海外競馬発売

ベルモントステークス(G1)

フランス シャンティイ競馬場 2400m(芝)3歳以上 牡・牝

  • 発売開始時刻日本時間10月1日(日曜)10時00分

  • 発走予定時刻日本時間10月1日(日曜)23時05分

現地リポート

2017年9月30日(土曜)18頭の出走馬が確定。エネイブルはゲート番「2」

10月1日に発走となる凱旋門賞の出走馬が今年は18頭に確定した。地元フランス調教馬7頭、アイルランド調教馬5頭、イギリス調教馬2頭、ドイツ調教馬2頭、そして日本調教馬2頭によって争われる。ヨーロッパでのレースで最高となる賞金総額は500万ユーロ(約6億2000万円。1ユーロ=123.4円で換算)。運命のゲートは10月1日(日本時間同日23時5分)に開かれる。

毎年開催される恒例の枠順抽選会は、今年は地元の競馬チャンネル「Equidia」の特別番組の中で行われ、その中継のゲストには今年の2月に引退したばかりのトレヴの主戦騎手ティエリ・ジャルネ元騎手が出演した。抽選は馬名の入ったボールを引いた抽選者が、その後ゲート番号の書かれたボールを引いて、ゲート番を披露する形式。最初に馬名が呼ばれたのは今年のフランス二冠牡馬のブラムト(牡3歳)で、同馬はゲート番「4」となり、日本のサトノダイヤモンド(牡4歳)は9番目に馬名がコールされると、運命のゲート番は「13」に決定した。この直後に、サトノノブレス(牡7歳)の抽選順番となり、同馬は内目の「5」となっている。そして、ブックメーカー各社が1番人気に推す注目馬エネイブル(牝3歳)が最後まで残り、同馬のゲート番は「2」で確定している。

ジャルネ元騎手は、エネイブルの枠順について「(ランフランコ)デットーリ騎手がスムーズに好位につけてレースを運ぶだろう」とコメント。地元期待のザラック(牡4歳)が大外の「18」に入ってしまうサプライズがあったが、同馬は昨年のジョッキークラブ賞(仏ダービー)でも16頭立ての16番枠から発走し2着となっており、ジャルネ元騎手は「経験豊富なクリストフ・スミヨン騎手ならば十分カバーして騎乗ができる」と話した。

サトノダイヤモンドのゲート番「13」は、1966年のボンモー以降優勝馬の出ていない番号ということだが、無論、これはロンシャン開催時のデータであるし、ジンクスにすぎないだろう。これまでにもっとも勝ち馬の出ているというゲート番「7」はアイルランドのアイダホ(牡4歳)が引き当てている。

出走馬が確定したところで、最後の更新となる本稿ではあらためてレースの見どころや各陣営のコメントをお伝えしたい。

  • ウィンター(コロネーションS優勝時)

  • カプリ(英ダービー出走時)

昨年の凱旋門賞はエイダン・オブライエン調教師の管理する馬が1〜3着を独占する史上初の快挙に騒然となった。同調教師は今年も5頭出しという頭数でレースに挑む。

オブライエン厩舎の主戦であり、2016年のIFHA(国際競馬統括機関連盟)のロンジンワールドベストジョッキーにも輝いているライアン・ムーア騎手が騎乗することとなったのが、芦毛の3歳牝馬のウィンター。英1000ギニーからG1・4連勝したが、中間に挫跖のアクシデントがあった前走で連勝がストップしている。

「前走は凱旋門賞のために必要なレースで、使ったことで思惑どおりに良くなっています。初距離となる芝2400mは実際に走ってみないと分かりませんが、ムーア騎手が自ら騎乗を志願しましたから楽しみです」(オブライエン調教師。以下同じ)

ウィンターが英1000ギニーで勝った時に騎乗していたウェイン・ローダン騎手とのコンビが決まったのは、愛ダービー馬のカプリ(牡3歳)。前走で英セントレジャーを勝っての参戦となる。1970年のイギリス三冠馬・ニジンスキーが凱旋門賞で2着に敗れて以来、減少しているローテーションだが、「中間の調教では動いています。私の感触として、非常に良い調子に見えることは確かです。今めきめきと力を付けているので前走の疲れがなければ、きっと良い走りを見せてくれると思います」とのこと。

  • オーダーオブセントジョージ
    (アスコットゴールドC2着時。左から2頭目)

  • セブンスヘブン
    (ジョッキークラブS優勝時。先頭の馬)

  • アイダホ
    (キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS出走時)

昨年3着のオーダーオブセントジョージ(牡5歳)はオブライエン調教師の子息ドナチャ・オブライエン騎手が鞍上に指名され、2年連続での大駆けを目指している。

「長距離戦の実績が示すようにスタミナがあるので、重馬場は歓迎。レース前は発汗しますがこれは体質なので心配いりません。去年は先行して上手くいきましたが、控える競馬もできます」

セブンスヘブン(牝4歳)は復帰戦の前走ブランドフォードSで大敗しているが、G1・2勝の実績があり不気味な存在だ。今回の騎手はアイルランドの名手パット・スマレン騎手に決まった。

「この馬を凱旋門賞に出走させたいと願い続けていたので、凱旋門賞の前に一叩きできたことに満足しています。昨年のヨークシャーオークスでは(2走後に凱旋門賞を制覇する)ファウンドに勝利していることを忘れてはいけません」

2走前のキングジョージⅥ世&クイーンエリザベスSで3着の実績が光るアイダホは“幸運の”7番枠からシーミー・ヘファナン騎手とのコンビ。

「前走のソードダンサーSでは先行する形のレース運びが合わなかったようなので、今回は“キングジョージ”のように脚をためる競馬がしたいです。“キングジョージ”でエネイブルユリシーズに次ぐ3着に入って、ビッグレースでも野心を持てる立場の馬になったと思います」

オブライエン調教師は凱旋門賞について「途方もなく素晴らしいレースで、芝2400m戦のG1競走ではこれ以上のレースは世界のどこにもないでしょう」と語った。そして「すべてのホースマンが目標としているので勝つことが本当に大変なレース」とも。1頭だけでも快挙であるのに、昨年は自身の管理馬3頭がゴール前で上位を独占し、信じられない気持ちになったという。

  • エネイブル
    (キングジョージⅥ世&クイーンエリザベスS優勝時)

  • ユリシーズ
    (英インターナショナルS優勝時)

エネイブルは2日前の金曜日にフランス・シャンティイに移動した。ジョン・ゴスデン調教師は、「前走後は2週間休養し、その後調教を再開しました。素晴らしい状態に仕上げることができたと思います。本当は広々としたロンシャンで走らせたかったが、レースでは接触や不利のないことを祈っています」

もう1頭のイギリス調教馬ユリシーズ(牡4歳)も有力馬の1頭。「直前の調教の動きには満足しています。馬体もベスト体重でレーティングのどおりの能力を発揮できそうです」とマイケル・スタウト調教師。

2011年デインドリーム以来の優勝を目指すドイツからは2頭が遠征予定で、フォワ賞を勝ったチンギスシークレット(牡4歳)は「前走の疲れもなく、状態はとても良い。道悪は得意なので雨は大歓迎」とマルカス・クルーク調教師。イキートス(牡5歳)のハンスユルゲン・グリューシェル調教師は「小柄な馬で、体高も156センチしかないが、エネルギッシュで馬体の割に心臓が大きい。去年のジャパンカップのように馬群の中で競馬をすることにトライしたい」と語る。

フランス勢からはG1馬4頭が参戦する。ブラムトのジャンクロード・ルジェ調教師は「出遅れる癖があるので、ゲートの出がレースの結果を左右する。初距離については、(レースの終わった)日曜日の夜にならなければこなせたかどうかはわからないが、母系の血統からはこなせるはず」と、発馬を好走の鍵に挙げた。ザラックはゲート番「18」となったが、アラン・ドゥロワイエデュプレ調教師は「良いニュースではないが、スミヨンが考えて騎乗してくれると思う」。フォワ賞でサトノダイヤモンドに先着しているクロスオブスターズ(牡4歳)は「夏場は休養し、秋の凱旋門賞を目標にしてきた。フォワ賞は良い前哨戦だったと思う。父シーザスターズもこの舞台で勝っているし、状態は良いので楽しみ」とゴドルフィンのリサ・ジェーン・グラファールマネージャー。前日に現役馬せりで競売にかけられるシルバーウェーヴ(牡5歳)は「今回は接触を避けるためにアウトコースを走らせたい。前日の現役馬セールに上場するが、馬はせり会場には連れて行かないのでレースへの影響はありません」とジャン・ジャック・タイエブレーシングマネージャー。

その他の出走馬では、母にサンクルー大賞優勝馬のプリュマニアを持つ良血馬のプリュマティック(牡3歳)が一発をもくろむ。「ドバウィの産駒らしい力強さがあります。ジョッキークラブ賞では結果が出せなかったが、G1でも好勝負のできる素質馬と信じています」とピエール・イブ・ビュローレーシングマネージャー。

  • ザラック
    (仏ダービー出走時。左から2頭目)

  • クロスオブスターズ
    (ガネー賞優勝時。内の馬)

  • プリュマティック
    (仏ダービー出走時)

昨年6着のワンフットインヘブン(牡5歳)は「スタミナが豊富で2400mが得意な馬。今年は故障で休養が長かったが、少しでも良い状態で出せるように努力している」とドゥロワイエデュプレ調教師。ドーヴィル大賞2着のドーハドリーム(牡4歳)は「サンクルー大賞で落馬したが、転倒によるダメージは幸いにもなかった。その後の2戦を見てもメンタル面への影響もなさそう。状態はさらに上向きなので、見せ場を作ってくれるはず」とアルシャカブレーシングのルぺート・プリチャード=ゴードンマネージャー。

来年はロンシャンでの開催に戻るため、シャンティイでは当面は最後の開催となるレース。発走の時を今年も楽しみに待ちたい。

文:沢田康文

日本から遠征しているサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)とサトノノブレス(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、9月29日(金曜)、シャンティイにて以下の調教を行った。

【サトノダイヤモンド、サトノノブレスの調教状況】
調教コース:リオン坂路(ダートコース)
調教内容:1000mのハッキングの後、1000mのキャンター(2頭とも)
サトノダイヤモンド 中澤 一博 調教助手騎乗
サトノノブレス 岩崎 祐己 調教助手騎乗

池江 泰寿 調教師のコメント
「サトノダイヤモンドは水曜日の追い切りを経てシャープさが増してきました。枠順については、サトノダイヤモンド(ゲート番「13」)はもう少し内側が良かったですが、サトノノブレス(5番)は良い枠になったと思います。明日もリオン坂路で調教を行う予定です」

  • サトノダイヤモンド

  • サトノノブレス(左)、サトノダイヤモンド(右)

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