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有力騎手、調教師、馬主、種牡馬紹介

騎手(有力騎手、調教師、馬主、種牡馬紹介)

  • ジョアン・モレイラJoao Moreira

    1983年9月26日生まれ、ブラジル出身。南部の都市クリチバで上に兄姉7人の末っ子に生まれたが、早くに父が他界。家計のため、幼い頃から工場で働き、14歳で騎手を志す。2000年にデビューを果たし、徐々に頭角を現すと、05〜08年の4シーズン連続でサンパウロでのリーディングを獲得。通算1200勝以上を挙げ、この実績を手土産に09年からシンガポールに拠点を移す。移籍2年目の10年に同国のシーズン最多勝記録となる116勝を挙げてリーディングを獲得。翌年以降も記録を更新し続け、12年には年間206勝までその数を増やした。翌13年も、9月に1日(全9レースのうち見習騎手限定競走を除く)8戦8勝の大記録を達成するなど179勝を挙げて、4年連続となる同国のリーディングを獲得。同年10月にシンガポールを離れ、香港での騎乗を開始する。翌14年1月にはエイブルフレンドとのコンビで香港クラシックマイル(香LG1)を制覇。さらに3月には、ドバイワールドカップ開催で立て続けにG1・2勝(ドバイゴールデンシャヒーン、アルクオーツスプリント)を挙げ、一夜にしてその名を世界に轟かせた。このシーズン(13-14年)は最終的に香港リーディングでは2位(97勝)に終わるが、翌14-15年シーズンは従来の記録を大きく塗り替えるシーズン最多勝記録(145勝)を打ち立てて首位を奪取。さらに翌15-16年シーズンも自身の記録を破る168勝を挙げて、2シーズン連続の首位となった。

  • ザカリー・パートンZachary Parton

    1983年1月3日生まれ、オーストラリア出身。クリーニング店を営む家庭に生まれたが、騎手アカデミーの体験スクールに参加したことがきっかけで、競馬の道に進む。15歳で競馬の世界に飛び込み、2000年に17歳でライセンスを取得。02-03年シーズンには見習騎手でありながらクイーンズランド州のリーディングを獲得。その後拠点を移したシドニーでも06年のサイアーズプロデュースSをエキサイツで制してG1初勝利。翌年もチッピングノートンS(G1)をヒーズノーパイイーターで勝つなど、着実にステップアップを遂げた。07-08年シーズンから香港での騎乗を開始。2シーズン目にはリーディング3位に入り頭角を現すと、10年1月にはフェローシップとのコンビでスチュワーズカップ(香LG1)を勝利して香港での初G1タイトルを手にする。さらに12年にはリトルブリッジとのコンビでロイヤルアスコット開催のキングズスタンドS(G1/イギリス)を勝利。アジア調教馬に初めてのロイヤルアスコット勝利をもたらす。同年に日本のワールドスーパージョッキーシリーズで初出場・初優勝を達成。また13-14年シーズンには112勝を挙げ、それまで13シーズン連続でリーディングだったダグラス・ホワイトを引きずりおろして初の香港リーディングを獲得した。14年にはアドマイヤラクティでコーフィールドカップ(G1/オーストラリア)を、15年にはエアロヴェロシティで高松宮記念(GI)を優勝。

  • ダグラス・ホワイトDouglas Whyte

    1971年11月15日生まれ、南アフリカ出身。騎手だった父ジョンに連れられ2歳から馬に跨る。しかし、9歳のときに父が交通事故で他界し、その遺志を継ぐ形で南アフリカの騎手アカデミーに入学。1987年に南アフリカ見習騎手免許を取得し、同年にデビュー。96-97年シーズンに香港ジョッキークラブの招きで、シーズン開始の9月から3か月の短期免許で騎乗を果たす。12月に一時帰国するが、再度のジョッキークラブの招きを受け、翌97年4月から騎乗を再開すると、いきなり国際競走のクイーンエリザベス2世カップ(香LG1)を、母国南アフリカから参戦したロンドンニューズで勝利する。その後、完全に香港へ拠点を移すと、2000-01年シーズンに初めてリーディングジョッキーを獲得。以降、12-13年シーズンまで13シーズン連続で香港リーディング首位の座に君臨した。03-04年シーズンに香港競馬史上初となる1シーズン100勝超え(106勝)を達成。05-06年シーズンには114勝を挙げ、自身が持つシーズン最多勝利記録を更新。07-08年シーズンには、それまでアンソニー・クルーズが保持していた香港通算最多勝利記録946勝を更新し、さらに同シーズン中に香港競馬史上初となる通算1000勝を達成。現在に至るまで、唯一香港で1000勝を達成(15-16年シーズン終了時点で1722勝)している騎手である。これまでに香港ダービー3勝を挙げているほか、香港古馬三冠(スチュワーズカップ、香港ゴールドカップ、チャンピオンズ&チャターカップ)も全て勝利している。

※重賞の格付けは、全てレース当時のもの

文:土屋真光

(2016年11月現在)

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