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特別レース名解説  3回 京都競馬
【第1日】 4月21日(土)
●ムーニーバレーレーシングクラブ賞
 ムーニーバレーレーシングクラブは、メルボルンにあり、1883年創設。一周1,805m(芝コース・左回り・直線173m)のムーニーバレー競馬場を所有し競馬を施行している。『コックスプレート』、『マニカトステークス』、『ウイリアムリードステークス』といった競走が施行されている。
 本競走は、交換競走として平成6年に創設された競走。ムーニーバレー競馬場では、同様に交換競走として『JRAカップ』が行われている。

●オーストラリアターフクラブ賞シドニートロフィー
 オーストラリアターフクラブは、2011年2月、シドニー地区にあった2つの競馬クラブを統合して設立された団体。所有競馬場はランドウィック競馬場、ローズヒル競馬場、ウォリックファーム競馬場、カンタベリー競馬場の4ヶ所で、『オーストラリア・ダービー』、『ローズヒルギニー』、『ゴールデンスリッパーステークス』、『The BMW』といった競走が施行されている。

●オーストラリアレーシングボード賞オーストラリアトロフィー
 オーストラリアの平地競馬は州ごとにひとつ、または複数のレーシングボードによって統括されている。レーシングボードは自ら競馬の施行を行うとともに、管轄内の競馬クラブの登録、競馬番組の認可、調教師・騎手の免許交付などを担当している。オーストラリア国内における競馬施行の基本的事項については、10のレーシングボードの合議によって決定されている。

●メルボルンレーシングクラブ賞メルボルントロフィー
 メルボルンレーシングクラブは、1875年にビクトリアアマチュアターフクラブとして創設された団体。2002年に改称されて現在の名称になった。ムーニーバレーレーシングクラブとともにメルボルン地区で競馬を施行している。所有競馬場はコーフィールド競馬場、サンダウン競馬場の2ヶ所で、両場合わせて年間60日程度の開催が行われている。主要なレースの大部分がコーフィールド競馬場で行われている。最大のレースは毎年10月に行われるハンデ戦の『コーフィールドカップ』である。コーフィールド競馬場では、交換競走として『JRAステークス』が行われている。

【第2日】 4月22日(日)
●上賀茂(かみがも)ステークス
 上賀茂は、賀茂川と高野川の合流点から上流部の賀茂川流域一帯。賀茂別雷(かもわけいづち)神社(上賀茂神社)を中心に社家町が形成されている。同神社は、京都市北区上賀茂本山町にあり、毎年5月5日に社前で神事の競馬(くらべうま)を行う。これは日本最古の競馬で、20人の乗り手が古式に則った衣冠姿で5番の競馬を行う。毎年5月15日は京都三大祭りの一つ「葵祭」が行われる。

●橘(たちばな)ステークス
 橘は、ミカン科の常緑小高木。日本原産唯一の柑橘類とされ、四国・九州・沖縄などに自生。初夏に芳香のある白色の五弁花を咲かせる。果実は小さく、黄熟しても酸味が強く食用には向かない。京都御所紫宸殿の「右近の橘」は本種といわれる。

●読売マイラーズカップ(GII)
 本競走は、マイル適性馬の出走機会の拡充を目的として昭和45年に創設された重賞競走。『安田記念』の前哨戦としての意味合いを持ち、春の短距離路線を歩む馬にとって重要な競走となっている。
 読売新聞社は、東京・大阪・福岡に本社を置く新聞社。本競走は、同社からの寄贈賞を受けて施行される。
 春のマイル競走体系の見直しが図られ、本年より阪神競馬場から京都競馬場に移設され施行される。

【第3日】 4月28日(土)
●あやめ賞
 あやめは、アヤメ科アヤメ属の多年草。日当たりのよい乾燥した草地に生える。高さ30〜60cmで、葉は細長く剣状。初夏、花茎の先に黄色い筋のある紫または白色の花を咲かせる。アヤメ属には、カキツバタ・シャガなども含まれる。古来、アヤメと呼んだショウブはサトイモ科である。アヤメ属は見分けがつきにくいことから「いずれがアヤメかカキツバタ」という慣用句がある。花言葉は「よい便り」「吉報」。

●御池(おいけ)特別
 御池は、京都市の中央を東西に通じる幹線道路の名称。この名は二条城の南にある神泉苑の池(桓武天皇以来、歴代天皇の園遊池であったが、後に荒廃。)の前を通ることに由来するといわれるが異説もある。沿道には神泉苑のほか、本能寺や京都市役所などがあり、7月17日には祇園会の山鉾巡行路となる。

●下鴨(しもがも)ステークス
 下鴨は、京都市左京区の地名。賀茂川と高野川にはさまれた地域。下鴨神社があることで有名。下鴨神社は、賀茂御祖神社の通称。祭神は玉依姫命と賀茂建角身命。

【第4日】 4月29日(祝・日)
●糺の森(ただすのもり)特別
 糺の森は、下賀茂神社の南側に広がる森。『源氏物語』や『枕草子』など、多くの物語や詩歌管弦に登場する名所。現在は国の史跡として保護されている。ケヤキ・ムク・エノキなど、多くの植物が見られ、中には樹齢が600年に及ぶものもある。

●鷹ケ峰(たかがみね)特別
 鷹ケ峰は、京都市北区の地名。江戸時代初期、本阿弥光悦が草庵を結び、芸術文化の拠点となった同地には、歴史ある名寺が集まる。“山二つ かたみに時雨 光悦寺”と詠まれた光悦寺には、鷹ケ峰の山々を見渡す茶室が並ぶ。

●端午(たんご)ステークス
 端午は、五節句のひとつ。「端」は初めの意味、「午」は「五」に通じ、「5月初めの5日」という意味。5月5日の節句。古くはショウブ・ヨモギを軒に挿して邪気を払う風習があったが、江戸時代以後、男子の節句とされ、武家で甲冑などを飾ったのに倣い、町人も武者人形などを飾り、こいのぼりを立てるようになった。粽・柏餅を食べ、菖蒲湯を立てる。また、この日は競馬・流鏑馬・凧上げなど勇壮な行事が行われる。

●天皇賞(春)(GI)
 本競走は、明治38年(1905)5月6日に横浜の日本レースクラブが、明治天皇から『菊花御紋付銀製花盛器』を下賜され創設した『エンペラーズカップ』を前身とする競走。39年には東京競馬倶楽部にも御賞典が下賜され、その後、阪神、小倉、福島、札幌、函館の計七つの競馬倶楽部で『帝室御賞典競走』が施行されていた。しかし、各競馬倶楽部が独自の競走条件で施行していたため、競走名こそ同じものの、レースの性格は統一されたものとは言えず、昭和12年(1937)に各競馬倶楽部が統合されて日本競馬会が誕生したのを機に、『帝室御賞典競走』は春が阪神、秋が東京と、年2回東西で施行されることとなった。
 第1回の12年秋は2,600m、13年春が2,700mで、3歳以上の馬によって争われた。13年秋から4歳以上、3,200mの競走条件となり、戦争で中断される19年春(この時は能力検定競走として非公開で施行)まで続き、戦後の22年春に『平和賞』の名で復活。同年秋から現在の名称である天皇賞となり、春が京都、秋は東京で施行され、長い歴史を誇る天皇賞は古馬最高の栄誉とされてきた。56年に勝抜制が廃止されて過去の優勝馬にも出走権が与えられ、59年には秋の天皇賞を2,000mに短縮、さらに62年には3歳馬にも秋の天皇賞への出走権が与えられた。これにより春は4歳以上でステイヤーの、秋は3歳以上で中距離のナンバーワンを決めるレースと、その性格が明確に分けられた。
 なお、国際交流競走として競走内容の充実を図る観点から、平成20年よりせん馬にも出走資格が与えられた。

●高瀬川(たかせがわ)ステークス
 高瀬川は、京都市中南部にある運河。鴨川から分水し、伏見を経て宇治川に通じる。17世紀初め角倉了以が鴨川沿いに開いた鴨川の分水路。貨物運送の高瀬舟が上下したところから名付けられた。森鴎外の『高瀬舟』や、吉川英治の『宮本武蔵』などにも描かれている。

【第5日】 5月5日(祝・土)
●六波羅(ろくはら)特別
 六波羅は、京都市東山区の一地区。平安時代からの歴史上の要地で、平氏一門が拠点としていた。鎌倉時代には六波羅探題が設置され、京都朝廷方の監視など鎌倉幕府の政務を執行する役割を担った。

●桃山(ももやま)ステークス
 桃山は、宇治川の北岸に位置する京都市伏見区の地名。江戸時代に、かつて豊臣秀吉が築いた伏見城跡一帯に桃の木を植えたことに由来する。桓武・明治両天皇陵がある。

●京都新聞杯(GII)
 本競走は、昭和28年に『京都盃』の名称で創設された重賞競走。42年に菊花賞のトライアルレースに指定され、44年にはそれまでの別定重量(31年・34年・35年はハンデ戦で施行)から定量に移行、46年に名称も『京都新聞杯』と変更された。さらに59年の番組改革では距離が2,200mに延長されるとともにGIIに格付けされた。平成12年に菊花賞の施行時期が繰り上げられたのに伴い、春季に移設された。また、競走条件についても春季に移設となった際に2,000m・GIIIに変更されたが、13年から再びGIIとなり、14年には2,200mへと変更された。
 京都新聞は、昭和17年(1942)に京都日日新聞と京都日出新聞が合併され創刊された。

【第6日】 5月6日(日)
●矢車(やぐるま)賞
 矢車草は、深山に生えるユキノシタ科の多年草。クサビ形の五小葉を矢車形につける。日本列島、朝鮮半島に分布し、高さ約80cm。6〜7月頃、花茎の上部に円錐状に小さな花が集まって咲く。葉は乾燥させてタバコの代用とされる。俗にヤグルマソウと呼ばれるものは、キク科のヤグルマギクのことである。

●白川(しらかわ)特別
 白川は、京都市北東部を流れる川。比叡山地に源を発し、祇園付近で鴨川に合流する。平安時代に藤原氏の別邸白河殿があった。また、白川流域一帯の地名。古くは鴨川以東、東山との間の地区をいった。

●鞍馬(くらま)ステークス
 鞍馬は、京都市左京区の鞍馬寺の背後にある標高584mの山。貴船川と鞍馬川に挟まれた古生層の山。中腹にある鞍馬寺は延暦15年(796)創建の修験道場であるとともに、王城の北方鎮護の寺でもあり、山麓には門前町が発達した。鞍馬天狗や牛若丸の修行地として知られ、年中行事の竹伐り(6月20日)と、火祭り(10月22日)は有名。

【第7日】 5月12日(土)
●京都ハイジャンプ(J・GII)
 本競走は、平成11年に創設された障害重賞競走。芝3,930mの別定戦として争われる。本競走で使用する第9号障害は高さ80cm、幅約15mのバンケット障害で、遠近感の乏しい競走馬のみならず、騎手にとっても技量を問われる難度の高いものである。

●紫野(むらさきの)特別
 紫野は、京都市北区の地名。紫野では延暦15年(796)に桓武天皇が狩猟をした記録があり、当時、洛北七野のひとつと言われていた。臨済宗大徳寺派の本山・大徳寺や、やすらい祭で有名な今宮神社がある。

●彦根(ひこね)ステークス
 彦根は、滋賀県の北東部に位置する市。昭和12年(1937年)市制施行。江戸時代に、井伊氏が彦根城を築城し、その後城下町として栄えた。彦根城は天守閣が現存しており、国宝に指定されている。

●都大路(みやこおおじ)ステークス
 都大路は、京都市内を縦横に走る通りの総称。都の大通り、都の幅広い主要な道路のこと。京都は碁盤の目状に区別された平安京を基に発達した町で、現在でも三条通、四条通といった当時を偲ばせる呼び名の通りが残っている。

【第8日】 5月13日(日)
●パール(Pearl)ステークス
 パールは、英語で真珠の意。6月の誕生石。色は白、黄、桃、淡青、黒などがあり、装身具として古くから世界各地で用いられた。中世のヨーロッパでは、心臓病薬や解毒剤として服用されたこともある。天然物のほかに養殖物もあるが、量産することは長年困難とされていた。日本においては、御木本幸吉氏が真珠の養殖に初めて成功させた。

●葵(あおい)ステークス
 葵は、アオイ科の植物の総称。また、家紋のひとつで、フタバアオイの葉を図案化したもの。賀茂神社の神紋に由来する。徳川氏の葵巴の紋などが有名。賀茂神社で5月15日に行われる祭礼は葵祭と呼ばれ、平安時代に「まつり」といえば葵祭を意味するほど盛大なものであった。当日には勅使以下が京都御所に参集し、建礼門から出発、下鴨神社と上賀茂神社へ向かって例祭を開く。この際、葵の葉で社殿、祭人の冠、車簾などを飾ることからこの名が付いた。石清水祭、春日祭とともに三大勅祭のひとつ。

●栗東(りっとう)ステークス
 栗東は、滋賀県南部に位置する市。平成13年に市制施行。野洲川南岸の平野と信楽山地北斜面の丘陵地を占める。かつては水田農村であったが、昭和38年に名神高速道路が通じ、栗東インターチェンジが設けられてから急速に発展した。米・野菜の生産が盛んな一方で、化学・金属・機械工業などの工業地帯として発達している。
 昭和44年には、JRAの競走馬調教施設である栗東トレーニング・センターが開設された。

【第9日】 5月19日(土)
●かきつばた賞
 かきつばたは、アヤメ科の多年草。湿地や水辺に群生する。同じアヤメ科のアヤメ・ハナショウブとは区別がつきにくく、「いずれがアヤメかカキツバタ」という言葉もある。高さ約70cm。初夏、茎頂の苞の間に濃青色・白色・斑入りなどの花を開く。花言葉は「幸運のきざし」

●御室(おむろ)特別
 御室は、京都市右京区東部の地名。衣笠から御室に続く一帯には金閣寺、竜安寺、等持院、仁和寺など由緒ある寺院が多く、観光客で賑わう。南部に位置する双ヶ岡の西麓は、吉田兼好が庵を結んで『徒然草』を書いたことで知られる。

●東海ステークス(GII)
 本競走は、昭和59年に創設された『ウインターステークス』を前身とする重賞競走。当初はダート2,200mで施行されていたが、平成2年から2,300mで施行されている。9年からはGIIに格上げされ、12年にダート競走体系の整備が行われたことに伴い、施行時期が従来の12月から5月に繰り上げられ、現在の競走名に変更された。
 なお、中京競馬の施行時期変更に伴い、昨年に引き続き本年も京都競馬場で施行される。

【第10日】 5月20日(日)
●烏丸(からすま)ステークス
 烏丸は、「烏丸小路」の略。東洞院大路と西洞院大路の間にあり、現在の烏丸通りとほぼ同じものを指す。烏丸通りは、京都市の市街地中央を南北に通じる主要道路で、JR京都駅から北大路通りまでをいう。明治10年(1877)に京都駅が開設されると、この通りに銀行、大手企業のオフィスなどが集中し、たちまち幹線道路となった。通りに沿って東本願寺、京都御所、六角堂、護王神社などの歴史的建造物がある。昭和56年には地下鉄烏丸線が開通した。

●昇竜(しょうりゅう)ステークス
 昇竜は、空に昇っていく竜のこと。勢いのよいことの例えに用いられる。

●深草(ふかくさ)ステークス
 深草は、京都市伏見区北部の地名。深草十二帝陵・仁明天皇陵がある。平安時代は別荘地として有名であった。江戸時代には瓦や伏見人形を産する窯業も盛んに行われていた。

【第11日】 5月26日(土)
●與杼(よど)特別
 與杼は、京都競馬場のある京都市伏見区「淀」の古称。この地には、鉄器の製造や稲作、機織りを伝えた秦一族が住んでいたことから、横糸を通す織物の道具である「杼(ひ)」に因む「與杼」という名前が伝えられたとされている。京阪電鉄淀駅裏には與杼神社がある。

●白百合(しらゆり)ステークス
 白百合は、ユリ科の一種で花の白いユリのこと。5月〜8月頃に花を咲かせ、主に観賞用として栽培される。花言葉は「純潔」。

●朱雀(すざく)ステークス
 朱雀は、中国の伝説上の神獣で、四神の一つ。翼を広げた鳳凰状の鳥形で表される。南方を守護する。中国唐の時代の条坊制を用いた都城でのメインストリートを朱雀大路と呼ぶ。我が国でも平安京の大内裏の南門中央部に位置する朱雀門から南端の羅城門の間の通りの名称となっている。

【第12日】 5月27日(日)
●東大路(ひがしおおじ)ステークス
 東大路は、京都市の東部を南北に走る大通りのひとつ。高野から東福寺付近まで通じている。沿道には京都大学のキャンパスのほか、知恩院、八坂神社など、観光客で賑わう神社仏閣も多い。

●安土城ステークス
 安土城は、滋賀県近江八幡市にあった城。現在は城跡全体が特別史跡に指定されている。天正7年(1579年)に織田信長が観音寺城の支城のあった安土山に天下統一の拠点として築城した。その後信長は安土城に移り、石山本願寺との戦争を終わらせるなど天下統一に邁進していたが、3年後の天正10年(1582年)に京都の本能寺で明智光秀に襲われ、安土城はそれに続く山崎の戦いの余波で焼失した。

●鴨川(かもがわ)特別
 鴨川は、京都市街東部を貫流し、桂川に注ぐ川。京都北山の桟敷ヶ岳に源を発する。高野川との合流点から上流を賀茂川、下流を鴨川と記し、総称では鴨川を用いる。三条大橋、四条大橋、五条大橋など20余の橋が架かり、四条河原は納涼地として有名である。