
▲「宮鮨本店」のちらしは、シャリもおいしい。おろしたての生ワサビを使うのもこの店のこだわり |
●たっぷりの海の幸と、日本海の絶景こう
目の前に日本海が広がる新潟市は、まさに海の幸の宝庫。ここではハズレの店を探すほうが苦労するという話もあるくらいだが、「新潟の台所」と呼ばれる本町市場を覗いてみて、「あ、こういうことね」と納得した。アーケード街には、ピチピチの魚を売る店がひしめき、地場産の野菜や昔ながらの乾物の露店まで立ち並んでいる。そして、どれも「えっ?」と値札を確認してしまうほど安い! こんな材料を使ったら、安くておいしいものができるのは当たり前、ということなんだろう。ああ、うらやましい!
というわけで、ビビらずに寿司屋に挑戦することにした。まずは市役所近くの老舗「宮鮨本店」へ。ここのおすすめは「ケタ違いに旨い!」というウワサの中生ちらし(2205円)で、スジを丁寧に取り除いた中トロをメインに、ヒラメ、ブリ、カニなど、新鮮で贅沢なネタがビッシリ敷き詰められている。もちろん、味の方は言わずもがなのおいしさ。シャリの上に微塵にしたガリを程よく散らしてあったり、甘エビを食べやすいように剥いてあったりと、細かな仕事ぶりも光る正統派の絶品だった。
もう一軒寄ってみたのは、「寿し広」という気さく なご主人のお店。お任せで握ってもらう寿司もいいが、地魚汁というのがやけにおいしかった。いろいろな魚のアラとトリ肉から出たダシは、さっぱりなのに旨味たっぷり。丼になみなみと入れてくれるところに、また新潟の懐の深さがある。
さて、見どころのイチ押しは、3月末に信濃川沿いにオープンしたばかりの「新潟市歴史博物館 みなとぴあ入館無料、常設展示観覧料300円)」。古くから日本海交易の中心地だったこの街の歴史が、水をテーマにわかりやすく紹介されている。ただ残念なことに、ここを含め「新潟県政記念館」や「新津記念館」、「新潟市美術館」など、市内の文化施設はほとんどが月曜休み。競馬のついでに回りたいと思っている方は、注意されたし。
今回、旅の終わりに、ホテル日航新潟が入っている朱鷺メッセ・万代島ビルを訪れた。日本海側随一の高さを誇るこのビルの31階には、360度の大パノラマが広がる無料の展望室がある。朝8時から夜10時まで開放されていて、夜景もなかなか人気なんだとか。
「あれ、レインボータワーがあんなに小さく見える。ねぇ谷本さん、最初からこっちで良かったんじゃないですかね? タダだし……」
「美知枝、それを言っちゃあ、お終いよ!」
本当のところ、どちらも絶景。私はあくまで両方おすすめです。
(谷本有貴子)
●旅のアドバイス
夏の新潟開催は夏休みと重なるため、ホテルの予約が取りにくい。泊まりがけで出かけるなら、早めに予定を立てて宿を確保しよう。東京からは新幹線利用で約2時間15分(片道10470円)。出発日は限定されるが、JR東日本びゅうの1泊2日ホテル付きで15900円〜の格安ツアーもおすすめ。池袋からの高速バス利用なら約5時間(片道5250円、往復9450円)。大阪からは航空便なら伊丹空港利用で約1時間5分(片道24800円、往復44100円)、新幹線なら東京経由で約5時間30分(片道22090円)。深夜に出て早朝着く、京都経由の高速バス(約9時間20分、片道9450円、往復16800円)もある。福島からは高速バスが早くて安い。郡山便が約2時間50分(片道3000円、往復5400円)、会津若松便が約2時間(片道2000円)。
●問い合わせ
新潟県観光協会 TEL 025−283−1188
JTB新潟支店 TEL 025−224−6567 |
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