




競馬番組一般事項内の「出走可能頭数」をご覧ください。
| コース | 一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
|---|---|---|---|---|---|
| A | 1,640.9m | 25〜27m | 266.1m | 0.6m | 1,000m、1,200m、1,500m 1,800m、2,000m、2,600m |
| B | 1,650.3m | 23.5〜25.5m | 267.6m | ||
| C | 1,659.8m | 22〜24m | 269.1m |
| 一周距離 | 幅員 | 直線距離 | 高低差 | 発走距離 |
|---|---|---|---|---|
| 1,487.0m | 20m | 264m | 0.9m | 1,000m、1,700m、2,400m |
芝コースの高低差が0.7m、ダートコースの高低差が0.9mと特筆するほどの起伏は設けられておらず、「ほぼ平坦な」レイアウトとなっている札幌コースだが、北都に位置するこの競馬場には、大きな特徴をひとつ指摘することができる。コースが全体的に“丸っこい”ことだ。
芝コースの全長は1640.9m(Aコース使用時)と、ローカル6場のなかでは新潟・中京に次ぐ大きさを誇るのに、4コーナーからゴール板までの距離は266.1mと、「JRA全10場のなかで直線が一番短い」函館競馬場のそれ(262.1m)とほとんど変わらない。しかも直線の半ば過ぎにゴールラインが設けられている函館と違い、札幌のゴール板は1コーナー寄りに設置されている。従って実質的なホームストレッチの長さ(4コーナーから1コーナーまでの距離)は、函館よりもさらに短いことになる。
競馬場全体のサイズは決して小さくないのに、なぜ直線が短いのか? その理由は、独特のレイアウトが採用されているコーナー部分に求められる。
札幌競馬場の4つのコーナーはそれぞれ半径が大きく、“緩やかで大きなカーブ”になっている。すなわち、コースの全長のなかでコーナー部分の占める割合が多いため、必然的に直線部分が短くなっているというわけだ。楕円形をしている一般的な競馬場より、札幌は「円形に近い」競馬場なのである。
芝コースの内側に設けられているダートコースも、ほぼ同じようなレイアウト。1周距離は1487mと、ローカル場のダートコースのなかでは中京に次ぐ大きさを誇るのに、直線の長さは264.3mしかない。ちなみに中京競馬場のダートコースは1周距離が1530m、直線の長さが410.7mである。2つの競馬場のサイズを比較してみれば、札幌がいかに独特な形状をした競馬場なのかがお分かりいただけるだろう。
さて、コーナー部分の占める割合が多く、しかもそのひとつひとつが緩やかで大きなカーブなのだから、札幌のレースでは馬群の外を回れば回るほど距離的なロスが大きくなってしまう。福島や中京、小倉などと違ってスパイラルカーブも採用されていない。他場にも増して“ソツのないレース運び”が重要なポイントとなるわけで、東西のトップジョッキーが集結する札幌開催では、騎手同士の駆け引きも大きな見どころのひとつといえる。
ただし函館と同様、洋芝しか使われていない(寒冷地対策のため)芝コースは、耐久性に乏しい。このため後半開催を迎える頃には、傷みの目立つ馬場の内めを通った馬が苦戦するようになり、いわゆる「外差し」が決まるケースが増えてくるのが例年の常。距離のロスが少ないインを通る馬が有利なのか、馬場コンディションのいい外めを回る馬が活躍するのか。予想を組み立てる際には、臨機応変な対応が必要だ。(石田敏徳)(2012年4月時点)
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