月だが、現在はシンタオ・デイリーで活躍している。海外取材の経験も豊富で、北米、シンガポール、フランス、ドバイ、そして日本に出かけ、ブリーダーズカップ、ドバイワールドカップ、安田記念などを取材している。ちなみに、日本でお気に入りの競馬場は、阪神と園田とのこと。かつてはマカオで騎手エージェントをやっていた時期もあり、現在は、マカオと香港の競馬サークルの橋渡し役ともなっている。

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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