海外競馬発売

ベルモントステークス(G1)

フランス シャンティイ競馬場 2400m(芝)3歳以上 牡・牝

  • 発売開始時刻日本時間10月1日(日曜)10時00分

  • 発走予定時刻日本時間10月1日(日曜)23時05分

現地リポート

2017年9月28日(木曜)史上3組目の母仔制覇を目指すザラック

2008年の凱旋門賞(G1)を制したザルカヴァの4番仔として生を受け、デビュー当時から大きな注目を浴びてきたのがフランスのザラック(牡4歳)。今年7月2日に行われたサンクルー大賞(G1)で念願のG1初制覇を飾った。管理するのは、母も手掛けた伯楽のアラン・ドゥロワイエデュプレ調教師。デトロワ(1980年)⇒カーネギー(1994年)、アーバンシー(1993年)⇒シーザスターズ(2009年)に続く史上3組目の母仔制覇へ、現地での期待も高まっている。

サンクルー大賞を快勝後、ザラックの陣営は凱旋門賞に照準を合わせ順調な調整を積んできた。前哨戦には出走せず、今回は休み明けでのレースとなるが、9月5日にメゾンラフィット競馬場で公開追い切りを行っている。

  • サンクルー大賞(G1)

  • メゾンラフィット競馬場での公開追い切り(9月5日)
    左(奥)がザラック

「メゾンラフィットでの調教は芝2000mコースを借り、ザラックには主戦のクリストフ・スミヨン騎手が騎乗して3頭による併せ馬を行いました。馬体に柔らかみがあって、追い切りの動きはとても良かったです。馬運車での輸送や競馬場での装鞍を経験したことで、あの日を境にザラック自身も『競馬モード』に気持ちが切り替わったと思います」と、ドゥロワイエデュプレ調教師は話す。

3月のドバイワールドカップデーでは、芝2410mのドバイシーマクラシック(G1)ではなく芝1800mのドバイターフ(G1)に出走(ヴィブロスの4着)するなど、これまで陣営も様々な意見を互いに交わし合いながら、この馬の適性を探ってきたというが、初の芝2400m戦となった前走のサンクルー大賞で見事に結果を出し、母も制した秋の大一番へ視界が開けることになった。

中間の調整については、「8月から凱旋門賞に向けての馬体作りを行ってきました。今年の夏はドーヴィルに滞在して調教を行っていた時期もあります。ドーヴィルというのは、海岸で調教を行う前に、早朝の街中を歩くこともありますから、そうした中で凱旋門賞のような大観衆の集まる大レースでも動じないメンタルも鍛えることができたと思います」と、ドゥロワイエデュプレ調教師は語る。

  • エーグル調教場での最終追い切り(9月26日)
    ザラック(右)は3頭併せで最先着

  • 最終追い切り後の共同会見に答えるドゥロワイエデュプレ調教師(左)

最終追い切りは今週の火曜日(26日)にエーグル調教場の芝コースで行われており、ザラックは2頭の併走馬を従え貫録の最先着。午前7時過ぎに行われた夜明け直後の追い切りには、オーナーのアガ・カーン4世殿下も臨席し、レーシングマネージャーのNemone Routh(ネモーネ・ラウス)さんは「殿下にとってこの馬の存在は特別で、今日も感慨を持っておられたと思います」と語った。

ザラックの母ザルカヴァは、母が未出走馬で、祖母も、3代母も、4代母ザーラも目立った活躍はなく、その血統は凡庸とも言えるものだった。ただ、5代母が1959年にイギリスの1000ギニー、オークスで二冠を制し、「ターフを舞うバレリーナ」と絶賛された20世紀のフランス競馬を代表する名牝プティトエトワールで、現役時代のザルカヴァはこのプティトエトワールの生まれ変わりとも称された。プティトエトワールは繁殖牝馬として不遇で、引退後の5年で2頭の牡馬を出産したのち6年間産駒ができなかったが、翌年最後に出産した産駒が3番仔にして唯一の牝馬となるザーラだった。

ザルカヴァも2009年の繁殖入り後は決して順風ではなく、初仔のゼルカザ(父ダラカニ)はデビューできずに繁殖入り。父シーザスターズの2番仔ザルカシュはデビュー戦に向けた追い切り後に予後不良となる悲劇もあり、産駒の初出走(2015年10月22日、ザラックのデビュー戦)までに約6年半の歳月を要した。

  • 2008年凱旋門賞 優勝:ザルカヴァ(左端)

  • 左から、ドゥロワイエデュプレ調教師、
    ラウスレーシングマネージャー、スミヨン騎手、アガ・カーン4世殿下 

ザラックは、ヨーロッパで競走馬の生産を1922年から始めたアガ・カーン一族の宝物であり、ブラッドスポーツとしての競馬の醍醐味を我々にも体現してくれている美しい鹿毛の競走馬である。一頭の名牝がこの世に唯一残した牝馬によって紡がれた血脈が、この馬の馬体には流れている。

「ザラックは、母から非凡な加速力を受け継いでいます。この血統には私も特別な感慨があるので、この舞台に立てることはうれしいです。2年前のデビューから、ここまでひとつずつ階段を上ってきました。凱旋門賞ですから世界中から素晴らしいサラブレッドが集まりますが、私自身もレースを楽しみにしています」と、ドゥロワイエデュプレ調教師は週末のレースへ思いを馳せている。

文:沢田康文

日本から遠征しているサトノダイヤモンド(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)とサトノノブレス(牡7歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、9月27日(水曜)、シャンティイにて以下の調教を行った。

【サトノダイヤモンド、サトノノブレスの調教状況】
調教コース:エーグル調教場(周回芝コース)
調教内容:サトノノブレスを先行させて2頭併せで約1400mの追い切り
サトノダイヤモンドが1馬身先着
サトノダイヤモンド C.ルメール 騎手騎乗
サトノノブレス 田中 博康 技術調教師騎乗

池江 泰寿 調教師のコメント
「今朝はエーグル調教場の馬場が重かったので、2頭とも走りにくそうでした。ただ、サトノダイヤモンドは、前走に比べて息遣いが良くなってきたと思います。サトノノブレスも重い馬場が得意ではない中で、サトノダイヤモンドに1馬身遅れに粘ったので頑張ってくれました。当日まで雨が降らないことを祈っています」

C.ルメール 騎手のコメント
「最後の加速で少し物足りない部分はありましたが、息遣いも良くなって馬の状態が良くなってきたと感じています。本番までにさらに状態が良くなってほしいと思います。自信がありますので、日本の皆さん応援よろしくお願いします」

  • サトノノブレス(左)、サトノダイヤモンド(右)

  • 追い切りの様子(左がサトノダイヤモンド、右がサトノノブレス)

ご注意

当コーナーの情報は、登録情報を基に制作されております。競走データは公式データと照合し、それ以外の表記は主に現地報道を参考に制作しております。出走回避・出走取消などによりレースに出走しない可能性がございます。また、当コンテンツの内容においては、JRAが特定の馬の応援や推奨などを行うものではありません。

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